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私の命の恩人~甲状腺機能低下症の発見

世界で一番有名な日本のお医者さん。橋本先生。
近年まで、甲状腺の病気は女性だけのもので、男は検査すらしませんでした。
私の甲状腺機能低下症がわかったのは、アルコール依存症の専門クリニックで念のためにと内分泌の専門医が検査をしてくれたから。
生涯なんとなく倦怠感に悩まされてきた私は、帰りの電車のなかで泣いてしまいました。
世界に知られた橋本先生の業績は、日本ではまったく評価されず、甲状腺医療で日本は遅れをとっていました。

橋本策(はしもとはかる)先生。

昭和九年、52歳でなくなられた。

九州大学医学部で、甲状腺機能低下症の臨床研究をおこない、大正元年論文をドイツの医学誌に発表。ヨーロッパ留学は第一次世界大戦で中断。帰国後は、伊賀の家業の医院の開業医として、地域医療に貢献する。

死後、その論文が欧米で評価がたかまり、甲状腺機能低下症は、ハシモト病と呼ばれることになる。

しかし、日本の学界では全く注目されず、日本の甲状腺機能低下症研究は遅れをとる。

私がハシモト病と診断された30年まえ、日本のハシモト病患者の多くが鬱病と診断され、精神科に入院させられていた。また、甲状腺機能低下症は女性特有の病気という誤解が、誤診を生んでいた。

簡潔な診断と治療薬は確立されている。

世界で一番有名な日本のお医者さん、橋本策先生をあらためて紹介します。

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