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日本食(和食)について

僕は和食が好きです。いや、洋食も好きですしエスニックもなんでも好きです。笑

ただ、その中でも和食はやはり身体に良いというイメージがある。
なぜ良いのかという部分を書いていこうと思います。

・和食はバランスが良い

和食は一汁三菜(主食と主菜・副菜と汁物)が一般的なスタイルです。
1食で五大栄養素が補えるので理想的なバランスの良い食事です。

主食・・・白米、玄米、五穀米(エネルギー源となる炭水化物)
主菜・・・肉や魚、大豆製品など(筋肉や血液の材料になるタンパク質)
副菜・・・お浸し、煮物、和え物など(体の調子を整えるビタミン、ミネラル)
汁 ・・・野菜や海藻を入れた味噌汁、お吸い物(体の調子を整えるビタミン、ミネラル、生活習慣病の予防に役立つ食物繊維も補える)

そして「まごわやさしい」という言葉があるのですが、これは日本食に使われる食材の頭文字をとって繋げた言葉です。この食材をバランスよく含むと身体にとって非常に良い食事ができます。

ま:豆類
ご:ごま
わ:わかめなどの海藻類
や:野菜
さ:魚
し:しいたけなどのキノコ類 
い:いも

・発酵食品が補える

味噌やしょう油、酢、みりんなどの調味料、納豆、糠漬け、日本酒など数多くの発酵食品を食べています。とくに納豆や糠漬けなどの植物性乳酸菌は胃酸にも比較的強く、生きたまま腸にまでたどりつきます。発酵食品は腸内環境を整えるだけでなく、免疫力を高める働きなど健康づくりに役立ちます。

・低脂肪、低カロリー

蒸す、煮る、焼く、和えるという調理方法は油の使用量が少ないため、低カロリーです。魚に含まれる油はDHAやEPAで、オメガ3脂肪酸です。これらはコレステロールを下げる働きがあり、動脈硬化を予防する働きがある脂肪として、良質の油になります。昆布やかつお節などからとる「だし」の「うまみ」を上手に利用することで、バターやラードなど動物性脂肪の少ない食事のため、日本人の長寿や肥満防止にも役立っています。 日本食(和食)の食事のバランスは、「日本人の食事摂取基準(2015年版)」によると総エネルギーのうち、炭水化物60%、たんぱく質15%、脂質が20~25%で理想的とされています

・出汁が万能で、幸せホルモンも生み出す

実は出汁がものすごく身体に良いんです。昆布や鰹節には下記の旨み成分が含まれます。

【昆布】
☆グルタミン酸・・・アンモニアの解毒作用、利尿作用、脳を活性化、脂肪の蓄積を抑える効果、美肌効果、血圧を下げる。
☆アルギン酸・・・脳の活性化、過剰な塩分を体外に排出する。血圧・血糖値の抑制。
☆ビタミンB1,B2・・・疲労回復効果
☆カルシウム・・・牛乳の約7倍含まれている。骨の生成。
☆ヨウ素・・・人間の成長を促進し新陳代謝を調節します。甲状腺ホルモンの原料。甲状腺とは首の前面にあり、その動きが悪くなると疲れが取れにくくうつ状態になりやすくなります。また代謝活動が弱くなり、脂肪がつきやすくなる。

【鰹節】
☆イノシン酸・・・細胞が活性化され代謝促進、美肌効果。免疫アップ。
☆ペプチド・・・体内のエネルギー組成や脳の神経伝達を邪魔する水素イオンを除去、疲労物質である乳酸を分解する酵素を生成するので疲労回復を促進。血圧降下。
☆ヒツチジン・・・ リパーゼと呼ばれる酵素を活性化させて中性脂肪の燃焼を促す。
☆メチオニン・・・皮膚の老化を防ぐ


ちなみにグルタミン酸とイノシン酸は脳の神経伝達物質セロトニンの原料にもなる。セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれています。なので、不眠や情緒不安定気味の方の心の健康にも役立ちます。

また、グルタミン酸とイノシン酸を一緒に使用した方が、相乗効果が生まれ、旨み成分が単独で使用した時よりも約7〜8倍になると言われております。

・和食を食べる際の注意点

①カルシウムが少ない
カルシウムは骨や歯の材料となるミネラルです。カルシウムを多く含む食品は、牛乳やヨーグルトなどの乳製品、小魚、緑黄色野菜です。日本食で小魚や緑黄色野菜は使用しますが、乳製品に比べると、カルシウムの吸収率が悪いため、カルシウム不足になってしまいます。また、日本の水は軟水なので、海外の硬水とことなりカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを含まない水のため、飲料水からカルシウムは補えません。

②塩分の過剰摂取
 日本食(和食)は味噌やしょう油など食塩を多く含む調味料を使用する料理が多いです。また昔から野菜や海藻類など保存食として利用されていた、梅干し、漬物、佃煮など食塩を多く含むものを食事のときに食べることにより、食塩の摂取量が多くなってしまいます。
 平成28年の国民栄養調査の結果では食塩摂取量は平均9.9gで、食事摂取基準2015で発表された食塩の摂取目標量は男性8.0g、女性7.0gとなっているので、まだ多く摂取しています。食塩の過剰摂取は高血圧の原因にもなります。

・まとめ

和食はまちがいなく健康にとって良い食事です。
しかしやはり食事のバランスが全てで、塩分やカルシウムの含有量に注意を払いつつ、健康に適した食事を心がけましょう。

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