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バーチャル相談室<上手く喋りたい澤野君>

今日の相談者は澤野君。大学生。

面接の場面で緊張してしまい

上手く喋ることができないのがお悩み。

そんな彼のお悩み解消をしていきます。

ちなみにこのシリーズは実際にあった相談を元にストーリーを展開。掲載は不定期。3割フィクション・7割ノンフィクションって感じ。名前は香里奈…じゃなくて仮名です。

。・゜☆・゜・ 。 ・゜・☆。・゜。・。。・

ワイ「こんにちは」

澤野「こんにちは」

ワイ「今日のご相談は?」

澤野「面接で上手く喋ることができないんです」

ワイ「ほう」

澤野「どうしたらいいかと・・・」

ワイ「そもそもですが・・・上手く喋る必要ってありますか?」

澤野「えっ?」

ワイ「アナウンサー目指してます?」

澤野「いや、そういうわけでは・・・」

ワイ「だったら上手く喋る必要ないのでは?」

澤野「だけど流暢に喋れた方がいいと思うんですが」

ワイ「では一つ例題を出しますね」

澤野「はい」

ワイ「澤野さんが面接官だとしましょう。良い人と出会いたいと思っていて多くの大学生と会っていると想像してみてください。」

澤野「はい」

ワイ「メッチャ流暢に喋って、噛むこともなく、流れるように言葉が口から出てくるAさん」

澤野「羨ましいです」

ワイ「かたやメッチャ上がってしまって言葉が途切れ途切れになるBさん」

澤野「自分のようです」

ワイ「しかしAさんからは人間味を感じられません。流暢ではあるものの機械のような冷たさがあるとしましょう」

澤野「・・・」

ワイ「そしてBさんはとても一所懸命に答えてくれて熱意が感じられます。緊張はあるもののなんとかして言葉にしようという姿勢が感じられます」

澤野「はい」

ワイ「どちらが印象いいです?」

澤野「Bさん?」

ワイ「ですよね。ま、今回は極端な例を引き合いに出したけど、上手く喋ることが必ずしも武器にはなり得ない・・・って分かります?」

澤野「はい・・・」

ワイ「それでも上手く喋りたいです?」

澤野「できれば」

ワイ「上手く喋ろうとするから上手くいかないのでは?」

澤野「どういうことですか?」

ワイ「余計緊張するでしょ。上手く喋ろうとするから話すスピードも早くなる。澤野君は緊張すると話す速度1.5倍になるし」

澤野「確かに」

ワイ「緊張してる時こそゆっくり喋らないと自分で自分を追い込んでるような状態になります」

澤野「?」

ワイ「早く喋るから考える時間がなくなる。時間のゆとりがないから焦る。焦るから言葉が出なくなる。結果頭が真っ白になる」

澤野「あっ!」

ワイ「次の言葉を出さないと!ってプレッシャーを感じるから余計に早口になっちゃう」

澤野「そうです!」

ワイ「無言の時間を作るのがイヤだから埋めようと必死になる。結果として喋る内容も薄っぺらくとってつけたような話しかできなくなる」

澤野「うぅ・・・」

ワイ「無言の時間を上手く使わないと」

澤野「どういう意味でしょか?」

ワイ「無言の時間は相手の意識をこちらに向ける最良の武器です」

澤野「?」

ワイ「そして会話言葉に抑揚をつけることにもなる」

澤野「???」

ワイ「例えば朝礼で校長が話していて面白くもない話をしていたとします」

澤野「イメージできます」

ワイ「突然校長が無言になったら『なんかあった?』って気になるでしょ?」

澤野「校長を見てしまいます」

ワイ「それ!無言になると気になって見てしまうんです。不思議ですね〜」

澤野「そういうことですか」

ワイ「また、自分が最も伝えたい言葉の前に”間”を作ることで、より言葉を強調できる」

澤野「一拍置くってことですね」

ワイ「そう。単語にもイントネーションがあるように、文章にもイントネーションが必要です」

澤野「なるほど」

ワイ「”間”を怖がるな、ってこと」

澤野「今まで間を作るのがイヤで頑張って喋ろうとしてました」

ワイ「それが自分を追い込んでいる状態」

澤野「今まで気づきませんでした」

ワイ「自分が伝えたい言葉を”丁寧”に”聞き手に伝わる”ように伝えることが最も大切だと思います」

澤野「確かにそうですよね」

ワイ「澤野君が気にすべきことは上手く喋ろうとすることではなく、自分が発する言葉が相手に伝わっているか?というところに意識してください」

澤野「はい、分かりました」

ワイ「上手く喋る必要はなくて、自分の気持ち・考えを言葉にして伝えることを大切にしましょう」

澤野「はい!」

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