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感情は冷静な判断を阻害する。

う〜ん。

バッドニュースを目にすると気が滅入るもんだが、漫画家さんの自殺ニュースはここ最近においては特にバッド感がデカい。

なぜならば、つい数日前にその問題となったXのポストを見たばかりだったからね。なのでニュースを目にした瞬間は、脳が少し混乱を呈したのです。「二度見する」と驚きを形容する言葉はありますが、まさにその状態でした。

Xではこの件でいろいろな意見や原因追求が飛び交っていて、感情的なものもあれば冷静に推測するものなど様々。ただ当事者と言われる人(会社)の発表やスタンスを見れば、どのような経緯があったかはそれなりに推測はできるものです。

誤解を恐れずに言うならば、件の漫画家さんは「関わり合う相手に恵まれなかった」としか言いようがありません。とても残念に思います。

さてここからが本題。

人が死を選ぶのはなぜか?に焦点を当ててみたいと思います。私がXを見ていて『これだな』と思い腹落ちしたポストがあったので、それを土台に今日は書いていきたいと思います。

自ら死を選ぶのは関係ある周囲からすれば悲しい出来事ですし、有名人であればその影響は特に大きくなります。そして、Yahoo!ニュースの記事締めくくりにはいのちの相談ダイヤルの告知が入ってきます。

ただ、相談していれば解決できたかと言えばそうではありません。100%食い止めることはできないと言い切れます。そもそも衝動的に死を選ぶ人には相談するという選択肢は頭に浮かばないはずです。

かく言う私も人生で唯一、自殺が選択肢に上がった瞬間があったことを覚えています。それは前の職場でトコトン追い込まれていた時期の最後の方でしたが。

その時の自分を振り返ってみると、全くマトモな思考ができていたとは思えません。毎日が緊張状態に陥っており、太陽がのぼり明るくなれば追い込まれる1日の始まりに憂鬱をおぼえ、仕事が終わり電車に乗っても翌日のことを考えると気が滅入る・・・そんな毎日の繰り返しだったと記憶しています。

それが継続しているとドンドンと思考がおかしくなるんですよ。いや、おかしくなると言うより考えが広がらない。選択肢が生まれてこない。未来を考えるよりも目先のことばかり浮かんでくる。

それは感情の赴くままに生きている感覚に近いでしょうか。

感情とは本能

嬉しい・悲しい・苦しい・辛いと言った感情は生きていくうえで必要なものです。

嬉しいという感情が表せれば、周囲とのコミュニケーションが円滑になり社会での生活を維持しやすくなります。悲しいという感情は、自分の心が不安定になるのを表に出すことで安定を図ろうとする行為です。怒りの感情は自分にとって害となる相手を追い払うための行動につながります。

これらは、自分が生きていくために必要なものであり、それこそDNAに刻み込まれたものです。だからこそ感情とは本能なわけです。

負荷が続くと悪影響

しかし、この状態が続くことは決して良いことはありません。

人間がストレスを感じると、アドレナリン(ノルアドレナリン)が体内で分泌されます。それはストレスに対処できるように体が戦闘モードになるわけです。アドレナリンってよく耳にしますが、これは心拍数をあげて血圧を高めるなど瞬間的に体のパフォーマンスを上げる効果があります。いわゆる興奮状態にするためのもの。

かたや耳慣れないノルアドレナリンは、脳に直接作用して集中力を向上したり積極的な行動に繋げるために役立ちます。これも戦闘モードになっているのと同じです。

ただ、これらは短期的な状態・・・例えば敵から逃げる・威嚇して自分を守るなどのシーンで最も効果を発揮できるワケですが、これが長時間続いた場合にどうなるか?それは想像以上の負担を体に与えることになります。

集中力は持続させにくいのと一緒で、集中力が高まった状態が長期間続くと心身ともに疲れると思います。

それこそSNSでの誹謗中傷や批判ってずーっと続くじゃないですか。それってストレスを感じ続ける状態です。と言うことはひたすらアドレナリン・ノルアドレナリンが出続けて心身ともに疲弊していくのは明らかです。

その結果、正しい思考ができなくなって、突発的に自殺を洗濯したり、精神的に鬱状態・パニック障害になったりするんですよ。

感情をコントロールできるのは理性のみ

その状態にならないためには、一定のコントロールが必要になります。

そこで必要になるのが理性です。では理性ってなに?って話ですが、それは概念だったり道徳・義務・論理と言われるもの。簡単に言えば思考する能力です。物事の善悪を判断することもその一つ。未来を想像して動くことも同じですね。

ストレス耐性って言葉がありますが、それはまさに思考力を維持できる能力があるかどうかと同じだと思います。

SNSでの批判コメントもそうだし、学校でのイジメ・会社でのパワハラとか自分が追い込まれるシーンはどこにも存在します。そこで生き抜くには思考力を失わない理性を持っているかどうかが自分の人生を左右します。

感情で戦闘モードに突入するのではなく、正しい戦い方を持って戦闘できる人間が生き残る。相手がどんな人間(組織)か。自分の立ち位置・力関係・持っている武器の違い・・・それらを考えながら戦っていかなければ、感情に負けて最悪の手段を選んでしまうことになりかねません。

戦い方を知っている人間が強く、自分を保つことができると思います。強く思います。

だから、ストレスを感じやすい人はメンタルケアを受けるよりも、戦い方を学んだ方が絶対にいい。それが自信に繋がり、結果に繋げることができるとワイは思うからです。

悲しいニュースに触れるのはイヤなものです。だからこそ、各々が強く生きれる術を持ってほしいと思います。

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「戦い方」をマスターできる本。



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