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  • ノルヒト

    クルマに熱意がない方へ。とりあえず乗ってみたヒト。

  • 書きちらし寿司。とくに繋がりも意味もなし

  • ミルヒト2

    そんなモノを見てもなんのトクもしないぞ

  • ミルヒト

    街角のジドーシャをメインに生ぬるい目で見るヒト

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クラウン(スポーツ)SPORT Z ディーラー試乗

クールな謹賀新年 元日から大惨事があったものの、恒例の箱根駅伝は今年も予定通り開催された。 長時間の中継のあいだ、頻繁にクラウンシリーズのCMが挟み込まれていたのをぼんやりした頭で覚えいている。 演歌や仁丹臭さを徹底的にデオドラントしたクールでシャープな絵作りは、新年の弛緩した家庭にびっくり水のような効果をもたらしていた。 そういえばクラウンシリーズが発表されてからはや半年、一度も乗ってないということに気づいた。 しかもランナーが復路の鶴見中継所を過ぎたあたりという遅さで

    • トヨタ ヤリス クロスHYBRID X 1.5L

      自分のクルマが点検でディーラーに入っている、となればカーシェアを楽しむしかない。 というわけで、ちょうどコロナ禍前後に発売したこともあってなかなかディーラーに足を運ぶことができず、結果として今まで乗ろうとして乗り逃していたヤリスクロスを選んでみた。 クロスオーバーを名乗っているだけあって、黒いボディは案外堂々としている。 初代RAV4と同じくらいだろうと思って後から調べてみたら、こちらの方が長さ・幅ともに上回っていた。 30年を経てコンパクトの定義がここまで変わっているとは。

      • フィアット 500e Pop(2022年モデル) 3/3

        希望だらけの未来ではないけれど 本音を言えば、うるさくて排ガス臭いエンジンに今でも並々ならぬ愛情がある。 けれども、だからといってエンジンにずっと固執する気にはなれないし、必ずこういう議論で誰かが言い出す「EVは退屈」だとは1mmも思わない。 たしかに1ヶ月暮らしてみて、充電インフラを取り巻くさまざまな使いづらさや、どうしても頭を掠める今後のニッポンの発電政策など、心配な部分はなくはない。そんなふうにクルマそのもの以外での気掛かりが多いのがEVの特徴とも言える。 急速充電器

        • フィアット 500e Pop(2022年モデル) 2/3

          食わず嫌いにこそ体験してほしいワンペダル やはりこのサイズ感とキビキビ具合の本領が発揮されるのは街中だろう。 EVはガソリン車のようにアクセルを踏んだときに一瞬身構える「タメ」がない。 トランスミッションの反応を待つことなく素直に加速が立ち上がるから咄嗟の動きにスッと反応できる。これはモーターの大きなメリット。ウオーン! と無粋なエンジンの呻りが室内に充満しないのは本当に良い。どこまで行っても静粛。タイヤノイズもさほど気にならないレベルだった。 静粛さから生じる同乗者との

        クラウン(スポーツ)SPORT Z ディーラー試乗

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          フィアット 500e Pop(2022年モデル) 1/3

          「おれ最近、社用車にゴヒャクイーを導入したんだよ」 輸入車ディーラーを経営している友人が今年のはじめに会ったときそんな話をしていたのである。 え、マジで? ポルシェのヴァイザッハ研究所が手がけたメルセデスの? すげー。 このご時世に景気のいい話、高校の時からずいぶん出世したもんだなあ、と感慨深げに眺めたのであった。 よくよく話を聞いてみるとフィアットのほう。デンキの”500e”であるという。 そりゃそうだわな、もはやヴィンテージの域にさしかかっているメルセデスを社用にするわ

          フィアット 500e Pop(2022年モデル) 1/3

          プジョー308SW アリュールBlueHDi(FF/8AT)

          「じっくり」の機会 現在乗っている旧型モデルから正常進化した同じエンジン・ほぼ同じ足回りと仕様を有する新型とをじっくり乗り比べる機会はシロートの我々には意外と少ない。 ここで大事なのは「じっくり」ということ。 試乗の数分間ではなく日数をかけて、最低でも1泊2日以上乗れることが肝心だ。 交際を始めてから最初のお泊まり旅行で相手の綻びが見えることがあるじゃないですか。あのクルマ版。 「あの」と言うほど交際経験のタマ数が少ない人間が言うことじゃないけど。 で、いろいろあって最終

          プジョー308SW アリュールBlueHDi(FF/8AT)

          トヨタ ヴォクシー S-G(8人乗り)

          思わぬイップス 自意識過剰かもしれないけれど、最近ディーラー試乗がやりづらい。 特にコロナ禍になってからというもの、どうしても気持ちが萎えてしまうのだ。 クルマに対する情熱が冷めたわけではない。 厳しい社会状況のなか、ペーパードライバーを装った購入検討者でもない一般人(おれのことです)にわざわざ時間を割いてまで相手をしていただいているこの状況。 これって営業さんにとってはムダ以外のなにものでもないよな、となんだかいたたまれない気持ちになってしまったのが大きな要因。 もち

          トヨタ ヴォクシー S-G(8人乗り)

          モタモタした運転してるミニバン野郎の似顔絵ってだいたいひらがなで描けそう。めがねを追加すれば完成。

          モタモタした運転してるミニバン野郎の似顔絵ってだいたいひらがなで描けそう。めがねを追加すれば完成。

          人はなぜ手を叩く

          会社のどうでもいい朝礼に参加したときだろうか。 壇上の者がしゃべり終えたあと、パラパラと聞こえてくる拍手を聞いて強烈な違和感を覚えたのである。 手と手を打ち鳴らす、イコール賞賛。 なんだそれは。 冷静に考えるとちょっとどうかと思う仕草じゃないだろうか。 「賞賛の意味を込めて体のもみじ状の部位をぶつけ、打ち鳴らし、その音で他方が照れたり恐縮する習性を有す」 どんな動物だ、それは。 時代が時代なら宗教裁判モノの事案だ。証拠を持ってこい!と、てっぺんハゲの神父もご立腹だ。 いつ、

          人はなぜ手を叩く

          MAZDA CX-60 XD-HYBRID Exclusive Sports

          黒歴史を彷彿とさせるモデル名マツダ クロノス、オートザム クレフ、アンフィニ MS-6、アンフィニ MS-8……。 かつて90年代にマツダがブランドイメージの向上とシェア拡大を狙った伝説の「5チャンネル戦略」時代に登場したクルマたちだ。 どのクルマがどのカタチだったかあまりにもわからないので、定期的にボケ防止として自問するようにしている。 なぜこんなことをのっけから書いたかといえば、昨今、マツダのモデル名があのときの混乱を彷彿とさせるような有様になっているような気がするから

          MAZDA CX-60 XD-HYBRID Exclusive Sports

          プジョー308 GT BlueHDi(FF/8AT)

          偉大なるフツーからの脱却思えば先代モデルの現役期間は長かった。実に9年。 登場したときはあまりにも退屈なデザインゆえ、早くモデルチェンジしてくれないものかと心から祈っていた日々を思い出す。 ちょうど、少年時代に見ていた刑事ドラマで新任刑事が気に入らず「早く殉職してくれねえかな」と不謹慎ながらじりじりしながら毎週見ていたときの気持ちと同じ。 そのくらいガッカリが大きかったのだ。 しかしどういうわけか、現在ガレージに収まっているのは退屈でガッカリな先代のワゴン(SW)最終モデル

          プジョー308 GT BlueHDi(FF/8AT)

          ホンダ シビックe:HEV

          競争率5倍以上のフラッグシップをよそに ジドーシャメディア界隈では、シビック・タイプRが断然話題のようだ。 SUVやミニバンが全盛とはいえ、旧来からスポーツモデルは「映え」がするし、蘊蓄だけで紙幅が埋まるし、眺めているだけでなんとなく景気もよい。 そんなムードが奏功したかどうかは定かではないけれど、今回試乗したディーラーでは割り当て数100台に対して5倍以上(!)の申し込みがあったとの話。 いやぁ対応にだいぶ苦慮してます、と若い営業さんが困惑気味に教えてくれた。 と、白熱の

          ホンダ シビックe:HEV

          【短評】ホンダ ステップワゴン e:HEV SPADA

          外観 チマチマと余計なボディラインを足さなくなったホンダのデザイン、好感が持てる。 デザインディレクターをクビにしたんだろうな。よかったよかった。 堂々としたハコ具合、わかりやすくシンプルで良い。先代のワクワクゲート、あれ、結構いいアイデアだと思ったのにな。予想通り引き継がれなかったのは残念。 このテのクルマを選ぶヒトに飛び道具はいらないということか。 にしても長大なボディサイズは圧巻。ノア・ヴォクシーより20センチ以上は長いぞ(対応して車重も200キロほど重い)。これが吉

          【短評】ホンダ ステップワゴン e:HEV SPADA

          シトロエンC4 SHINE BlueHDi

          新しいシトロエンC4。 この3連休に展示されるということで行ってまいりました代官山。先代の万年課長みたいな地味で冴えないアピアランスから大きく舵を切ってクーペSUVに大変身。立体駐車場に入る高さもうれしい。 プレス発表の写真を見たときはだいぶ戸惑いを感じたものだけれど、実物は昨今の基準からすればコンパクトで腰高な印象は皆無。いかにもシトロエン流の存在感でどのクルマにも似ていないカタチはさすがとしか言いようがない。 室内空間は必要十分。シートはレザー&テップレザーで構成され

          シトロエンC4 SHINE BlueHDi

          メルセデス・ベンツ G350d

          渋谷・六本木界隈でもっとも目撃する機会が多いメルセデスといえばこれ。 悪路もねぇのになんでこんなデカいヨンクに乗るのよ…と思ってたけれど、そりゃあ選ぶかもしれないなと納得してしまうほどデキがよかった。 外観こそ先代のNATO軍ご用達な雰囲気は残っているものの(これがまたいい)インテリアはまったく別物。星野グループが手がけたんじゃないかと思うくらいの徹底した「外クラシック中モダン」の様式。メーター周りは何もそこまで液晶にしなくても…と感じなくもないけれど。 アクセルもステア

          メルセデス・ベンツ G350d

          スバルBRZ S(6MT)

          しっくりこない2,400という排気量 クルマの排気量にはマジックナンバーの一種とでもいうのだろうか、その数字の並びを見ているだけでグッとくるパターンがある気がするのだ。 スターレットの1,300、テンロクの呼称が眩しい1,600、アルファロメオの1,750、数え切れないほどの名車が揃う2,000……。魂がグラグラと熱くなる気がするじゃないか。 それに比べてニセンヨンヒャクの貧弱な響きはどうだろう。ナロー時代のポルシェ911以外で思い当たる傑作に行き当たらない。 アルファ

          スバルBRZ S(6MT)