あの扉の向こうに『てるてる坊主の行方』
あの扉の向こうには
「
薄っすら雪が舞い降りてくる
冷え切った空のもとで
少し頑張って笑顔で歩いている
凍えそうな寒さが信じられない程の
あの夏が過ぎて
この季節にたどり着く
泣いてばかりいたあの夏は
止むことのない涙を
枯らす事ばかり考えていたっけ
ある日に見つけた『てるてる坊主』
何を祈るわけでもなく
ただ、なんとなく心の隅にぶら下げてみた
きっと私の心を見渡して
きっと、どうしようもないと思って
そっと雨を止ませてくれたんだね
そのおかげもあって
冷えていた気持ちも持ち直したよ
代わりに違う事では涙脆くなったけどね
ありがとう『てるてる坊主』
キミの存在には感謝してる
その心意気にも頭が上がらない
そうだ、ついでと言っちゃなんだけど
このちらつく雪も止ませてくれないかい?
」
そんな、欲張りな願いに呆れる『てるてる坊主の行方』の物語。。
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