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退職する後輩への手紙を書いてみた

Sさんへ
まずは4年間お疲れ様でした。
丁寧な手紙もありがとう。

その返事というわけでもないけれど、少しだけ思い出とはなむけの言葉をここに書き記しておきます。ヒマな時にでも読んでみてください。

はじまりは前の会社の後輩に送ったデザイナー募集のLINEだったね。本当はその後輩を誘おうと思ったんだけど地元に帰っちゃってて。

でもすぐに電話がかかってきて。
「いました!すごくいい子なんですよ」「福生の子なんですよ、亀崎さんきっと気に入りますよ!」…
福生はいいとして(笑)タイミングというか、本当に「縁」というのは不思議なものだよね。

それから電話で話して会ってみて、もちろん作品は拙かったけどデザインやかわいいものへの愛を感じたし、ほんとうにいい子だな、と。だから全力で専務にプッシュしました。うん、なつかしい。

一番心配したのは一緒にインバウンド事業部に移籍したころでした。
実は君の配属はすでに決まっていて、上は僕じゃなく、扱いに困っている年配の女性デザイナーを配属させたがっていたんだけれど、それでも僕が希望したのは、おもしろくもない中国語の仕事の上に厳しいオバさんと組ませたらさすがに辞めちゃうんじゃないかと思ったから。

で、その間はSPのかわいい仕事もまわしてもらうように上に計らったりもしたけど(サンリオの仕事が来た時はうれしかったなぁ)、僕自身も余裕がなくなってあまりうまくいかなかったな。ギクシャクしたこともあって申し訳なかったと思うし、それでも明るくがんばっていたことはスゴイと思う。まあ結局その部署自体がなくなって、会社には悪いけど本当によかったなあと思ってます(笑)。

それからの活躍は言うまでもなく…僕のこの会社での最大の功績はSさんを見つけてきたことかと思うくらい。

でもここ最近の仕事ぶりを見ていて、マンネリになっていたのは感じていました。これは君の問題というよりまわりの環境の問題だと思う。だから、才能も未来もあるSさんが初心に帰って新しいトライをすることは必然だと思うし、応援します。
これからはもっと自信を持って、まわりなんか気にせず、自分なりの「仕事」を確立してほしい。できたら後輩にその姿を見せて、僕みたいに後輩の成長を喜ぶ経験もしてほしい。

次の職場でもがんばってください。まあ、これからは特に会社に所属しなきゃいけないわけでもないし、どういうスタイルであれ、ずっとデザインの仕事を続けてくれたら嬉しいです。いやデザインじゃなくてもいいかな、何でもいいから仕事を楽しんでいてくれたら嬉しいな

さて、長くなってきたのでそろそろ終わりにしましょう。

Sさんとは一緒に本当にたくさん仕事をしたし、僕のくだらない冗談にもよくつきあってくれたなあ。会社の年賀状の撮影とか細々したことも笑顔で手伝ってくれて、いざという時も本当に頼りにしていました。リアルに後輩と呼べるのは君だけだったし、すごく楽しかったですよ。

最後のカラオケで一緒に歌ったaiko、なんだかんだいい思い出です(笑)

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