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[4]誰と時間を過ごすのか|鳥井弘文×島田舜介「これからどう生きるか」レポート


2018年9月29日に、岡山県で行われた鳥井弘文さんと島田舜介さんによる対談のレポートです。
テーマは、「これからどう生きるか」。

[4]誰と時間を過ごすのか

島田 東京でよく一緒にご飯行ったりするんですけど、鳥井さんって20代前半の人たちと過ごす時間がかなり多いと思うんですよ。
あえて誰と時間を共にするかって、意識されてるんですか?

鳥井 してますね、そこは だいぶ意識的に。
なんで若い人たちと付き合うのに力入れてるかっていうと、理由が2つあって。1つは、単純に感度が高いから。

言語化はできないけれど、感覚として持ってるものというか、機運を感じ取るアンテナの感度がめちゃくちゃ高いと思っているので、今 何がいいと思っていて、何がイケてないのかっていうのはすごく意識的に聞くようにしているし、見るようにしていて。
それが、最終的には世の中のムーブメントになっていくと思うので。

島田 うんうん。

鳥井 あともう1つは、そうは言っても年上の人と付き合わないといけなかった。過去形だと思うんですけど、いけなかった理由は、そうじゃないとやりたいことができなかったから。
要は権力を持ってる人、お金持ってる人と仲良くなって、その人たちにGo!を言ってもらえないとできないことがあまりにも多かった。

けど、現状ってそうじゃないじゃないですか。資金集めの方法も民主化されてきたし、誰でも情報発信できるし。権力とかお金の在りかみたいなところに時間を割く必要がなくなってきて、それよりかは、いかに早く本質に気づいてそこを言語化したり体言化できるかの方が僕は重要だなと思っていて
それで、若い人たちにご飯を奢りまくって(笑)

島田 ありがとうございます(笑)

鳥井 そうやって感謝してもらえるんですけど、こちらこそ「ごちそうさまです!」って思ってるんですよね。
その情報くれただけでも、今日価値があったよって思うので。


島田 すごい!あと他に誰と意識的に過ごしてるとかあります?

鳥井 うーん、難しいですね。
あ、最近ゆうこすさん、「モテクリエイター」って肩書きで活動されてる女性のインフルエンサーでビジネス方面からも注目されてる方で、彼女が、「Twitterをやる日を作った」って言っていて。

島田 おー。

鳥井 それすごい面白いなと思って。この日は仕事を入れずに、1日 Twitter をやる、って。
僕らの世代からすると、Twitter やってる=遊んでるみたいな認識で、        「Twitter いつもやってるけど、仕事いつしてるんですか?」って言う人いるじゃないですか(笑)
あれ、、、いや、これ仕事、じゃん、って。

島田 言われますね(笑)

鳥井 さっきの「遊ぶ」の話に近いと思うんですけど。
実は、みんながネガティブに捉えているものってめちゃめちゃポジティブな可能性ってあるなと思っていて。だから、時間の使い方、誰と、にはなってないけど、Twitter 越しにいる方々に向けて、とか。

僕だったらブログは午前中に絶対時間を取っていて、毎日そこに書くっていうルールなんですけど、それが直接的ではないけど間接的にお金につながるというか仕事になって、会社の拡大だったり自己実現に繋がるから、っていうことがなんとなく感覚としてあるから、その時間はめちゃめちゃ大事にしてますね。
だからブログの読者の方々との時間、とも言えるかもしれないし。


島田 鳥井さん、だってもう…、ブログで集めて散歩とかされてますもんね(笑)

鳥井 あー、そうなんですよ。あれも面白くて。あの時間も、めっちゃ大事にしてます。

僕、ブログの読者さんと突然散歩をする、っていう企画をしておりまして。僕はあんまり数字を読むってのが得意じゃないんですよ。メディア系の方々って結構Googleアナリティクスっていうアクセス解析のサイトとにらめっこして、いろいろ実験しながら改善を重ねていくってことを専門としてされている方が多いんですけど。
どーーーしてもそれが性に合わなくて、なので、もう、聞こう!と。

島田 あー、読者の方に(笑)

鳥井 会って、「何考えてるんですか?」とか、「どんなことに興味ありますか?」とか、「ブログで何の記事面白いと思いましたか?」とか。
でも、そこきっかけで気づいたこととか、そこで生まれた繋がりで始まった企画とかもすごく多くて。僕はあの時間むちゃくちゃ大事なんですよ。

あと、ちょっと脱線しちゃうんですけど、お散歩って効力がすごくて。あのー、なんで散歩にしたかって、僕、ランチが嫌いで。

島田 ランチが嫌い?あー、ランチで会うみたいな。

鳥井 はい。もっと言うと、「ランチ行きましょうよ」って言う人が嫌いで。

会場 (笑)

鳥井 なんっか、性に合わなくて、や、全然、そのコミュニケーションの取り方あってもいいと思うんですけど、僕はあんまり得意じゃなくて。

なんですけど、お散歩って、まず向き合う必要がない。で、話題途切れても、「あ、なんか、今日天気いいですね」とか「あの木、あの花なんですかね」ってところから、結構話が展開したり。

あと1番いい効果は、散歩って一緒に歩くじゃないですか。そうすると、呼吸と歩幅で、この人と相性合うかどうかすぐわかるんです

島田 へえーー!!!

会場 おーーー。

鳥井 これ、ぜひやってみてください ほんとに。
合わないなって思う人とは、散歩も、合わないです!歩幅が合わなかったりとか、歩くタイミングが合わないとか。
騙されたと思って、初対面の人を散歩デートに誘ってみてください(笑)


島田 僕は、1対1 で会うっていうのは大事にしてますね。集団の中でのあり方って周りの人に引っ張られていて、周りの関係性の中で自分が振舞っているみたいな。

鳥井 僕、EVERY DENIM およびその周りのコミュニティを見てていっつも思うんですけど、仕事ベースから始まらないじゃないですか。
まずは相手の人となり、仲良くなれるかどうか。で、友だちくらいになったタイミングで初めて、じゃあなんか一緒にもの作ろっか、とか 一緒にイベント仕掛けてみよっかってなる

相手がこういう技能を持っているから、初めましてでその技能で一緒に
ビジネスしませんか、っていう話をしないじゃないですか。

島田 へー。

鳥井 それって、上の世代の人たちからすると意外というか。むしろ1回ビジネスやってうまくいったから仲良くなってくっていうおじさんたちが多いと思うんですけど、その真逆をやってる。

でもそれが功を奏してるというか。なんでそれが功を奏してるかっていうと、嘘と退屈がないから。
つまりそれは広告っぽくないってこと
だと思うんですけど。

島田 うんうん。

鳥井 ほんとに好きでやってんだなっていうのが見てればわかるじゃないですか。2人とやれば売れると思ったからやったんでしょ、とかそういうやらしいコラボじゃなくて、ちゃんと思いが共感し合って、この人とならやれると思ったからやったんだなっていうのが側から見てても純粋に伝わってくるから、理に適っている。

あと1ページ、続きます

鳥井弘文 × 島田舜介 「これからどう生きるか」レポート
[1]僕らは、どうやってお金を集めるか 
[2]何にお金を払うのか
[3]僕らは、何を作っていくのか
[4]誰と時間を過ごすのか
[5]所属するのか、独立するのか

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