20200102_アンコールワット

細密画でアンコールワットを描いて感じたこと

どうも、トライバルデザイナーのGAIです。
トライバルデザイナーなのに細密画を描いてるのはなんで?というのはお約束です。
そのうち理由についても書こうかな、と思ってます。

さて、↑に載っけましたが、アンコールワットを描きました。
アンコールワットって知ってます?
カンボジアにある世界遺産ですね。
こう、うねうねした木がからんでいたりする超絶かっこいいヒンドゥー教の寺院です。
wiki→アンコールワット

どうして描いたか

アンコールワットってずっと描きたかったんです。
この神秘的な雰囲気というか、かっこよくない?
基本的に僕の行動原理はカッコいいイカしているかどうかです。
あとは美味しいか。(絵に関係ない)

日本人によくみられるとおり、僕も仏教寄りの無宗教です。
この表現が適切かどうかわかりませんが、とにかく◯◯教というものに偏見がありません。家の宗派が仏教だというだけの話です。

しかし、宗教施設というのはどれもすばらしいものが多いですね。
なにせただのアパートじゃ信じる心を養うことは難しい。
崇拝対象は偉大で素敵で素晴らしくなければならない。なので昔っから宗教設備というのは技術とデザインの粋を極めたものが多いのは火を見るよりあきらかです。

キリスト系のゴシック建築しかり、日本の伝統的な建築技術も、イスラム、ヒンドゥーの寺院建築も、とにかく最高です。
主に見た目が。機能性?うるせえ見た目だ見た目()

とにかく、そのかっちょいい見た目から描きたいと思っていたアンコールワットの細密画をようやく描いた、というわけです。

描けば描くほどにハマる緻密さ

なんというか、細密画って本当に際限が無いんですよね。
描いた事がある人がどれだけいるかわかりませんが、ペン画細密画という分野は、ぶっちゃけアナログ絵の中でも特殊で合理性に欠けていて狂気の沙汰としか言いようがありません。

自分で描いていて思います。なんで細密画で描いてるんだろう?って。

でも、だからこそわかってしまうんです。
細密画を描いてる人って、妥協が出来ない性格なんだなって。

別に油彩とか水彩とか、その他の技法が手を抜いているわけではなく、単純に、とにかく描き込みたいという思いが強すぎて、その他のことを置いてけぼりにしている感がある気がします。
そりゃ、遠景はボカした方がいいとか、空気遠近法とか構図とか視線誘導とか、いろいろあります。でも、描き込みたいんです。
洋画のジャンルで言うと「ゴシック」に近いのかなって最近感じてます。
あればとにかく近づいて見てもわかるくらいに繊細に細かく、細部まで描き込んでいますし。
(逆にモップで描いたんじゃないか、なんて言われるくらい大胆な画法もあるみたいですけど)

別に意識しているわけではないですが、とにかく細かく繊細に描き込みたい、という感情の暴走です。

アンコールワットは、古びた石造りの建物と自然物である木のコラボレーションが素敵な遺跡ですが、それがまた描き込みを助長させる。
石も木も、ペンで表現しきるにはあまりにも繊細な情報が多い!
細かい凹凸も多いし、グラデーションを表現するにも斜線で一生懸命いっぽんいっぽん描いていくしか無い。
1mmくらいの線を数百本と引いていく作業はもはや狂気
しかし、それでも徹底的にやりきってしまうのが細密画家の宿命というものなのだなと、最近は本気で思います。
いやマジ、狂ってるってこれ。(点描画?あれは仙人にでもならないと無理)

次描いてみたいもの

次は何描こうかなあ。
自然物描いたから、次はガッツリ人工物描きたい。
工場施設とかいいね。廃工場もいいけど、絶賛稼働中の鉄工所とか。

うーん、ドキがムネムネする(死語

それでは。


トライバルデザイナー GAI

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