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32歳のおっさんがメルカリチャンネルでライブ配信したら10分で6品も売れた件

昔から運だけは良いタイプの人間である。

以前このブログでも取り上げたメルカリから、先日、ライブ配信で物が売れるメルカリチャンネルがリリースされた。当初は、21 - 22時の時間限定で芸能人たちがチャリティーの形で私物を販売するという。

参考:ライブ配信での商品販売機能「メルカリチャンネル」開始

秒速で売る芸能人たち

興味を持った僕は配信開始時間の21時にメルカリアプリを立ち上げ、芸能人たちが生放送で私物を売る様子を観ていた。

さすが人気芸能人。何でもないただの洋服や小物を紹介しているだけなのに、続々と視聴者が集まってきている。コメント欄は瞬く間に流れ、番組中にその商品が出品されると、文字通り秒速で売り切れていた。実際は映像と音声が10秒くらい遅れて流れてくるので、「今から出品するよ」という動画が流れた瞬間には、既に商品がなくなっているという意味の分からない状態である。

あと、佐野ひなこがどうしようもなく可愛い。

やっぱ芸能人はすごいな。私物ってだけで欲しくなるもんな、と極々普通の感想をいただいていると、突如ある異変が起こった。

メルカリ初の一般配信者!?

僕のメルカリに「ライブ出品」ボタンが登場したのだ。

なんだこれは。恐る恐るボタンを押してみる。

何やら設定画面が出てきた。

あ、カメラがONになった。

あ…

佐野ひなこや藤森慎吾、ざわちんといった錚々たる芸能人にまぎれて、僕のチャンネルが全国に配信開始されたのだった。東京都在住、32歳、ただの一般人である。

※後々聞いたところによると、極僅かのユーザに配信権限が付与されていたらしい。実際、初日に一般配信したのは3人程度だった。

僕は戸惑った。時間が経つに連れ、どんどんと閲覧者が増えていく。右下にあるいいねボタンも次々に押されていく。そして、「だれ?」「芸能人?」というコメントが殺到した。

いえ、ただのおっさんです。

偶然チャンネルを開いてしまった人はさぞ驚いたことだろう。画面の向こう側で視聴者が困惑し、そして落胆する様子が、ひしひしと伝わってくる。場が凍りつくとは、まさにこのことだ。

しかし、僕は少しだけ、普通の人とは違う経験を持っていた。実は2年以上も前に、ライブ配信による通販の時代が来ると踏んだ僕は、前職の新規事業の検討の一環として、今やAKB48も生配信するLIVEプラットフォームSHOWROOM上で「SHOPROOM」という番組を立ち上げ、ライブコマースの実証実験を行っていたのだ。

※ちなみにSHOWROOMの前田社長は最近本を出し、すごく評判が良いらしい ⇒ 人生の勝算(前田裕二 著)

ライブ配信で売るコツ

有名芸能人から、インフルエンサー、実演販売のプロまで、様々な方を起用して試行錯誤していた僕は、ライブコマースにおける販売方法を心得ていた。

ここ1週間ほど、他の一般配信者の放送を観ていると、ライブ中継に対する恥ずかしさからか、自分を映さず、商品だけを撮影して配信しがちである。また顔を出していても、商品の説明だけに終止している場合が多い。しかし、それではダメである。

テレビ通販と違い、視聴者の人たちは配信者とのコミュニケーションを楽しみに来ている。そのため重要なのは"会話"をすることだ。

僕は凍りついた状況を立て直すため、まずは観てくれる人全員にコメントを求めた。すると「こんにちは」「観てますよー」というコメントをしてくれる人が出てくる。ここからが本番。コメントしてくれた人全員に対して、その人の名前を呼んで挨拶をするのである。誰だって自分の名前を呼ばれたら嬉しい。

僕もこうやってSHOWROOMで配信するアイドルたちに課金をしてきた。

こうした活動の結果、最初は「だれ?」「芸能人?」で溢れかえっていたコメント欄は、数日で以下のように変化した。

コメントランキング(僕調べ)
1位 かっこいい / イケメン
2位 30代に見えない
3位 にゃーにゃーにゃーって言って

やはり世間は分かっている。

さて、メルカリチャンネルでは、あらかじめ本日売りたい商品をリストアップしておくことができる。なので、視聴者にリストの中で興味のある商品がないかを聞き、興味を持ってくれた人がいる商品から説明をしていく。

「着てみて!」だったり、「本の目次読んで!」といった要望が来る。それに一つ一つ応えていくのだ。商品説明に飽きてきたら、今日の晩ごはんの話もする。

売れなかったものが売れるライブ配信

こうした努力の甲斐もあって、様々な人が毎回僕のチャンネルを観てくれ、1回の番組中に何個もの商品が売れるようになってきた(最高10分で6品)。以下が出品した商品の一例である。

4年前にカナダで購入したが、似合わないと評判だったTシャツ。

売れた。

2年前のライブコマース実験の際に、番組内で販売し、モテるよと言われて僕自身も購入したマジック用トランプ。披露する相手がいなかった。

売れた。

同じくモテようと思って購入したメンタリストDaigoの本。番組中に「Yesセット」に関する章を朗読した。

売れた。

可愛い妹の結婚式でもらった引き出物。縁起物なので売る気はなかった。

あ、売れた…。

これらの商品はメルカリで通常出品をしても、なかなか売れにくいものばかりである。事実、ライブ配信の前から通常出品をしていたが、全くいいねが付いていなかった。

しかし、これらの商品をライブ配信で紹介することによって、瞬く間に売れる商品に変わるのだ。

今やIT先進国となった中国では、淘宝網を中心としたプレイヤーたちが、同じくライブ配信機能を導入することによって、2時間で3億円売り上げる配信者が現れるなど、一大ムーブメントとなっている。

考えてみれば、これは至極当然の流れである。物が溢れかえっている世の中では、iPhoneなど一部強烈なブランド力を持つ商品でない限り、個別商品に明確な購入動機を見出すのは難しい。レストランが溢れかえっている東京では、FacebookやInstagram上での友人の「美味しかった!」「おすすめ!」発言が一番信頼できる情報源で強い来訪動機になる。それと同じように一般商品であっても、もはやパンフレットのスペック紹介文言に刺さる時代ではなく、信頼する誰かの言葉が購入動機になる世の中になっていくのだ。しかも、それはテレビで有名な芸能人ではなく、もっと身近に感じることのできる友人だったりインフルエンサーだったりする。

ライブ配信は、世の中を確実に変えていくだろう。

ヘビーユーザとしてWBSに出演

ところで、このように真っ先にメルカリチャンネルを使いこなした僕のもとには、テレビ東京の看板番組「ワールドビジネスサテライト」から出演オファーが来て、「メルカリヘビーユーザー」として番組に登場することになった。

お茶の間に映し出される僕の部屋。顔。

番組終了後、Twitterにコメントが殺到したのは言うまでもない。

メルカリダウンロードは下記URLから。その際は、僕の招待コード「TDMWMB」を使ってほしい。期間限定で最大1万円もらえる。https://www.mercari.com/jp/

メルカリチャンネル感想

【良いと思ったこと】
1. 巨大プラットフォームなので視聴者がたくさんいる。
2. メルカリのシステムと連動しているので販売が楽。
3. まだ配信者の競合が少ない。

【改善してほしいと思ったこと】
1. 番組中の新規出品機能
 ⇒いま着ている服売ってとか、よくある。
2. 配信者個人をお気に入り登録。PN通知。
 ⇒リピーターを増やしたい。
3. 美肌フィルター
 ⇒誤魔化しきかなくてつらい。
※敢えて3つに収めた。本当はもっとある。

インターン/社会人助っ人募集

ところで、話は変わるが、僕がCEOを務める会社では現在、学生インターンや社会人助っ人を募集している。以下のような仕事に興味ある人 or プロフェッショナルな人はぜひFacebookで僕にメッセージを送ってほしい。短時間手伝ってくれるだけで構わない。ちなみにこのブログの仕事ではない。僕のFacebookはこちら

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さて、最後に「☆」ボタンと「はてブ」ボタンを押そう。ミッションコンプリートだ。

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