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上木新ユニ誕生秘話①

プロローグ

「こんな化石みたいなユニフォームを着ているチームは、もうありませんよ!」

2023年春。上木崎ソフトボール少年団のユニフォーム係を引き継いだばかりのY子・R子(以下コンビ)は、ゼッケンの補修は可能か?と某スポーツショップを訪れたときのこと、いきなり担当者のイケメンA坂さんから洗礼を浴びせられることになった。

昨今のソフトボールは、オリンピック公式競技からはずれマイナースポーツ化。WBCの熱狂で野球に人が流れるなど、様々な理由があって、市内どのチームにおいても団員数を確保するのが難しい状況にある。上木ソフトボールチームも同じだ。ただし、この危機的状況に対して早くから取り組み、広報活動を強化してきた。団員も保護者も楽しんで活動に参加していることが、親のコミュニティの口コミで伝わり、少しずつだが団員を増やしている。そのため、入団に伴いユニフォームが必要になる。長年使いまわしているゼッケンは、ボンドが剥がれて貼り付けることが難しい。ボンドを使ってしまうと針が通らず縫いつけられない。ズボンは、特殊な布を使っているため、家庭での補修ができず、業者に出す必要がある。管理は色々と限界を迎えていたこともあり、A坂さんの指摘は、「苦言は薬なり。良薬口に苦し」と飲み込む必要のある時期に来ていた。

こうなったらユニフォームをリニューアルしちゃおう!!Y子・R子コンビのユニフォーム刷新プロジェクトへの小さな火種がついた瞬間だ。

子どもたちが快適に親の負担も軽減

A坂さんが化石だと訴えたユニフォームの弱点、それは、夏場非常に暑い・・・メッシュ生地でも熱が篭りやすい。コーチのユニフォームは、トレーナーのような地厚な生地。昨今の猛暑においては耐え難い代物だ。そのため、50周年の記念に作ったTシャツを夏場のユニフォームとして試合参加していた。そこで、新ユニフォームの素材は、とにかく通気性がよく、涼しい物に変更。共の生地で作ったゼッケンも、昇華型熱転写方式で印刷されたもので、剥がれる心配がない。背番号が変われば付替えは必要だが、今までのようなメンテナンスは不要になる。ゼッケンの張替えも発生せず、暑さを凌いで快適に過ごせるようになった。

根本的に変える!

新ユニフォームにすることになって見直したのは、ゼッケンや上着の素材だけではない。非常に画期的だったのは、ズボンと靴下の変更である。これまでのズボンはネズミ色に上木カラーの紺と赤のラインが入ったもの。前述した通り、扱っている店は決まっており、やや距離があり、度々足を運ぶのは骨が折れる。物価高騰のあおりを受けて補修費は値上がる一方。しかも店主が高齢で店の存続が危ぶまれる状況。次の補修はお願いして大丈夫だろうか・・・靴下は白地。試合時には紺色のストッキングが必須だが、練習時に使わないため、うっかり忘れる団員がいたり、かかとに引っかかるのが気持ち悪いと低学年の着用が難しいという側面があった。そして大きな問題が、”真っ黒靴下洗濯問題”だ。練習や試合の後、洗剤につけ置きして、手で揉み洗い、何度もすすいでようやく洗濯機へ。ドロドロの処理にかけてきた時間に思いを馳せると一杯飲めそうだ。

そこでコンビは考えた。
ユニフォーム(上)を刷新するのであれば、同じデザインにするのではなく、グレーのズボンと白いソックスを手放そう。

●ズボン グレー→白
●ソックス 白→紺色

変化したのは色だけではない。ズボンは白にすることで、量販店で簡単に手に入る。膝当てなどの補修品も一般的なものが合うので、購入して自宅ですぐに縫うことができるようになった。

靴下は、紺色になり汚れが目立たない!そしてなんと脱臭機能付きである(歓喜!)試合後の彼らのユニフォーム。努力の成果、汗と涙の結晶・・・それがどんな匂いとなるかご想像にお任せしたいが、「うん、玄関で一旦脱ごうか。」と言いたくなる。

ここまで、暑さ・管理の手間からの開放について述べて来たが、将来的なコストカットと工数の削減についてもぜひとも触れておきたい。

上木ソフト少年団は、入団時のハードルを下げるため、kamikiロゴのTシャツのプレゼントと、卒団生が残していった試合用のユニフォームをの貸与を行っていた。ユニフォーム係は、ユニフォーム上下のサイズを把握し、補修を行っておき、入団してすぐに団員に渡るように日々調整をしている。また、サイズ交換にも対応していた。その数、衣装ケース2つ分。随時内容を見直し、古いものを処分したりしているがこの数だ。しかも、50周年の記念に作ったTシャツは夏場のユニフォームにもなるため、昔ながらの小売店・Tシャツ専門店・最寄り大手のスポーツショップと市内3軒のお店を行ったり来たりする必要があり、かなりの負担になっていた。それが、今回のタイミングで、ユニフォームは全員が入団時に購入・サイズアップは再度購入に変更。これにより、手持ちの在庫はなくなり、通うのはA坂さんのところだけ。日常的にはゼッケンの管理だけが係の仕事となる予定。後に係になる人が負担にならないように。と、画期的な業務改善である。

ユニフォーム係からみんなへ

下記、ユニフォーム係が全体に送ってくれたメッセージ。
全方位的に配慮された素晴らしい内容。

※一部抜粋引用
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【重要】ユニフォーム変更のお知らせ

〇〇スポーツさんのアドバイスのもと、代表と監督にユニフォームの変更を決定していただきました。皆さまには新しいユニフォームを購入していただくことになりますが、団員はかなり快適に過ごせるようになりますので、ご理解いただければとおもいます。

※今後ユニフォームは団より貸出しではなく各自で購入•管理となります。サイズアップなどは再購入となりますのでお気をつけください。ゼッケンはこれまで通り団より貸出しとなります

[ユニフォーム上]
・6年生¥4,800-(団費より¥2000補助)
・5年生以下¥6800-

[ユニフォーム下]
無地の白(今練習で着用してるもので可)

[ソックス]
無地の紺色
※上記以外の、帽子・ジャンパー・ベルト・靴に変更はありません。

◎ユニフォーム上のデザインについて(別途添付)
今と同デザインでプリントタイプに変更する予定でしたが、それができる業者がひとつしかなく、しかも急遽値上げが決まってしまいました。

そこで値段や生地の質などが見合うミズノさんの中から、ジャンパーと帽子にも合うデザインを選びました。赤をいれることで、身体が大きく見えて勢いがあるように♪

全国大会にも対応できるよう左腕には「埼玉」を入れてます。

◎今後の流れ
団員サイズ合わせ→
申込→
取りまとめ完了後注文→
1カ月半ほどで出来上がり

◎その他
今まで3店舗に分けてユニフォームなどを注文していましたが、今後の負担軽減のため少しずつ〇〇〇スポーツさんに一本化していきます。

暑くなるまでにできるだけ早く完成させたいと思います。
ご意見などある方は、4月末までにお気軽にユニフォーム係にご連絡下さい]

ユニフォーム係 R子・Y子

完成!上木新ユニフォーム

こうして様々なステップを経て作られたのが、新デザインのユニフォーム。伝わりにくいが涼しくて管理しやすくて、至れり尽くせりである。

※次回は、新ユニフォーム導入にあたり苦労した点などを係のコンビにインタビューを行った内容を記したいと思う。
加えて、ユニフォーム係の業務効率化への意志は前任者から受け継いだものだったことも声高に伝えたいところだが、、、
秘話②については、今しばらく。。。いや、気長にお待ちいただきたいw

広報:SS

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