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恋愛相談市場にはびこる占いの真理

どうも 過眠ちゃんです ( ˘ω˘ ) スヤァ…

占いをしている人に睨まれそうな
タイトルですが。
今日は恋愛相談と占い関連について、
私の考えでもお話しようかなと思います。

最初に述べておくと、
私は別に占いアンチではありません。
ただ、恋愛・復縁関係で占いにどっぷりはまっている人を見ると心配になります。
というのも、占いって
それを頼りに決断するものではなく、
自分の決断をさらに後押ししてくれ(たりす)るものだと思うんですよね。

とある本で読んだのですが、
韓国で、本職の占い師たちの占い結果が
事実とどの程度一致するのかを検証したTV番組があったそうです。
捜査中の事件や、行方不明者の情報などを占い、
事実と照らし合わせたところ、何百の有名占い師の中から事実を言い当てたのはわずか10名。
2回目の検証では2名にまでしぼられ、
最終検証に残った占い師ですら100%命中させることはできなかったそうです。

つまり、現実的にいうと、
占いはほぼほぼ当たらないということ。

とはいえ、多くの人が(特に女性が)
占いを好むのは
”自分の思っていることを言い当てられる”のが
好きだからです。

『社交的に見えて実は人見知りするタイプだったりする?』
『恋愛は結構相手の反応を待つタイプでしょ?』
などなど。
『え!そうです!そうです!当たってます!』
占いの館ではこんなやりとりが
1日何十回と飛び交っているでしょう。

昔から思っていたのですが、
当たっているとわかるなら占う必要なくないですか???
だってもう自分でわかっているんだから。
ただそこが占いの肝で、
”自分はこうだと思う。こうしたい。”
という考えを肯定されたくて
人は占いを頼るわけです。
つまり、自分でもすでにこうだと思うんだけど、
更にそれを信じるためのサブエンジンとして
占いという第三者のお墨付きが欲しいわけですよね。

もちろん本当にAかBか悩んで占いに頼るケースもあると思います。
ただ、完全に五分五分で悩んでいるのなら、
占い師が Bかな!と言ったとしても
すぐには納得しないでしょう。
逆にうっすらAのほうがいいかな~と思っているときに、占い師に Aだね!と言われたら、
やっぱりそうですよね!!となるはずです。
結局のところ、占いは単なる励まし的な役割であって、判断しているのは自分自身なのです。

いやいや本当に当たる占いは当たるし!
と思う人もいるかもしれませんが、
私の説では、占いが当たるのは
『本人にそう強く信じ込ませる力があるから』
です。
占いでも今日が吉日って言ってたし!
というその自信こそが、
事を実現させているケース、
かなり多いのではないかと思います。

大昔には、長らく謎の病に悩まされていた皇族が
腕利きの僧侶の賢明な祈りによって回復したなんて話もあります。
これも私は祈りのマジカルパワーが働いたというよりも、”こんなにも祈りを捧げているのだから
きっと神のご加護があるに違いない”という信仰心からくる励み、自信が体調を回復させたのではないかと思っています。
病は気からと言われますが、
それほどまでに人間の精神や思考は、その人の未来を左右する力があるということです。

昨今の恋愛市場には占い屋さんが腐るほど
はびこっています。
しかもそのほとんどは素性も経歴もわからない
ネット上の自称占い師。
特に復縁界隈は狙い目です。
なぜなら、来る日も来る日も不安で、
少しでも安心材料がほしくてたまらない人たちが
山ほどいるからです。

前述したとおり、私は自分を励ます意味で、
自信のサブエンジンとして占いを活用する分には
問題ないと思っています。いいところだけを適当に信じるというような感じで。
ただ、注意が必要なのは”不安”のほうに付け込まれることです。人はみな不安に駆られると、少しでも自分の考えを肯定できる材料を欲しがります。
『今、連絡していいのか』
『本当に復縁できるのか』
自分では連絡していい、復縁できると思っていてもそれを信じきれないから、肯定してほしくて占いをするわけです。

ただ、こうやって自分で自分のことを信じられなくなると、自分の行動や未来を、自分の力ではなく、周りの意見や運命のようなものに任せてしまうようになります。
なんなら、未来は運命によって決まっていて、
自分にはどうしようもない、
だから占いでできる限り運命を知らなきゃ、
というような考えになります。
こうなると、『この日までは動かない方がいいよ』などと占いで言われれば、まんまとそれを信じ、行動できなくなるわけです。

さらに厄介なのは、占い師の言いつけに逆らって失敗したとき。
例えば、2週間は連絡しないほうがいいと占い師に言われたとして、それでも我慢できずに、1週間目の時点で連絡したとします。
それでもし、相手から冷たい返事しか返ってこなかったら、
『やっぱり占い師の言うことが合ってたんだ!
我慢できずに言うことを破ったから失敗した!』となり、
その後ずっと、何をするにも占い師頼りになるというケース。
これこそ占いから抜け出せなくなり、
大金をつぎこむことになる人がはまる罠です。

本当はただ 、
まだそのときではなかった というだけ。
もしくは、今じゃないよな…連絡しないほうがいいんだよな…というその不安でマイナスな気持ちがマイナスな展開を呼んだものでしょう。
本当に運命を左右しているのは、他でもない
あなたの勇気と自信、前向きな気持ちなのです。
もちろん、それらがあってもうまくいかないときもあるでしょう。
それは、まだ時期尚早だというだけ。
自分で自分の未来を信じることができていれば、
失敗しても、成功するまでの道中に過ぎないと思って、自分の足で進み続けることができます。

私は先日友達と、遊びの一環で
横浜中華街の有名な占い屋さんに行きました。
いろいろと見てもらった結果、
来年、再来年は天中殺(厄年のようなもの)
だから何も始めない方がいい。
大きな決断もしないように。
とのこと。
私は思いました。

『はあ!?!?!?2年も何も始めず、
何も決断せず730日も無駄にできるか!!!!』
と。

私は占い結果に心を左右されたくなかったので、
帰宅後、占い結果が書かれた紙は破り捨てました。

この先2年をどんなものにするかは、私次第です。明るい展開と暗い展開、どちらを引き寄せるかも私の心の持ちよう次第。

何度も言うように、占いをエンタメとして、
自信のサブエンジンとして使う分にはいいでしょう。
ただし、完全にそれをあてにしてしまうのは
自分で生きるのを諦めたも同然です。

占いにハマる本当の怖さは、
”自分で自分を信じることができなくなること”

だということを忘れないように。

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