神セーブ的 2024シーズン ジュビロ磐田 横内監督の目指すサッカーは?
2024シーズンの編成が一段落ついて新シーズンがスタートしました。
今シーズン横内監督が目指すのはどんなサッカーなのか、
各ポジションにどんなプレー・役割を求めているのか、
ポジション争いはどうあなりそうなのか、
どっかのチームの監督がうるせぇ事言ってるのは無視して1/16時点で読み取れることを書いていこうと思います。
目指すスタイル
まず2024新体制発表記者会見にて、トップチームマネジメント部 藤田俊哉 スポーツダイレクターがこう語っています。
そして横内監督もこう語っています。
基本的には昨シーズンとコンセプトは変わりませんよと言っていますが、
昨シーズンは補強禁止だったことで、在籍する選手の中でやりくりするしかなかったということ、
横内さん自身、開幕前は在籍選手の特長を把握しきれていなかったということもありました。
昨シーズンの開幕戦のスタメンはこちら。
このメンバー構成に横内さんの理想というか、求める役割が透けて見えると思います。
各ポジションの求める役割や特長は後述していきたいと思います。
今回の補強では既存の選手にいなかったタイプの選手を補強している部分も感じられます。
ではポジションごと見ていきましょう。
GK
21 三浦龍輝
1 川島永嗣 ☆new☆
24 杉本光希 ☆new☆
20 坪井湧也 ☆new☆
昨シーズン序盤は梶川が起用されたGK。
横内監督が三浦龍輝を評価していないわけではないですが、やはり高さ・ハイボールの処理、クロスへの強さは求めているのかなと思います。
そしてボールを繋いでいく上で、足下のうまさももちろん求められる部分。
日本代表・世界での経験豊富な川島の加入はGK陣も世界レベルを練習から味わえる環境になったのかなと思いますので、各選手のレベルアップも楽しみです。
川島選手は偉大な選手ですが、昨夏にフリーとなり半年間未所属だったこと、40歳という一般的には瞬発力などは衰えてきてもおかしくない年齢というところがあります。
三浦龍輝もやすやすとポジションを明け渡す気はないでしょうし、
レンタルで来た坪井・大卒ルーキーの杉本も虎視眈々と正GKを狙っているはず。
誰が開幕スタメンでもおかしくないと思うポジションです。
CB
36 リカルド・グラッサ
6 伊藤槙人
15 鈴木海音
3 森岡陸
35 朴 勢己 ☆new☆
昨シーズン開幕戦、そして終盤戦もグラッサと槙人のコンビでした。
求められる能力は対人の強さとビルドアップのパス能力・判断力かなと思います。
鈴木海音は本人もインタビューで答えているように、開幕スタメンを奪い、アピールしないとパリ五輪代表から漏れる可能性は充分あります。
本大会ではオーバーエイジ枠があり、CBはオーバーエイジ選手が起用されるのでは、とメディアでも囁かれています。
伊藤槙人以上の守備力を身に付けて開幕スタメンを奪いたいところですね。
森岡陸も昨シーズンは怪我で出遅れ、不完全燃焼のシーズンを過ごしました。
陸の課題は怪我をしないこととビルドアップ能力の向上。
対人の強さはありますので、課題をクリアしスタメン争いに加わってほしいですね。
サイドバック
サイドバックに求める役割としてはサイドからのクロス供給、
サイドハーフのストロングポイントを引き出すためのサポート、
走力・守備力はもちろんベースとして必要。
昨シーズンは松原・雄斗のストロングポイントを活かした戦い方でした。
今シーズンはCFに高さのあるペイショットが入りましたので、引き続きクロス攻撃は大きな柱となりそうです。
右サイドバック
5小川大貴
2 川﨑一輝 ☆new☆
26 西久保駿介 ☆new☆
全選手にスタメンのチャンスはありますが、背番号2をもらった川﨑一輝の期待は大きいのかなと感じます。
小川大貴はスピード、
西久保は高さというストロングポイントがあるので、対戦相手の特長によって選手起用を変える可能性もあるかもしれません。
左サイドバック
4 松原后
18 高畑 奎汰 ☆new☆
5 小川大貴
松原后の怪我の回復具合が気になるところ。
松原にはしっかり怪我を治してほしいので、開幕スタメンに高畑が名を連ねるくらいのアピールを高畑には期待したい。
ボランチ
7 上原力也
28 鹿沼直生
77 藤原健介
50 植村洋斗 ☆new☆
16 レオ・ゴメス ☆new☆
25 中村駿 ☆new☆
ボランチにはゲームメイカータイプ(攻撃的タイプ)とオールラウンダータイプ(守備的タイプ)の組み合わせが基本かなと思います。
基本的には一定の守備力は求められていると思います。
大雑把に分けるのならば
藤原・植村・上原は攻撃的タイプ、
鹿沼・ゴメス・中村は守備的なタイプでしょうか。
レオ・ゴメスと中村のゲームメイク能力がどれほどか分かりませんが、守備で貢献出来た上で攻撃でどれだけチームにプラスアルファをもたらせるかがレギュラー争いのポイントになりそうです。
サイドハーフ
31古川陽介
14 松本昌也
13 藤川虎太朗
40 金子翔太
19 ブルーノジョゼ ☆new☆
41 石田雅俊☆new☆
17 ウェベルトン☆new☆
2 川﨑一輝☆new☆
11 ジャーメイン良
*8 大森晃太郎(契約交渉中)
サイドハーフはドゥドゥが退団したことで左サイドのレギュラーがいなくなり、
両サイドのスタメン争いは加熱しそうです。
サイドハーフに求められる能力としては昨シーズンの松本昌也・ドゥドゥのようにインサイドハーフ的な形で他の選手と連動してサイドバックからのクロスを引き出せるタイプと、
古川陽介のように自らサイドを縦に突破・もしくはインサイドに切れ込んでゴールを決めるようなアタッカー的な役割を、
選手によって変えていくのかなと思います。
昨シーズンの開幕戦は左に大津祐樹、右にジャーメイン良。
本当は左サイドには右利き、右サイドには左利きを置きたいのかなと思います。
まさに先日のベトナム戦の中村敬斗のようなシュートを期待して、インサイドにカットイン出来る選手を置きたいのかも知れません。
ただ左利きはジャメしかおらず、CFが主戦場になりそうで、カットインしてのプレーが得意とはいえないので、ジャメの右サイドハーフはオプション止まりかなと思います。
古川陽介は左サイド専門になりそうな感じですが、他の選手は両サイドでポジション争いをしそうな予感。
昨シーズンは試合途中で流れを変える、スーパーサブ的な役割を担ってきた古川陽介ですが、
スピードのありそうなウェベルトン・ブルーノ、
得点力のある石田も加入したことにより、
古川がスタメン、前述した三人がスーパーサブという可能性もあると思うので、キャンプでどれだけアピール出来るか楽しみですね。
トップ下
10 山田大記
13 藤川虎太朗
40 金子翔太
37 平川怜 ☆new☆
41 石田雅俊 ☆new☆
*8 大森晃太郎(契約交渉中)
トップ下に求められる役割としては、やはり決定機を創り出すチャンスメイク能力、得点力でしょう。
時にはボランチを助ける動き・ポジショニングも必要で、ビルドアップにも関わる必要があります。
守備ではファーストディフェンダーになることもありますので、相手のパスコースを消しながらボールホルダーにプレッシャーを掛ける"カバーシャドウ"も求められる能力です。
入団会見で"トップ下で考えている"と言われていると答えた平川怜に期待が集まりますが、
キャンプの出来次第で石田や他の選手にもチャンスはあると思いますので、
ここのポジション争いも楽しみですね。
CF
11 ジャーメイン良
99 マテウス・ペイショット ☆new☆
17 ウェベルトン ☆new☆
CFに求められるのはゴールです。
昨シーズンの開幕戦のスタメンは杉本健勇でした。
それにプラスして、前線で起点になること、
ポストプレーでMFに前向きにボールを供給すること、
DFラインの裏を狙い、DFラインを押し下げること、
ファーストディフェンダーとして守備のスイッチを入れプレッシャーを掛けることが求められます。
高さのあるゴールゲッターとしてペイショットがポジションを奪うのか、
昨シーズン覚醒したジャメがスピードを活かしてゴールを量産するのか、
ウェベルトンもスピードや空中戦に自信があるとのことなので、キャンプの結果やアピール次第でスタメン奪取もあるかもしれません。
エースストライカーは誰になるのか、
こればかりは結果がすべて。
結果でジュビロを勝利に導いてほしいですね。
終わりに
各ポジションの役割、求められるポイントを見てきましたが、あることに気づきましたか?
各条件、今の日本代表、森保ジャパンの特長と似ているんです。
まあ横内監督が長い間、2022カタールワールドカップまで森保ジャパンのコーチを務めていたことを考えれば、
ある意味今の日本代表のベースは横内さんが作ったとも言えると思います。
そして藤田俊哉スポーツダイレクターも日本代表に携わっていましたし、
川口能活GKコーチも日本代表に携わってきました。
そしてこの冬の後藤啓介の海外移籍。
現役高校生が飛び級でトップチームで活躍して、
海外移籍していったという実績を作ることが出来ました。
数年前にはユース出身の伊藤洋輝も海外移籍し、
今では日本代表に定着してきています。
これが何を意味するか。
今シーズン以降のジュビロの選手たちの活躍に関わってきますが、
J1で、ジュビロで活躍して日本代表に入る選手が出て来れば、
ジュビロで活躍すれば日本代表へいけるというステータスが出来てきます。
そしてユース年代の子供たちにも、実力があれば飛び級でトップチームに上がれる、
活躍すれば海外移籍できるクラブだと認識してもらえます。
そうなれば移籍市場でも、ジュニア世代にもジュビロに行きたいと思ってもらえるようになり、
良い選手が来てもらいやすくなります。
今回川島選手は横内さん・俊哉さん・能活さんとの縁もあり入団を決めてくれたようです。
今の時点では代表コーチを務めていた横内監督の下で指導を受ければ日本代表に近づけると考えてくれる選手がいるでしょう。
これを今後、横内さんだからではなく、ジュビロだから、というように思ってもらえるように実績を作っていくことが重要です。
ユースも今年はプリンスリーグに降格してしまいましたが、早くプレミアリーグに復帰して、
ユースのステータスも上げていってほしいです。
この好循環を継続していくことが、ジュビロのJ1定着、今後上位争いにも定着していく事に繋がっていくと思います。
ここから始まる、ジュビロの新しい物語。
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
〆
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?