24’J2第9節 熊本vs長崎 私的感想文
永遠のアディショナルタイム
94分
V・ファーレン長崎のエース、フアンマ・デルガドの守備対応が反則となり、ロアッソ熊本にフリーキックが与えられる。
熊本の選手の勢いの前に遅れをとってファウルをとられてしまった。
絶好の角度からのフリーキック。90分のプレータイムに加え、レフリーからアディショナルタイムとして4分が加えられていた。
試合時間はその94分に差しかかろうとしていた。だからこれがラストのプレーになるだろう、と願望混じりに予想する。
この熊本の最後の攻勢を跳ね返せばすぐにでもレフリーの笛が吹かれ試合は終わり、長崎の選手もサポーターも、この緊張感から解き放たれる安堵と共に優勝へ向けての大きな一歩を喜ぶことができるだろう。当然、熊本の選手たちも最後の力を振り絞って同点のチャンスに全戦力を集中させる。正念場中の正念場だ。
熊本のGK田代が攻撃に加わる。熱い魂を感じさせる男だ。険しい顔をしてチームメイトたちと言葉を交わす。入念に打ち合わせの後に長崎ゴールの前で守備を撹乱する。試合展開から考えて胸に秘める思いは強いはずだ。
長崎のゴールを守る原田も大きく声を出す。味方への指示の声か、集中を促す声か。絶対に決めさせないと誓う男の顔つきは、今全力で困難に立ち向かい戦う人間のそれだった。
熊本サポーターたちのエールが一段と大きくなる。ゴールを信じて声援を送り飛び跳ねる。楽しそうな表情じゃない。ただ勝ちを祈るような表情だ。
ロアッソ熊本8番、熊本に生まれ育ったキャプテン上村周平がボールを蹴る。直接ゴールを狙うモーションだ。
勝ちたいのはこっちだって同じだ。ただでさえ背が高い選手たちが絶対にブロックするという気迫を込めて高くジャンプ。そうして形成された長崎の壁は上村のシュートをブロック。しかしそのままゴールラインを割り、今度はコーナーキックからの再開というジャッジが下される。アディショナルタイムの消費には至らなかった。
このピッチに立つ選手たちはもちろん、お互いのサポーターたちもこのヒリヒリとした緊張感をさらに増幅した上で、もう少し味わうこととなってしまった。
この試合に詰めかけた両チームのサポーターのうち3分の1は長崎のサポーター。スタジアムの一角を熊本の赤と対をなす長崎の青が占めていた。おおよそ2000人。ホームであるはずの熊本のサポーターの声より長崎のサポーターの声を大きく感じることも多々あった。
しかしこの瞬間は紛れもなくこの試合が熊本のスタジアムで行われていることを痛感した。
長崎のサポーターだって負けていない。全く負けていないのだが、この試合の最後の瞬間は熊本サポーターたちが陣取る側のゴール裏の前で展開されることとなった。
こんな空気感の中で起こる奇跡、起こされる奇跡を僕たちは何度も見てきた。
だけどそれでも最後の危機から守りきってくれると信じれる、信じたくなるのが今年の長崎だ。
きっと大丈夫。大丈夫だ。大丈夫。
今度こそ最後のプレーとなるであろうコーナーキックが蹴られようとしていた。
ダービー
僕個人はこの組み合わせの試合を【ダービー】と表現することは避けていた。ダービーとはもっと色んな因縁が絡み合ってできるものだと思っていたからだ。
僕が知らないだけかもしれないのだが、
我々V・ファーレン長崎サポーターからするとロアッソ熊本は同じ九州…比較的近いところに位置するかなりの強敵というだけであり、ライバル心を剥き出しにして戦う理由はそれ以外になかったはずだ。
バトルオブ九州という九州内の雌雄を決する表現には厨二の心を揺さぶられても、九州ダービーという言い方には少し疑問があった。
この試合を楽しみに駆けつけた多くのサポーターたちも九州ダービーという呼称は用いながら、
(細かいトラブルはあったようだが)殺伐とした雰囲気ではなく、フレンドリーに和やかに交流を深めようとする空気感だったように思う。
もちろんライバル視している両サポーターたちもいるとは思うが、
例えば、「信州ダービー」「大阪ダービー」「みちのくダービー」などの地域性と年月が生んだライバル関係が織り成すダービーに比べると、
「九州ダービー」と呼ばれる対戦カードのうちいくつかは、それは確かに両者多数のサポーターが詰めかけ盛り上がりは見せるものの、何か言葉だけが先行してる印象だったのだ。
試合の笛が吹かれ、熊本のえがお健康スタジアムで両者がぶつかりあうその直前もその印象は変わらなかった。
加藤大
コンパクトな配置と細かいパス回しをウリにし、ピッチ内で生まれた局面を戦術的に打開し続けることで攻勢を強めるプレーを求める展開するロアッソ熊本と、
ピッチを広く使いダイナミックな展開から個人の技術や身体能力が光るプレーをするが故に、観戦者が感じる【組織感】は薄いものの、しかし確実に組織として成長している長崎。対象的といってもいい両者だ。
この両者の試合はきっと面白いものになるだろう、そして我らが長崎が勝利を収めるに違いないとの期待感を胸に幕を開けたこの試合、予想以上に大差がついた前半となった。
ちょっとした局面の攻守のバトルでことごとく長崎が勝利を掴むのだ。相手の思い通りにさせないことと、こちらは思い通りに試合を進めようとすることが両立された前半の長崎だった。
中でも試合前のV・ファーレン長崎の公式動画で特集が組まれたと言っても過言ではないベテランMF加藤大の躍動が凄まじい。
得点のための絶好の位置でボールを受けた長崎のブラジル人FWエジガルから更にゴールへと近付くためのパスを受けるために加藤大が走り込む。
冷静かつエネルギーに溢れるプレーは加藤大という男のサッカー人生を体現しているようだ。パスを受けてゴールのすぐ真横に突き進むその勢いに反して、丁寧で正確なクロスボールをあげる。熊本の守備陣には届かない最高の位置だ。
恐らくはトレーニングから「このへんにあげて誰かが合わせにいく」という決まり事があるのかもしれない。そこにボールが来ることを知っていたとばかりに「届け!」と必死にボールに飛びつく長崎のマッスルスピードスターこと増山朝陽のヘディングによりゴールが決まる。長崎先制!!
長崎優勢の中で進む試合はさらに動く。前半の32分には、先程述べた個人の技術と組織力とが融合したようなゴールが決まる。
大きなパス回しから熊本FWべ・ジョンミンの守備のミスを誘発させる。若きDFリーダー田中隼人を完全にフリーにすることができた。正確な左足のキックを持つこの男のドリブルから見るものを唸らせるロングパスが放たれる。相手ゴール前に抜け出したのはまたしても増山朝陽だ。大変なマッスルボディが想像させるイメージとは裏腹のテクニカルなループシュートが熊本ゴールを揺らす。自身プロキャリア初の複数得点だそうだが、前節山形戦でGKとの1vs1で決められなかった課題をクリアしてみせたこのゴールは本人にとっても大きいものとなるだろう。
多少のピンチを迎えることはあっても長崎の勢いは止まらない。今度のヒーローは再び加藤大だ。
ゴール前の混戦から、本人はきっとなんとしても決めたかったであろう笠柳翼がシュートを放つが相手の必死の守備に防がれてしまう。
しかしそのこぼれ球を拾い、冷静に相手の守備をかわすために利き足とは逆の右に持ち替え、完璧な軌道のシュートを放つ。彼の努力とサッカー愛の結晶だったと思えた。ベテランの域に達した彼だが、今シーズンの活躍ぶりは今なお全盛期。いや、きっと全盛期を更新し続ける毎日だ。明日はきっと今日より全盛期だ。
3-0と最高の出来と言ってもいいほどの前半を終え、大勝の予感を胸にハーフタイムを過ごすこととなった。
加藤大の活躍に思いを馳せる。1ゴール1アシストの他にも、本当に目立たないところで多くの仕事を最高の質でこなし続けていることに気付いている長崎サポーターは少なくない。
試合前日に公開されたこの動画で語られた彼の語りは静かながら熱い。やはり彼のプレーは人間性とリンクしていると思う。そして、数字として結果を出すとの発言に対しての有言実行ぶりは尊敬の念を禁じ得ない。
激動の後半
ことはそう簡単には進まなかった。こんなはずではなかった。
ハーフタイムでの下平監督の指示…「失点をゼロに」との発言を重く受け止めて慎重になりすぎたのか、熊本の反撃の姿勢に気圧されたのか、または彼らの前後半の違いに手を焼いたのか。はたまた3連戦最終節ということでの疲労が出たのか。
いやきっとこの全てが悪い方に作用したのだと思う。
後半は明らかに出足で負けていたことで早々にチャンスを作られ失点を喫する。熊本のスピードアップに対応できていなかったために生まれた失点に見えた。交代で入ってきた熊本MF岩下の影響も大きかったのかもしれない。
試合時間49分。先程の守備対応のミスや決定機を決められなかったことに悔しさを燃やしたのか、熊本FWべ・ジョンミンが長崎のルーキー、モヨのディフェンスより一瞬早く足を振り抜く。後半開始早々に決められたゴールはチームに動揺をもたらしてしまう。
まだここからだと言わんばかりにゴールに決まったボールを手に試合再開へ急ぐ彼の姿に熊本は盛り上がる。反撃の狼煙はあげられた。
そんな雰囲気の中…状況的に決して責められたものではないが…長崎の昨年のキャプテン米田のオウンゴールが生まれる。先程の得点から僅か2分後のことだった。
まさに勢いに押されている状態を体現してしまった。
後半5分ちょっとで3-2とされる。得点差は長崎が勝っていても勢いは熊本が上だ。
呑み込まれるな。呑み込まれたら負けるぞ!
チームを立て直すべく、選手たちが円陣を組み言葉を交わす姿には頼もしさを覚えたが、同時にこの状態へなってしまったことへの悔しさも感じた。気持ちよく勝たせたかった。
熊本も数試合前にこのえがお健康スタジアムにていわきFCに0-6の大敗を喫した経験があったのが大きかったのだろうと思う。
同じ思いはしたくない。あの時と違うことを応援してくれてるサポーターに見せてやる。そんな思いだったのかもしれない。
この後半開始からすぐに起こった熊本の追撃の舞台を目の当たりにし、戦慄してしまった長崎サポーターは少なくなかったはずだ。
戦う
そして選手の交代だ。エジガルに代わり長崎の破壊神フアンマ・デルガドが入る。この交代が意図するメッセージは「攻め直して追加点を決めろ」というものだと受け止めた方も多いと思う。
しかし僕はまず「戦え」という短く意味深なメッセージを受け取ってしまった。受けに回るな、戦って勝ち取れ。僕がそう受け取りたかっただけかもしれない。
ここからは一進一退…というにはやや不利めな状態で試合は続く。前半にあれほどうまくいってきたパス回しが見られなくなったし、やはり局面ごとの勝負でも勝ててるとはいえない状態であった。前半は入れさせなかった縦パスがかなりの頻度で入ってしまう。こぼれ球に対する反応も負けてしまう。
長崎のゴールキーパー原田の活躍もあり熊本に追加点を許さなかったのは後半の良かった点でもあるが。
特に活躍の場を中央から右へと選び直して水を得た魚のような働きをする熊本MF松岡はピッチ上で誰よりも目立つ男となっていた。再三長崎のサイドを食い破る攻撃を見せ、脅威以外の何物でもない存在だった。そしてそれに呼応するかのように熊本の右サイド、大本も古巣である長崎相手にとことんやってやるのいう姿勢を見せる。長崎の両サイドの守備を超えようとする構えだ。
長崎はさらなる選手交代で試合を打開しようとする。スタメン組に勝るとも劣らない実力者、MFマルコス・ギリェルメと松澤海斗がピッチに送られる。運動量をさらに上げていく意図と、ベンチで授けられた指示を持って試合を変えにいく。
(名言はされてないがきっと誰がどう見ても)親友のマルコスが入ることで元気を得た男がいた。今最もJ2リーグで活躍を見せる男。マテウス・ジェズスだ。思えば彼に関しては試合展開が不利になろうと関係なくスーパーだった気がする。彼になかなかボールを届けられなかっただけで。もう少し詳しく見返してみないとわからないが。
後半開始の時ほど一方的にやり返されてる雰囲気はなくなった試合展開で得たコーナーキック。長崎サポーターの決めろコールが鳴り響く。シンプルかつ力強いコールだ。
熊本のゴールマウスの中ではマルコスが相手選手たちとやり合い自由を奪う。特にゴールキーパーの飛び出しをさせずに、その結果制限したスペースで何かを起こすつもりだ。マルコスがこうも相手にとって実にいやらしいプレーを行うのは新鮮だった。
この日大活躍の加藤大が正確なボールを熊本ゴール前に届ける。やはりゴールキーパーの動きを制限した意図はこれだ。
いけ、ぶち込め!フアンマ!!!
破壊神が正当なぶつかり合いの元で相手守備を弾き飛ばしながら強烈かつコースを狙ったヘディングを放つ。が、相手にブロックされる。くそ惜しい…いやまだだ!……ってやっぱりノッている選手の元にボールがこぼれてくるものなのか!!!!よし、決めてしまえ!!!!!
やはり昨シーズンに比して頼れる男になったものだ。チーム皆でとったゴールだが、その思いはやはり絶好調の選手へと自然と集約されてしまうのかもしれない。しかも熊本は攻撃の選手を入れ替えようとした寸前でのゴールだ。気勢をへし折った形になるに違いない。
試合時間で71分。残り約20分で4-2!勝つぞ!!
神童
マテウスのゴール直後だ。マテウスと同じくノッている男の投入がある。熊本の宝、J2リーグ最年少ゴール記録保持者にして2戦連続合計3本のPKを決めている男。神代だ。
いや、関係ない。勝つのは俺たちだ。3試合連続でPKを得れると思うなよ?
長崎はアディショナルタイムまで身体を張り辛抱強く守り続ける。時折攻撃の姿勢も見せつつ、やはり疲労は相当なものなのだろう。さらなる追加点の匂いはあまりしてこない。
守備を固めるためにさらなる交代カードを切る、ルーキーのモヨとおそらく限界まで走り尽くした加藤大に変えて、負傷から華麗なる復活を遂げたDF岡野洵と運動量とアグレッシブさを追加するべくMF山田陸を投入する。逃げ切りを狙いながらワンチャンスあれば…という意図だ。
しかし、しかしなんということだろう。
アディショナルタイムに熊本の3点目が決まる。再び1点差に詰め寄られ4-3となる。この得点は印象深い。
試合時間92分あたりのことだ。
熊本の神童、神代の前に「これこそが神童の所以」と言ってもいいのか…
熊本の攻勢の中でここまで奮闘を重ねてきた長崎の若きディフェンスリーダー田中隼人の体を張った守備の直後、まだ立ち上がれていない彼の頭にボールが偶然当たってしまう。なんと神代の前に転がっていく。なんだよそれは。事故じゃないかこんなの。
マテウスと同様、そして7節の栃木の若きストライカー南野遥海同様、こういうところでボールがこぼれてくる何かがあるのか。
そして彼の落ち着いたシュートが決まり4-3となった。
そうか。ダービーだ。これはダービーなのだ。だからこんな試合展開になるのだ。なにがあるかわからないのだ。
ただの強敵とのバトルというだけではない。色んな意味を含めてお互いにいつも以上に「絶対に負けられない」と思っているのだ。
熊本に大挙して押し寄せ、最後の危機から死守するべく反対側の観客席から必死に応援を届かせようとする長崎サポーターも、祈るような表情でこの執念が実るようにと声を枯らす熊本サポーターも、この試合は絶対に負けたくないのだ。
その気持ちが、いつも以上に何があるかわからないような試合を生み出すのだ。
僕の中で長崎と熊本の試合が九州ダービーとなった瞬間だった。
そして冒頭のフリーキックのシーンとなるのである。
あと少し、あと少しで勝てるぞ!!
頑張れ!みんな頑張れ!!
96分
今度こそ最後になってほしいコーナーキックを蹴る準備がなされる。
ふと試合時間を見ると96分となっている。そういえば先日、J3の試合で後半のアディショナルタイムに、コーナーキックの機会に攻め上がったGKが決めた執念のヘディングのシーンを見た。
この一幕を思い出したからか、熊本のGK田代にオーラが宿ってるように見える。ロアッソの赤いオーラだ。4失点してるのだ。胸の中に滾る思いは想像に難くない。
コーナーキックが蹴られる。正確なボールが長崎ゴール前に向かう。
きっと僕だけでなく予感していた人も多かったであろう。当たり前のように田代に決めさせるかのような綺麗なクロスボールだ。
ペナルティエリア内の熊本の選手たちの動きも田代に決めてもらうための動きに見えた。
いいや、冗談じゃない!!これで決められていたら悪いドラマだ。冗談じゃねーぞ!!!大丈夫!守りきれる!大丈夫なんだよ!!!!
そんな僕の叫び声(in僕の部屋)はきっと関係なく。
田代のヘディングシュートは幸運にもゴールから右に逸れていく。しかしラインを割ることなくゴール横にボールが残る。
まだこの物語は続くのか。
流れていったボールに熊本の選手が追い付く。再び長崎ゴール前に放り込む…または直接ねじ込むつもりだ。試合終了の笛はならない。もうひとつ守らなければならない。
しかし長崎の選手がボールを持った熊本の選手に詰める。田中隼人だ!
長崎ゴール前で相手を振り返らせないように田中隼人の守備が光る。事故のような…いや正しく事故といえる出来事とはいえ熊本の3点目に大きく絡んでしまったことを取り返すかのように的確で堅実、そして鉄壁のディフェンスだ。
熊本の選手は1度後ろへボールを戻す。すぐに再びゴール前に放り込むに違いない。大本だ。再三長崎のサイドを苦しめてきた男がここで最高のプレーを見せる気だ。
しかしここでもう1人の男がディフェンスへ走る。田中隼人のサポートへ入りボールを奪いに囲みにきていた米田が近い位置にいた。
シーズン前に鍛えたそのスピードで全力で大本へと詰め寄る。
本人は悔しかったであろう痛恨のオウンゴールのその瞬間を挽回するかのように相手へ食らいつく。突破を許さずクロスを上げさせまいと必死に足を伸ばし、最後の危機を防ぎきる。
ゴールラインを割ったボールは再び選手たちのプレーのために蹴られることはなかった。試合終了だ。
よかったー…勝ったよー…
詰めかけた約2000人の長崎サポーターたちも困惑というか心臓に悪い試合展開の果てに、選手たちと安堵と喜びを共にする。彼らの力がなければ逆転負けを喫してしまったかもしれない。僕が長崎サポーターだからそう思うだけなのだが、それでも紛れもなく長崎のサポーターは最高だといつも感じてしまう。なかなか現地に行けずにごめん。
喜びより安堵が勝る勝利をもって急展開を見せ続けた【九州ダービー】は大激闘のうちに幕を閉じた。
ロアッソ熊本としては悔しさと手応え、我々V・ファーレン長崎としては安堵と悔しさと課題を手に、また次の試合へ向かうのだろう。
これは僕が感じた物語だ。人それぞれ印象やストーリーがあっていい。
ただ僕らがこの試合にどんなことをかんじていようと、この試合で得た経験は選手、サポーターともに並大抵のものでは無いような気がするし、こと試合に関して言えば、課題とか修正しなければならないところは選手たちが1番わかっているはずだ。
波乱や難しい試合ばかりとなったこのJ2第9節の中で勝利を得て2位に浮上したことは素直に喜ぶべきだと思う。僕らが勝って喜ぶことを選手たちは1番望んでいるはずだし。
今回はここまで。ご覧いただきありがとうございました。
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