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田端信太郎という偽悪者

稀代の炎上マーケッター・田端信太郎が立ち上げた「田端大学EX」に参加してから2か月がたった。

正直、田端さんのことはよく知らなかった。Twitter・Xはフォローしていたので、なんとなく略歴は知っていたが、本も読んだことなかったし、YouTubeも見たことなかった。

そんな私が、なぜ、たまたま目に留まった「田端大学EX」の告知ポストを見ただけで、オープンスクールに参加し、50万円も払って「入学」したのか?

コンテンツに魅力を感じたのはもちろんだが、「面白そうな企画の1期生」になりたかった。というのも多分にある。というかほとんどすべてだ。

オープンスクールで改めて、田端さんの経歴を知った。
新卒カードで大企業に入社し、時代時代で最先端の企業を渡り歩き、自らの意志と発想と情熱とで周囲を巻き込み「ブランド人」として身を立て名を上げた。そんな人物が半年間、みっちり「マジレス」をしてくれる。
面白そうじゃないか。

もちろん、結果にはつなげたい(支払ったお金以上のものは得たい)ので、自分で取捨選択しながら参加している。

さて、タイトルの「偽悪者」だが、田端さんを見ていると、この言葉が浮かぶ。

私は社会に出て10年と、まだまだ「会社員」経験が浅いが、企業で労務管理をしたり、社労士として様々な研修に出たりする中で、感じていることがある。

「上司というもののあり方が変わってきた」
指導をしない上司が増えた。パワハラを恐れて、言わない。過度に恐れているパターンもあるが、「パワハラに該当しない適切な指導の範囲」を理解していながら「部下から通報され、その対応に時間を割くのは面倒くさい」ために指導をしない。

TBSドラマ「不適切にもほどがある!」を見た人はいるだろうか?創作物のため、エッジをきかせている部分ももちろんあるが、「パワハラの疑い」をかけられると、担当部署から呼び出される。疑いが晴れても、虚偽告発でもない限り謝罪を受けることはない。
「まあね、分かるよ。一生懸命指導をしてくれたんだよね。だけどさ、時代も変わったから。Z世代っていうの?優しくね?」と、こんな調子で終わる。

じゃあ、どうするか?言わなくなるのである。

田端信太郎はどうだ?時代の最先端企業で結果を残し、請われてまた最先端企業に移り、そして成果を上げる。「ブランド人」というブランドを確立した男。

中身も「最先端上司」か?というと、そうではない。
昔ながらの上司だな。と思う。義理と人情。結果につながる方を選び、自分が気持ちよくなるのは後でいい。顧客の幸せにつながるなら嫌われ役になることは厭わない。

昨日もオンラインでのディスカッションがあった。
一通り、受講生へのマジレスがあった。私も受けた。感謝。
最後に、と、田端さんが「本当に今のやり方がいいのか迷っている」と切り出し、「今のやり方で受講生が成果を上げられるのか。率直な意見を聞かせてほしい」旨の発言をした。

「お!殊勝なところもあるやんけ。貴重なシーンやな」と思いながら見ていたが、そこはさすがの田端信太郎。
改善要望や悩み、困りごとを話す受講生に対して、一歩も引かない。ここでもマジレス。バチバチ。思わず笑ってしまった。

さすが。結果を残す男、田端信太郎。「自分が約束した提供すべき価値は何か」「何に対してコミットすべきか」をずらすことがない。
本質は何だ?多少の口の悪さはご愛敬。まさに「偽悪者」である。

1時間の予定を50分も押して終わったころには、なぜか肩が凝っていた。
面白いものを見られた興奮からか、なかなか寝付けなかった(笑)

そして、朝起きると、うれしい通知が飛び込んできた。
昨日のディスカッションで私がポロっと言った「Xやってる」「note始めた」を覚えていて、早朝から私のnote記事をポストしてくれたのだ。

長丁場の中での短いやりとりを覚えていて、早朝から投稿してくれたのである。あんな稚拙な発表だったのに…!さすが、義理人情に厚い男。

それを「田端さん、ありがとうございます!」とかリポストしても芸がないので、note記事で感謝を伝えることにした。

田端大学EX、ますます面白くなってきた。結果を出したい。出す。

最後に、、、
田端信太郎のような上司にはお金を払わないと出会えない。
これからの日本のスタンダードになっていくし、もうなりつつある。
いったい誰の幸せにつながっているんだろうか?

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