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2018年ボカロ10選

お久しぶりの藍です。

年10選ですって、ぼかろりすなー1年生はワクワクしちゃってますよ。これから毎年参加出来ると、いいなぁ。
すき! を教えてくれた最強の10曲を集めました。とってもよるとあおでした。

では早速、一曲ずつ語らせてください。音楽あんまりわかんないので代わりに愛を増しましってことでよろしくね。

※今回、【タイトル / 作者名(敬称略)/ ボーカル 】という表記に揃えました、よって元動画での表記と異なります。問題があれば訂正致します。


眠り姫

【眠り姫 / Guiano / IA】

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なんといっても、イントロから最後まで何度も何度も繰り返す、一度きいたら耳から離れないこのメロディがすきです。

どこか夢見ごこちに響くイントロから引き込まれます。はじめは鍵盤でシンプルに描かれるメロディライン、IAの静かな歌声が徐々に高らかになるつれ、少しずつ音は厚みを増して、つま先がじっとしていられないリズムが動き出して。
クラップで盛り上げてくるの良すぎますね踊るしかないです。

ぐいあのさんずるいんですよ、私がこのメロディめちゃくちゃすきなの分かってて間奏をサビにしちゃうし、二番の歌ってる後ろにも入れてきちゃうし、アレンジ加えながら駄目押しでアウトロ最後の最後までがっつり聴かせてくるんですよ。

君より音楽を愛してるって言えるかな

この歌詞にどきっとします。疑問形と、後悔にも似たことばを連ねて幕を開ける、それが音が増えると共に、

君の失ったもの全てを僕の歌で思い出して欲しい

そんな鮮やかな宣言へと変わっていく。悩みながらもたしかに明るいほうへと歩いていくような覚悟が詰まった曲だと思います。夜明けの匂いがする。


夜がはじまる

【夜がはじまる / 平田義久 / 初音ミク】

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惚れました。
何度でもそう言わせてください。
こんなにもひとつの音楽に惚れ込むことがあるなんて。

出だしのワンフレーズで落ちました。ああすてきな夜に出会ってしまった、ってため息が出たことをおぼえています。
息を継ぐ、甘くうたう、歌声がすき。響くシンバルがさらさらと光を纏うような。ぱっ、と咲いてリズムをつくる音と映像の中で咲く花火、あんまり綺麗で胸がぎゅーってします。

そうして “最後まで聴くべき” 、本当にそれでした。二番の間奏、あまりにも……言葉が出ない。このタイミングで流れてくる「なんぼほどええねん」ってコメントに完全同意するしかなくなっちゃうんです。
ふりそそぐ光がきこえる。笛の音とコーラスが絡んでどこか祭囃子を思い起こします。あまやかな夜風とかまぶしさにちょっとぼうっと滲んだ視界とか、そういう真夏の夜の温度が詰まっている気がするんです。何度聴いても褪せない驚きと、不思議ななつかしさ。

歌詞のさり気なさがまた、絶妙なんですよね。重すぎないから音の良さを邪魔せず、酔いしれさせてくれる。でも確かに情景までみせてくれる、選び抜かれたことばなのだと思います。

イラストと実写とがとけあう映像もなんとも美しい。とっても贅沢な一本の作品、浸れます。

楽園から落ちてきた天使に
こんなに恋してるのさ

というフレーズがありますが、そっくりそのまま、この曲への私の気持ちです。

゚・*:.。.


フルムーンサイド

【フルムーンサイド / しゃべる帽子 / 初音ミク】

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ごく少なめに選び抜かれた音が、良い。どこまでも、良い。
ちょっと掠れたようなミクの歌声がよく映えます。後ろにきこえるギターの優しさもすてき。ちりーん、ってトライアングル(な気がする)の音、月の光が射してくるみたいでワクワクしちゃいます。
リズム隊が小気味好くて、縦ノリせずにはいられません。

動きを抑えた動画に白く揺れる吐息や煙草の煙も相まって、冬の夜の静けさにとっぷりと包まれます。
入りはちょっと字余り気味にことばが呟かれ、あっという間に月夜へと連れ出される、そこからの

今日は満月だからさ 君に逢いたい
それ以外何もいらない 愛してる

この、サビでがらっと、どこまでもシンプルな言葉遣いにかわるところが、大好きなんですよ。

今日は満月だからさ 声が聞きたい

まんまるな月の下、ただそう思うだけ。

明日は仕事は休みだ 幸せだ
多分ね

そうしてあっさりとしたこの締めです。

逢いたい、声が聞きたい、だからと言って特別取り乱すでも行動に移すでもなく、ひとりの夜は続きます。
そのうち会えるのか もう会えないのかをここから知るよしはないけれど、いや、だからこそ。聴き手それぞれの、ながい夜に会いたいだれかを自然と、重ねたりもできたり。

多分ね、のほろ苦さがきゅっと効いています。
ながくて優しいこの月夜がすき。

❄︎


浮遊月光街

【浮遊月光街 / 稲葉曇 / 歌愛ユキ】

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こっれはかっこよかった。おそろしいほどの中毒性、刺さりに刺さりました。

序盤からグイグイ来るベースが良い仕事します。
今にも破綻しそうな不安定ギリギリを踊っていく音がクセになります。歌愛ユキ、澄んだ幼い感じのする歌声がどこか壊れそうな雰囲気を加速させて、サビにかけて徐々に歪んで割れて。
ここまでノンストップで引きずり込まれているわけですが、盛り上がりをきいて一旦息がつけると思いきや。息継ぎの間を惜しむかのようにまだ、畳み掛ける、あっ ここの音程に完全に心奪われたので聴いてください……。

歌い出しからサビ終わりまで隙なく積まれたコトバと要所要所のブレイクのたまらなさ。そして間奏で溢れる音、ギュンギュン鳴らされるギター、これは存分に最高になれるやつです。

トドメの一打はそう、
ラスサビで転調。あまりにもずるい。
キーを上げた歌声に、いっそ泣き声よりも切ないものを覚えます。
ここでしつこく繰り返すことなくしれっと元の曲調に着地して終えるところ、絶妙にあとを引いてリピートが止められなくなるのです。

𓊖


ランドリーノート

【ランドリーノート / 歩く人 / 初音ミク】

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冒頭からんと鈴が鳴ったら、そこは雨の日、コインランドリーの中。
目をつむって音量を上げて、色々な音を探したくなるサウンドコラージュがたのしい。歩く人 さんのつくる世界、お耳が幸せになれますね大好きです。

そもそも舞台となっているコインランドリーって、私自身にはあまり身近な場所じゃないんです。だけどこの音たち、ぐるぐる回る洗濯物や外の雨模様まで目に浮かんでくるような音たちを聴いていると、

嗅いだことのある匂いで包まれる夜だ

なんという説得力。ぽつん、洗濯が終わる音で夢からさめるまで、一緒に待っているような気持ちで安心してしまいます。

歌詞も、良いですね……、
雨の日にふと過ぎるさみしいような感じとか、何気ない合間につかの間手を止める微かな虚しさだとか、そんな、すぐに忘れてしまう程度だけれど人恋しいような気持ち、ありませんか。この曲のことばはそういう寂しさをさりげなく拾いあげて、ぐるぐる回して、柔らかくしてくれる気がするんです。ふと呟かれる

炭酸水の向こう側で揺らめいた東京が
僕らに居場所を与えるんだ

ひとりぼっち達をそうっと掬い上げるこの表現の、繊細ですてきなこと。

この曲は、何かメッセージを叫んだり、主張してくることをしません。誰かを変えようとしてきません。ただただ心地良く、いつでもそこにある。それが好き。
ひとりでいたら泣いてしまいそうな夜、よそよそしいけど私を拒むことはない明かりにちょっとほっとする。知らないはずなのになんだか懐かしい匂いと音に包まれて息をつく。ささやかな雨宿りの場所みたいに思っている曲です。

⌛︎


セブンティーナ

【セブンティーナ / はるまきごはん / 初音ミク】

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この曲、聴く人それぞれに刺さるポイントがあると思うんです。17歳にも、そうじゃない人にも。共感したり、思い出したり。
私にとってそれは、一番のサビ前のところです。歌詞でいうと

夢と現実と画面の間
月に何回か限りのミッドナイト

MVでいうと、ぬいぐるみ抱いて疲れた顔で倒れ込んでしまった女の子が一冊の本に手を伸ばした途端、色あせていた世界に光が溢れるところ。

私はこの曲を、創作に出会ったはるまきごはんさんのうただと勝手に解釈しているんですけど。現実を忘れちゃえるくらい夢中になれるものとの出会い、なのかなって。
私自身の17歳って今のところ、まあ今年の夏終わったばかりなんですが、振り返ると辛かったなと感じます。そういう中でも、好きなものに触れたり深く知っていくことは変わらず毎回、どきどきして最高な気分でした。
この場面をみたとき、そんな感覚をくっきりと形にしてもらったような気がしたんです。
後半は、正直に言うとまだ、心から腑に落ちるって感覚がまだ来てないです、一つずつわかることが楽しみなので、そのままにしています。

単純に曲として大好き、“サビ終わりにタイトル叫ぶ曲は最強” 説全力で支持、ラスサビに向かってぱーって全てが開けていくようなところが何回聴いても鳥肌でもう大好き。

はるまきごはんさんの歌詞、使う単語自体は砕け気味というか、難しいコトバは少ない気がします。彼独特な世界観も、そんな身近なことばでつくられているからどこか、等身大な気持ちを歌い上げてくれるような、心にぐんと近い曲になるんじゃないかなぁとか。

はっとするほど鮮やかなブルーが目に焼き付いて離れません。圧倒的な爽やかさに惹かれてやみません。

𓆝


星座みたいに繋がれて

【星座みたいに繋がれて / citrus / 葛駄夜音】

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あのね、この曲は載せたくなかった……
触ったらこわれてしまいそうで、とっておきの箱に入れて大事に仕舞いこんでおきたいような、そんな愛おしい曲なんです。
ここまで読んでくれたひとだけの内緒にしときましょうね。

あかるくて可愛い曲調、メリハリの効いたベースの上に電子音がたっぷり敷きつめられて耳触りが気持ちいい。
しかしですよ、あかるい曲に切ない歌詞って、涙腺に来てしまってずるいんですよね。眠れない夜にこの曲をみつけたときは泣いてしまうところだった。

金平糖をばらまいたみたいに目一杯甘く綺麗な音とことばで溢れているなかに、ぽつり放り込まれるものすごく寂しいフレーズたちが、うっかり心の柔らかいとこに触られてしまいそうでダメなんですよ。この曲のキラキラは、涙をいっぱいためた目で見上げてる星空のキラキラなんじゃないかなって思います。

きずつけないでじゃれあえる
うそみたいなほしぞらが
なるべく ながく つづくといいね

幸せそうな声でそんなことを言わないでくれ……
葛駄夜音ちゃん、女の子ーってかんじのちょっと舌足らずで透明感のある歌声がぴったり合っています。

賑やかな音がやむころに動画に黙って置かれる、

私がいない方が、地球はきれいに回るのです。

この一文が、このひとりよがりで寂しくてロマンチックな一文が、この曲のぜんぶ。

真夜中にひとりで聴いていたい曲です。すーっと心が澄んで、癒される曲です。

✩︎


よるをおよぐ

【よるをおよぐ / 西島尊大 / 初音ミク】

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よるのうたに魅了されたのは、この曲から。

お洒落なことするなぁって。贅沢なオケで描くポップなメロディ。ひかるブルーが音と響き合って印象的な映像に散りばめられたとぼけたピクトグラムやコードの表示。

読みと韻とで何重にも凝らされた歌詞のリズム良く並ぶ冒頭、からのサビで柔らかくなる歌声と音、ここの目の前にふっと海が広がるような感覚に毎回うわぁって顔がほころんでしまう。

二番にかけてさらに、深度をあげて魅せてくれます。
低音で階段を登ってからはじける軽快なピアノのなんと気持ちが良いこと。

隅々まで、音楽を聴く幸せに浸らせてくれます。

𓊞


ヨヅリナ

【ヨヅリナ / ピノキオピー / 初音ミク】

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ピノさんの曲は不思議と癖になりますね、細部まで凝らされたサウンドがとっても決まってるけれど、どこかゆるい、良い意味でのダサさがある気がする、かっこよくなりきらないから心に残る。

痛い目 辛いね キモいね
一緒にいたいね
もう何度目?

この畳み掛けがズキってきます。
楽しそうにじゃれていてもどうしても切ないのは、ブルーライトを浴びて泳ぐ不健康に彩られた夜だから。

酸っぱいも甘いもわかんねえ
会いに行きたいね
もう何度目

ぐるぐる考えるのを投げちゃったみたいな “わかんねえ” が、それでもいいじゃない、すきなら仕方ない、ってがばっと丸ごと許してくれる感じ。

この曲を聴いていると痛さと優しさが一緒に来るのはなんでだろうって考えてたんですが、多分こういうとこかなーって今は思ってます。

かけてるとすごく、踊りたくなっちゃいます。テンポ良く揺らしてくれて、欲しいとこに来るクラップが気持ち良くて。踊りたくなる曲、すきです。

可愛くて楽しいところがすきなのに、アウトロをきくと夜明けに似たなんとも言えない寂しさにかられて、何度も聴き直してしまいます。

大好きです。正直どうしてこんなに好きなのかよくわかんないです。好みに刺さったというよりは、なんでこの曲をこんなに好きなんだ? っていっぱい驚いて自分の好き!を探してたかんじです。
だけど取り敢えず私はこのイントロが耳に入ったらその瞬間にうわああああああすき……って声が出るので、今年の一選です!

𓊮


デザート

【デザート / monaca:factory / 初音ミク】

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私の好みって? ってきかれたら、説明するよりもただ、この曲をそっと聴いて貰いたいのです。

どこか、しずかで甘い夢のなかみたいな雰囲気を纏った曲です。ごちゃごちゃした気持ちも熱も全部さあっとさらってくれる、砂のような波のような音に身を委ねて、ピアノのうつくしさに聞き惚れてて。いいなあ。これいいなあ。

この曲の投稿された日って投稿ラッシュでちょっとしたお祭り騒ぎだった記憶があるのですが、最初にこの曲を聴いて、あんまり綺麗でぼうっと夢見ごこちになってそんなこと忘れてしまって、七月いっぱいデザート一曲で暮らしていたような気さえします。

イントロやサビ後の、カットアップが可愛らしくて謎めいていて、遠くへ連れていかれるような不思議な心地よさに満たされます。2分18秒〜 ほんの一瞬変わるメロディがもう大好き。(かくしかさんnoteを読んだときには心で熱い握手を求めてしまいました。)

歌詞、あんまりちゃんときいてなかったので読んでみたんです。そうしたらどうしてなかなか、しなやかな強さ。
耳に届くといいね、くらいの温度の低さで聴かせてくれるところがすきです。

来年もきっと、何回でも帰ってきてしまうそんなことばを書き留めて、今年の締めにしようかと思います。

デザート 甘くないこの道を 進むしかなくて
誰にも気付かれない涙を流しても
淡い霧の向こうに 何も見えなくても いいよ
足跡だけが地図になるから

こんな風にさらりと進めたらなと、思います。


良いお年を、2019年もたのしくボカロライフするぞー!

#音楽 #曲紹介 #vocanote #VOCALOID #2018年ボカロ10選