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神山町の山中に捨てられたヒツジ

神山町を徘徊していた放浪ヒツジが最初の発見から20日ぶりに保護されました。人間に慣れていてとても大人しい。背中に途中まで毛を刈った跡があります。飼い主が名乗り出ないので、おそらく遠方から連れて来られて神山の山に捨てられたのではないかと推測します。うちで一時預かりすることになりかけましたが、飼いたいという方がいるということなので、当面の干し草と簡単なお世話の仕方を伝えて警察の方にお任せしました。

背中に中途半端に毛刈りした跡あり。
とりあえずオーツヘイとキャベツを与える。

神山町の山中に捨てられていたヒツジですが、
警察の方と一緒に引き受け先に到着するのを
見届けてきました。
(途中トラックの荷台から飛び出してヒヤリとしました)

何とか無事に引き取り先に到着。
石積みの段々と獣害対策の柵で囲われているので
繋がずに自由にしてやれる環境です。
とりあえず仮設のテントで雨をしのげますが、
これからちゃんとした小屋にするそうで、
私はあまりおせっかいを焼かずに
助けを求められたら全力で
サポートするつもりです。

無事に保護された捨てヒツジさん。
数日後、引き取り先に家畜獣医さんが往診に来て、健康診断してもらっていました。

性別は女の子。
永久歯が生え揃っているので5歳以上。
軽トラから落ちた時の傷は大した事なし。
肉付きは良く、体調は問題なし。
削蹄はされていて、耳にタグ穴が開けられているので、おそらくプロに飼育されていたのではないかとの事。
鼻の周りのキズは頭絡の跡なのかも。
山を長い間彷徨ったのでダニが付いていました。
フィラリア予防の注射とイベルメクチンの塗布。
これである程度のダニは落ちるでしょう。

ヒツジさんは「森の学校 みっけ」という神山町のオルタナティブ・スクールに引き取られ、今は安全な環境で暮らしています。
吉野川河川敷で刈ってきたイタリアンライグラスをお年玉に持って行ったら夢中で食べてくれました。

※ ヒツジは学校関係者が居住している場所で飼われ、土日もお世話されています。

うちのたまちゃんとハグしているのは
捨てられたヒツジを引き取った
オルタナティブスクール「森の学校みっけ」代表
の松岡さん。

ヒツジさんは「ミドル」という名前になりました。森の中で見つけた(英語でin the middle of the forest)というのが由来だそうです。

飼い主となった「森の学校みっけ」代表の松岡さんとジェロームさんからフランスの学校での動物飼育の実情や、ヤギのチーズについてなど貴重なお話を伺いました。大量生産の家畜肉を食べない主義だそうで、神山で同じ考えの人と出会えて嬉しくなりました。

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