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Hearts On Fire

また記事を購入やらサポートやらしてくれた方がいて、本当にありがたいです…。このnoteを初めてから、今まで何度か読者のみなさまからお金をいただいたりしているワケですが、正直、「自分の記事にそんな価値があるのか?」と思うところしきり。とはいえ、払ってくれる人は「価値がある」と思って、そうしてくれたのだから、こんな自信のない文章を書くこと自体が失礼だと思うんですけれども。やはり今まで自信のない人生を歩んできただけに、なかなか性格を直せない。

例えば、僕の「プロフィール記事」は「500円」になっていますが、TSUTAYAの新作DVDレンタル料金以上の値段設定じゃないですか。それよりも価値のある文章を書いているのか…と考えると、まったく心許ない感じ。買ってくれるとうれしい反面、申し訳ない気持ちになるし、でも「すでに買ってくれた人たち」に失礼だから今さら無料にもできないし…。まぁ、だからなんだって話なんですがー。

つーか、実は11月2日発売の「『BRUTUS』映画監督論特集号」内の企画「30人のシネマコンシェルジュ」に、昨年に続いて声をかけていただきまして(微笑)。ううむ、僕は「自分の立ち位置」に悩んでいる部分があって。別に映画ライターとして活動できる実力なんてないけど(その道で生きる覚悟もないし…)、でもでもでもでも、必要とされるのは超うれしいのです。一応、映画ブロガーとしては10年書いてきてそれなりに認知されているだろうし、宇多丸師匠のラジオ番組経由での「映画好き素人」的な知名度も多少はあるから、依頼してくれた人の役に立ちたい…と思ったものの! 昨年の映画特集号に書いた記事は、出来が良くなくて自己嫌悪に陥ってたんですよね…。

だからね、「今年こそは!」と。最近観た「鬼滅の刃」煉獄さんじゃないけど、心を燃やして書いた。仕事に追われる中、睡眠時間を削りながら、推したい監督の過去作を復習したり、未見の作品をチェックしたりして、自分なりにベストを尽くした。昨年はダメだったけど、今年は、僕なりに、素人なりに、それなりに、みんなに喜んでもらえる愉快な文章が書けたのではないかーー。そんなふうに考えていた時期が僕にもありました(範馬刃牙風に)。

すみません、唐突に下ネタを書きますと。僕的に「文章の公開」って「自慰行為での射精」と非常に似ていて。出すまでは超自信満々だったりするのに、出し終わった後は一気にテンションが急降下してしまうというか。例えば、今年書いたので挙げると、「9人の翻訳家 囚われたベストセラー」の感想ですよ。記事を書くために足りない頭をフル回転させて「“クイズ王”古川洋平からの挑戦状」キャンペーンを解いたり、そのために図書館まで足を運んだり(でもコロナ禍でやってなかった)、感想に合う「グラップラー刃牙」の画像を選定したりと、スゲー苦労したのもあって、アップするまでは「これは映画ブログ史に残るのではないか!?」なんて鼻息を荒くしていたのです。

でも、なんでしょうね、アップした瞬間に色褪せて見えてしまうというか、ゆっくりゆっくり下っていく「夏色」なテンション。ブログ内で書いていた「ちょっとした謎」というのは「9人の翻訳家の感想を『グラップラー刃牙』の地下闘技場編で勝ち残った9人の画像で表現したこと」なんですが、ハッキリ言って、マジでどうでもいいじゃないですか、マジでどうでもいいじゃないですか。我ながらまた無駄な労力をかけてしまって…ただ…思いついたことは書いておかないと気が済まないし…だけど…あんな時間を費やす必要はあったのか…な〜んて、ダウナーな精神状態で自問自答いたしました。

ということで、今回の11月2日発売の「『BRUTUS』映画監督論特集号」に寄稿した文章についても、案の定、現在はノー自信。なんだろうな…どうしていつもこうなっちゃうんだろうな…。一応、「30人のシネマコンシェルジュ」に選ばれたといっても、所詮は「下弦のコンシェルジュ」というかさ、機嫌の悪い鬼舞辻無惨に2コマぐらいで殺されるレベルですよ(すみません、最近はすっかり「鬼滅の刃」にハマッているのです)。とはいえ、町山智浩さんやら柳下毅一郎さんやら宇多丸師匠やら大島依提亜さんやら人間食べ食べカエルさんやらビニールタッキーさんやら加藤るみさんやらMs.メラニーさんやらこがけんさんやらやらやら、そうそうたるメンバーが寄稿されていて、映画好きの人なら損しないと思うので、まぁ、買ってみてくださいな。で、もしアナタが僕と会うことがありましたら、ウソでいい…ウソでいいので、褒めてもらえるとありがたいです(残念な文章)。

まぁ、ブログを10年書いてきて、ラジオ番組にも10回以上は出演しているのにこんな感じなのだから、この自信のなさは一生変わらないのかもしれません。しかし、文章を書くこと自体は大好きなのでね、これからも適当に心を燃やしながら(そして賢者タイムを迎えながら)、ブログやらnoteやら頼まれた仕事やらに駄文を垂れ流していこうと思います。おしまい。




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