見出し画像

永遠ブルー

昨年からコラムニスト気取りで「週刊連載しぐさ」なんてマガジンを適当に更新してきたワケですが…。前々回前回から告知したように、40本目となる今回で最終回であり、なんと来週からは有料の定期購読マガジン「週刊「大体1本20〜25円」」を始めようと思っております。まぁ、ハッキリ言って、これまで更新してきた記事と大差ない文章しか書けないのでね(汗)、読者のみなさまが無理して購読する必要はゼロなんですけど、なんとなく興味がある方は登録していただけるととてもうれしいです。

そして、今週もまたサポートしてくれた方&有料記事を読んでくれた方がいて、非常にありがたいです…。おかげさまでテンションが上がるし、小宇宙も燃える。もちろん無理はしないでいただければと強く思いますが、そういう読者がいてくれる限りは、「三角絞めでつかまえて」の方と一緒に、細々と駄文を垂れ流して生きていける気がします。

さて。とりあえず今回の記事は、Kダブシャインさんが好きな方は不快になる可能性があるので、気をつけてくださいな。実は、年末から年明け、1月中旬まではかなり「ブルー」な気分になってました。その原因は2つあって、1つは「シネマランキング2020」の「別冊アフター6ジャンクション」への出演絡み。正直、自分的には「うまくいかなかったなぁ…」と落ち込みつつも、ディレクターの蓑和田さんは褒めてくれたし、TwitterでリプやDMをくれて褒めてくれる人もいたし、なんとなく気分は上向きになっていたんですが…。数日後に更新された公式サイトの放送ログに僕の名前が載ってなくて、ああん、ストレートにショックを受けました。たぶん「単なるミス」なんでしょうけど、とはいえ、例えば伊賀大介さん高橋洋二さんの名前を載せ忘れるってことは「絶対ない」じゃないですか。ううむ、基本的にはネガティブな性格の僕ですよ、「そりゃあ、その程度の存在だものな…」とかなり落ち込んだのです。

スクリーンショット 2021-01-30 21.47.47

そして2つ目は、Kダブシャインさんの発言のせい。Kダブさんについては、トランプ大統領を支持するようなツイートを連投するようになった時点で「考え方が違う」と思いつつも、ブルーカラーに寄り添おうとする心情は嫌いじゃないし、とはいえ「トランプは差別発言をして人々を煽っている時点でアウト」という気持ちが強いので、やっぱり乗れないな…って感じだったんですが、しかし。元日の夜に配信を観た「ロフトプラスワン大晦日スペシャル2020→2021!!」にて、同イベントは「ノーツイート」ということだから詳細は書きませんけど、彼の「ダースレイダーさんへの攻撃的な発言(a.k.a.悪口)」に心底失望したのです。

アメリカの大統領選云々を巡って対立しているから、罵りたい気持ちは分からないでもありませんが、あまりにも酷いというか。そりゃあダースさんとはHIP-HOPつながりで「何を言っても良い間柄」なのかもしれませんけど、でも、僕はどんなにムカついても「言ってはダメな言葉」というのはあると思うから、一気に嫌いになりました。で、なんかイライラするようになって、彼のツイートを読んではネットで“自分なりのファクトチェック”をして、「またデマをリツイートしてやがる!」とか怒りを燃やしてしまって、ブログを書けない…どころか、なかなか仕事にも取りかかれないエブリデイに突入ですよ(でも筋トレはする)。

とはいえ、僕も48歳のオッサンですから、客観的に「この心理状態はまずいな」とも思って。前に買ったアルバムを聴いたり、過去の「第三会議室」の動画を観たり、Kダブさんの盟友DJ OASISさんのブログ「映画秘宝」の「コブラ会」絡みのインタビュー記事を読んだりして、「でも、Kダブさんは悪い人じゃないから!」と自分を説得しようとしつつも、LiLyさんへのセクハラ事件を思い出したりもして、「そう言えば『ライムスター宇多丸の水曜The NIGHT』での釈明も自己保身が先立ってて酷かった!」と怒りが再燃しちゃうし、そんなことへの怒りが収まらずに無駄な時間を過ごしている自分への失望感が入り交じって、ベッドに入ってもなかなか眠れない…という悪循環。

とはいえ、僕も48歳のオッサンですから、客観的に「この心理状態はまずいな」とも思って(2回目)。今度は「気を紛らわそう」と、中断していた「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」を始めたのです。で、それなりに進んだあたりで、攻略サイトの「仲間になるモンスターリスト」を眺めていたら(ストーリー攻略は読まないけど、周辺情報は少しチェックする派)、「キラーマシン」を仲間にしたくなったんですけど、その確率はなんと1/256。倒しても倒しても全然仲間になってくれないから、「これは僕が買ったソフトだけ仲間にならない仕様になっているのでは?」「攻略サイトとか、ネットで『キラーマシーンが仲間になった』とか言っている奴らは、本当は仲間にならないのに、全員グルになって僕を騙そうとしているのでは…?」と陰謀論にハマッてしまって、悔しくてなかなか眠れない…という悪循環(2回目)。

画像2

昨年から睡眠障害になっちゃったんですが、7月から心療内科に通うようになって、「ルネスタ」を処方してもらっていて。おかげさまで摂取した日は5〜8時間は眠れるようになって、ありがたいことに筋肉まで育ってきたんですけれども(筋トレしてるから)。残念なことに、イライラしている時に飲むと、全然寝られないくせに薬の成分が効いているから頭は少しボーッとしているという、最悪な状態になるんですよね…(遠い目)。そんな感じでKダブさんとキラーマシンへの憎悪を何とかやり過ごしながら、1月19日(火)を迎えまして。この日は、心療内科の予約が入っていたので、病院で思いのたけをダーッと話してみたら、いやん、超スッキリしたのでした。

病院を特定されたくないので詳細は省きますが、僕が通っているところは看護師さん→お医者さんの順で2度カウンセリングを受けることになっていましてね。まず、この看護師さんが素晴らしいんですよ…(しみじみ)。たぶん僕より一回りぐらい上の年齢の女性なんですけど、気さくなオバサンオーラが倍になったジェーン・スーさんという印象。僕の話を全然否定しない上に褒めるのが上手…というあたりは、スナックで働いたら人気者になる感がムンムンなんですが、とにかく頭の回転が速い。なんて言うんですかね、毎回、僕の雑なトークからちゃんと問題を拾う→整理する→気付かせてくれるんですよ。それが彼女の仕事ではあるんですが、それにしても大したものだと感心することしきり。

この日は、看護師さんに「それって、自分なりに頑張って準備して“大好きな宇多丸さん”の番組に出たのに、あまりうまく話せなかった上に、サイトに名前がなくてガッカリしていた分、その“大好きな宇多丸さん”と仲が良いKダブさんに嫉妬したんじゃないですか?」的な分析をされて、「あっ、そういう部分もあったのかも!」と。僕的に「トランプ大統領は差別発言をして人々を煽っている時点でアウト」という主義は変わらないし、ダースさんへの悪口は相当酷いと今でも思うものの、睡眠を削ってまで怒ることじゃないしなぁ…。別々だと考えていた問題の根っこは同じだったのです。

その後、今度はお医者さんと話して、より“自分の心の問題”を整理できまして(こちらは一回り上ぐらいの男性で、穏やかかつ理性的な感じ)。さらに掘っていくと、結局は「今の仕事で家族をずっと養っていけるか、不安を感じている」ことが根本的な原因だったんだなぁと。冷静になって考えてみれば、「素人なんだからうまく話せない日もあるよね」「誰でもミスはするよね」「Kダブさんも酷いこと言うなぁ」「やっぱりキラーマシンを仲間にするのは難しいね」程度で済むことじゃないですか。この日以降、「放送ログに名前がなかった」ことは「“アトロククルー”の1人ってことなのかな(微笑)」と思ってるし、Kダブさんのことはまったく気にならなくなったし(ただ、ダースさんへの悪口については今も嫌い)、キラーマシンが仲間にならなくてもイラつかなくなったから(正直、これについてはどうでも良かった)、ありがたい話でございます(※1)。

まぁ、これを読む人に何を伝えたかったのかって、要は「イライラしたり、落ち込んだりしている人は、心療内科や精神科に行ったり、カウンセリングを受けたりすると良いですよ」ということです。僕には愛する奥さんや、仲の良い友人もいるけど、でもやっぱり「身近な人だからこそ話せないこと」だってあるんですよ、人間だもの。だから、心療内科に通うようになって、ちゃんと眠れるようになっただけでなく、「話し相手ができて助かった」と思う部分も大きくて。以前、いとうせいこうさんが「ラブという薬」という本の宣伝絡みで「アフター6ジャンクション」に出演された時、「みんな、もっと気軽に精神科とかに行った方がいい」みたいなことを仰有っていたんですが、マジでその通りと僕も声を大にして言いたい。

いとうさんと比べると、僕は「鬱」というほどハードな精神状態になったことはないけど、気持ちが「ブルー」になって、何も手につかなくなることはあって(でも筋トレはする)。今回のことはすっかり解決したものの、たぶん生きている限り、「ブルー」になることは「永遠」に起こり得るじゃないですか。当然ながら「合う/合わない」はあって、僕もかなり前に行った病院はイマイチだったので行かなくなったりしているので、過剰な期待は抱かないでほしいんですけど(汗)、なんて言うんですかね、「話ができる場所」のチャンネルの1つにするぐらいの気持ちで足を運んでみると良いんじゃないかな…なんてね。

以上、唐突かつアリバイ的に「永遠」なんてフレーズを持ちだしつつ、まったく関係ない内容のバトルアニメ「聖闘士聖矢」の名曲「永遠ブルー」を貼って、今回の記事を終えたいと思います。ここまで読んでくれて、ありがとうございました。



※1 どうでも良い報告ですが、先日、キラーマシンが仲間になりました。



誰かにサポートしていただける…。そんなにうれしいことはありませんが、日々の生活も大変ですから、気が向いた時にでもお願いします。なお、「スキ」を押していただくと、オススメのジャン=クロード・ヴァン・ダム映画が出る仕様となっております。