元号はやっぱりあった方がいい

5月1日からの新しい元号は「令和」と決定、発表されましたね。
あの瞬間、どこで迎えましたか?
…とはいえ、新年度だし、月曜日だし、新入社員は入社式だったかもしれないけれど、働く人たちはいつもどおり仕事ですが何か? って人が多かったのではないでしょうか。
発表までの日々、メディアはこぞって新元号予想をネタにし、ネットでは大喜利合戦が繰り広げられていましたが、それも一段落するのでしょう。

そういえば元号を改める話が上がった時、「和暦不要、西暦でよくね?」という意見も散見されました。
言われてみると、書類を書く時に「西暦なの? 平成なの?」って毎度迷うし、「そういえば今年って平成何年だっけ?」と考えるし、私の免許証の有効期限は「平成33年」って、存在しえない年号が書いてあるから、地味にめんどくさい。
だけど、元号はやっぱりあった方がいいなって、今回初めて思ったのです。
合理的思考な私がこんなこと言うなんて珍しいって、私をよく知る人なら言うかもしれないけどね。

改元を経験するのは人生で2度目。でも前回、昭和から平成に変わる時は幼児だったので、元号の意味も分かっておらず、何の実感もありませんでした。
30年経って、元号の存在に翻弄されるくらいにはいろいろを経験して、改元を迎えた今回、世の中の反応にとても驚きました。

4月1日、月曜日。
ザワザワに巻き込まれると苦しくなってしまうので、私はひとりで、部屋でテレビをつけ、11時30分を待っていました。
物々しい空気の永田町。
官房長官の菅さんが登場。
予定より遅れること12分。
ついにその時…!
上手から下手まで丁寧に方向を変え、元号の書かれた額縁を掲げる菅官房長官は、心なしか誇らしげな顔つき。
これからはこの人が「令和おじさん」って呼ばれるんだなぁ。

発表が終わるやいなや、こぞって「令和」をしたためる書家たち。
百貨店ではさっそく新元号キャンペーンが始まり、
新元号商品が店頭に並び、
通販サイトにはあっという間に令和グッズが載る。
新元号の印刷に追われるも、なんだか高揚しているカレンダー企業。
社名に新元号を入れたものに変更し、瞬間風速を浴びる企業。
号外に群がり、むしり取ったクシャクシャの紙面を見せてニコニコ語る人。
何故か万歳三唱をする人たちの姿も。
まだ元号が変わったわけじゃない、発表されただけなのに、
人々は熱狂し、日経平均は400円程跳ね上がり、
列島は終日お祭りムードでした。

もしかして日本に元号があるのって、「改元」、ただこの瞬間のためだけなんじゃないかなって。
元号が新しくなることで、日本中の人たちが喜び、沸き、経済が動く。
私自身は嬉しいとかめでたいとか、よく分からなかったけれど、これほどまでに「みんな」という言葉がピッタリ当てはまりそうな状況で、「みんな」が心を躍らせているのを見るのは、なんだか楽しいことだなぁと思ったのです。
サッカーで日本代表が勝利した時や、ハロウィンのように暴れまわる人はいないし、なんだろう、こう、ふつふつと、日本人の内側から気持ちが盛り上がっている様子が、画面越しにも伝わってくるようでした。
海外の国にとっては「なんのこっちゃ?」って感じなんでしょうか、近所のインドカレー屋さんが平常運転だったのも、微笑ましいことでした。

仮想通貨、AI、テロ、グローバリゼーションなどなど、価値観ごとひっくり返ることがあまねく起きている今だけど、
それを感じているのかいないのか、あるいは認めたくないのか、よく分かんないでいる人もきっと多い中、
時代が変わるんだなっていうのを、嫌でも感じさせる出来事だったように思います。

令和元年。いい響き。
日本古来の書物に典拠するのは初だとか。
強い国、ニッポン! というよりも、穏やかで柔らかく、凛と美しい感じのする音だと思いません?
ちなみに私の名前も万葉集から取ったらしいので、なんだか嬉しかったです。

令和元年、令和2年、令和15年…
どんな日本に、そしてどんな世界になっていくんでしょうね。
私にしては珍しく、未来に思いを馳せた1日でした。

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鴨島 妙実

ワン・デイ・モア

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