アップデートしなくちゃ!

若者のイメージするヤンキーが、かつてのヤンキーではない件

半期に1ぺん開催される、芸人養成所の大喜利ライブ。
今回もお招きいただき、エラそうに審査員をしてきました。

大喜利のお題で、比較的ネタにされやすいもののひとつに「ヤンキー」があります。
「IQ200のヤンキーの習慣とは?」とか、「ヤンキー高校イチのワルが絶対に隠しておきたいこととは?」とか。
その回答として、今回頻繁に出てきたのが、ラッパーいじりなんです。

え? ラッパーって、ヤンキーなの?

我々審査員側にそういう認識があまりないから、大喜利の回答として、正解にしていいのかどうか、笑えるやつなのかどうか、ちょっと悩んじゃったんだよね。

例えば「IQ200のヤンキーの習慣とは?」→「円周率をラップでくちづさむ」

そんなん言ったら、TKda黒ぶちはヤンキーなのですかと!?
どちらかというとサードウェーブ系男子じゃないですか!?
ヤンキーってさ、クロマティ高校とかそういうのじゃん? って言ったら「クロマティ高校ってなんですか?」とか、言われかねないよコレ。

現在、芸人養成所に通う多くが10代後半から20代前半の子たちです。
その世代って、もしかしてもう、ヤンキーなんていないのかしら?
だからイメージが「見た目ちょっと怖そうな人」ってだけで、ラッパーになっちゃうのかもしれないね。

ちなみに、「札付きのワル」が通じなかったのも衝撃…
「札って?」 …札って!? Wow!

日経平均が1万円以下になることを知らない若手証券マン

もう辞めて10年経ちますが、今でもたまに、証券会社時代の人たちの飲み会に呼んでもらうことがあります。
といっても、もう半分以上が退職して、別の会社に勤めていますが…。

年齢的にも、同期世代は役職が付いてくる頃で、部下がいる人もちらほら。
支店で、新卒入社生など若手の指導係になっている子は、新聞の読み方や商品の販売方法など、毎朝オベンキョウを教えているそうです。
そんな彼が「若手に言われて衝撃だったコト」として語っていたのが、

(日経平均が)1万円割り込むなんて、ホントにあるンすかぁ~? ウソでしょ、ははは!

ファンタスティック! マ・ジ・で!
割るよ! 全然割り込むよ! 
チャートびよ~んって伸ばして、2008年の10月まで遡って見てみ!
6,000円台だよ! 割と最近よ!?
なんなら2000年代だって、けっこうな期間、1万円台いってないよ!

それだけ我々も、歳をとったんだね…ふ…と、年齢を思い知らされる衝撃発言でした。
何を売買しても勝てない、無抵抗のままフルボッコされるような暗黒の日々も、経験しないと実感沸かないのかもねって話で落ち着きましたけれども、なんだろ…今、同期ってそういう子たちと仕事してるんだね。なんかすごいね。
その若手クンが言うみたいに、もしかしたらウソだったのかも。変な夢見てたのかなぁ。うん、夢かもしらんね。
だけど、2万円台を推移している今のほうが、なんだか夢みたいだけどなぁ。

その絵ヅラは本当に面白いのかどうか

最近、ディレクターからAD、作家など、いろんな人が参加している企画会議に参加しています。

「話題になっているスポット」という、よくあるテーマでどんな絵ヅラが撮れたら面白いかって話になった時、オジサンディレクターの1人が、
「つめ放題やってるスーパーで、オバチャンたちがひしめき合って必死にビニール袋に芋詰めてるようなやつよ。」
と、たとえ話をしました。シーン自体はコスられた、よくあるやつ。誰でもイメージしやすい、アレです。

すると、それを聞いていた若いADクンが、
「そういうの、夕方のワイドショーとかでよく見るンすけど、アレ、何が面白いンすか?

となー。おおお…そういえば、私も「絵ヅラ的に面白いだろうが! そういうの提案してくれよー」って言われて育ってきたけど、言われてみると、何が面白いんだろうって、思わないでも…

テレビは、自分より下と感じられる人間と、セレブみたいに全く手が届かない人間を映すのがいいってよく言われるけど、それが「面白い」のかどうかと、数字がとれるのかどうか、もしかして、あんまり関連しなくなってきてる?(最近視聴率グラフ見てない…)
というか、サンプル数1とはいえ、もはや若い人たちはソレを「面白い」と思って観てはいないってコトだよね? 
オジサンDと若者AD、見て面白いと思うものの感覚が全然違うところで話し合ってるんだもん、そりゃ分かり合えるわけないよね。

それより私が驚いたのは、偉いDを前にしてもひるまず自分の意見を言えちゃうADさん。
私なんてチキンだから、事の成り行きを見守るしかできなかったよ…。
そして、言われたDは、きょとん、ぽか~ん、からの、「面白いとおもえねぇお前がおかしい! テレビなめてんのか!」などとキレる、だったので、場所が場所だったらコレ、パワハラって言われかねないやつだな…って思いながら眺めてました。
所詮フリーランスの寄せ集め、嫌だったら離れればいいだけだしね。

感覚をアップデートしなきゃ!

同じ時代を生きてるのに、「世代によって違う」を、モロに感じた件でした。
内容自体は、いわゆる「イマドキの若いモンは…」なものです。
でも、これまでは若い方の側のつもりで聴いていたけれど、もはや老いる側の方にいるんだなぁと思ったら、ちょっと怖くなりました。

大喜利ライブの後、MCの芸人さんや、他の審査員の人たちと、「今の子たちの感覚が違い過ぎる。」と話しながら帰りました。
こんな機会でもなかったら気づかなかったねって。
ヤンキーに対する認識のように、どんどん変わる「感覚」を、こちら側も知っておかないと、審査も難しくなるねって。

世代を「越えて仲良く」する必要は別にないと思うけれど、それぞれの「感覚」に興味持って知っておかないと、今後消費の主役になる世代に対して、何が売れるのか分かんなくなっちゃうよね、それって怖いな、と思いました。
日経平均は1万円を割り込むなんてことないって言いながらインデックス商品売ってくる子もいるわけだし、いつまでも「安売りに群がる主婦」が面白い絵ヅラと思っていたらダメ。
面白いと思われるモノだってどんどん変わるから、感覚をアップデートしなきゃ、商売あがったりになっちゃうな、と、危機感を覚えた件でした。

そんなわけで、Tik TokとSNOWはダウンロードした!
SHISHAMOもあいみょんも聴いてる♪

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ええっ!? サポートしてくださったんですか!? ありがとうございます! 大切に溜めておくので、いつか一緒に、美味しい珈琲を飲みに行きましょう!

ええっ!? 「スキ」してくれたんですか!? 嬉しいっ!
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鴨島 妙実

ワン・デイ・モア

今日も一日を生き延びた足跡
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