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「産む・産まない」は自分で決めたいので、ミレーナを選択した話

わたしが「産む・産まない」選択は、わたしの権利だ。なのに、外野はいつも煩い。

 ありがたいことに、わたしの身体は妊娠に関して異常がなく、どちらも選択できる状態にある。でも、産む産まないを決めるのはわたしの権利だ。

 わたしの体の選択権は、ほかならぬわたしにある。ピアスを開ける開けない、親知らずを抜く抜かないと同じように、わたしにある選択権を誰かが勝手に行使するのは許されない。(この時点で意味のわからない人はたぶん、わたしとは友達になれないし、なりたくないから近づかない方がいい。お互いのために。)

 わたしの人生の主役は、娘を産んで母になって今でも自分だと思っている。だから、バイクにも乗るし、酒を飲みたいから、早々に完全ミルク育児に切り替えた。妊娠も済んだしタバコもまた吸いたいところではあるが、ニコチン依存症から抜け出すのは本当にキツかったので、この理由から吸うのはやめる選択をしている。
 ミレーナをいれる入れないに関しても、べつに誰かにことわる必要はない。どんな肩書きがついても、わたしはわたしだからだ。なのに、わざわざだらだらとこんなことを前書きしているあたり、なにか得体の知れない洗脳に毒されている。

 そんなかんじでどうしようかな。なんかミレーナ付けてる人少ないしな。また今度でいいかな。そのうち予約しよう。うん、明日こそ予約しよう。なんて思っていたら装着が今日になった。本当は半年も前から考えていたのに。
 生理がしんどいし、なくなればいいのに。同じ悩みを持つ人なら誰だって一度は考えたことがあると思う。ならなくせばいいじゃないか。シンプルに作用と副作用を天秤にかけて、メリットがあればやればいいし、ないならやらなきゃいい。

 重い腰を上げてミレーナを入れてみたらなんのことはなかった。本当に煩いのは、外野の反応を気にしてる自分自身だった。
 なので、踏ん切りのつかないどこかの「気にしぃ」さんの背中を押すためにこれを書く。
 ミレーナ、めっちゃいいで。

ミレーナ(IUS)とは

 ミレーナは、子宮の中にT字型の器具を装着して使用する。ホルモンを放出するので、最長5年間入れっぱなしで妊娠を防ぐことができる。
 それだけではなく、ピルと同じように生理が軽くなる。しかも装着したうち20%の人が生理が来なくなるという神アイテムだ。

 避妊目的の場合は自費だが、月経困難症などの診断がつけば保険適用にもなる。
 詳しい情報は公式サイトをみてほしい。まとめサイトや口コミを見るより、製造元で確認するのが一番正確だから、決してへんなサイトに迷い込まないように。

たぶんみんなが聞きたい「ミレーナ」こと

 わたしがミレーナを入れるか入れまいか悩んでいた時に、ミレーナ装着者に聞きたかったことを列挙していく。忙しい人はここだけ読んでくれたらたぶん、必要な情報があると思う。

 もし聞きたい情報がなければ、質問を貰えれば出来る限り追加していく。

ミレーナを選択した理由

 一番得たい効果は「避妊」と「生理の不快感、生理痛からの解放」。

 妊娠前はピルを飲んでいたが、自費で1シート3000円くらい。高いのでネットで個人輸入し、1シート900-1000円くらいに抑えることが出来たけども、偽物が混ざっている可能性もあるし、配送は上海経由でめちゃくちゃ遅い。全然お勧めできない。(もしなにか重篤な副作用が出ても、なんの保証もない自己責任になる。)

 ピルはPMSにも効くし、生理痛も軽くなったけれど、毎日飲むのがとにかく面倒で、ADHD(病的な忘れん坊)のわたしにはかなり相性が悪い。

 生理の不快感に関しては、月経カップも試してみた。めちゃくちゃ良かった。でも、そもそもの量の解決にはならない。(これはミレーナ装着後も生理がなくならなければ併用しようと思っている)

 ミレーナはそもそもの生理の量が少なくなる、生理痛に効果がある、避妊も99%(決して100ではないが)。費用も5年使えるから、ピル3000円/1ヶ月x12x5=180,000円に比べれば激安だった。装着は明らかに痛そうな形状だが、出産の痛さに比べれば、細いし、大丈夫だろう思った。
 ただ、ピルと違ってPMSやニキビに対しては効果がない(極所的にしかホルモンが効かない)ので、ピルと悩んでいる人はこの辺りを天秤にかけて選ぶと良いと思う。

かかった費用・病院選びについて

 あくまでわたしの場合。経血量が多く、2日目につわりかと思うほど吐き続ける旨を伝えると、保険適用になった。

 検査はエコーのみで、在庫があったので初診のその日に装着、会計は11,200円
事前に産婦人科のホームページをチェックして行ったが、自費で45,000円、保険適用で15,000円と記載されていた
 生理開始の7日以内に装着しないとその日から避妊効果が得られないので、あらかじめ予約を取って行くのがいいと思う。(そんなことどこにも書いてなかったので行ってから焦った。)

 遥か昔、初めての産婦人科でドキドキしながら「ピルをください」と言った時に、「若いのに子供ができなくなるよ」と医者に大嘘つかれて処方してもらえなかった苦々しい過去があるので、病院選びはかなり慎重に行った。条件は下記の通り。
 ①ホームページにミレーナについての記載があること
  (費用が明記されているとなお良い)
 ②できれば婦人科
  (先生が慣れてたら痛くなさそうなので…)
 ③電話で費用を聞いた時、窓口の方の対応が良いこと
 田舎なのであまり選択肢はなかったが、①③を満たすクリニックを見つけたので受診した。

診察、装着の流れ、痛みについて

 初診の問診票に、生理痛がきついこと、ミレーナを希望することを書いておいた。生理周期、経血量、経産婦は出産日と出生体重を記入する欄があったので、母子手帳を持っていった方がいいかもしれない。(忘れていたので正直適当に書いた。)

 服用している薬があれば、必ず記入する。わたしはADHDでアトモキセチン(ストラテラ)を飲んでいるので、それを書いた。アトモキセチンは妊娠と相性が良くない。ADHDは病的な忘れん坊なので、毎日決まった時間に飲まなければならないピルとも相性が非常に悪い。

 はじめに口頭でミレーナの説明を受け、症状から保険適用になることを教えてもらった。避妊率は100%でないこと、感染症は防げないこと、3ヶ月くらいは不正出血が続く可能性があること、ほぼないが、万一装着中に妊娠した場合、流産する可能性が高いこと、定期的に検診が必要なこと、最長5年装着可能などなど。あとから内容が網羅されている説明書をもらえたので、覚えきれなくても大丈夫だった。

 在庫がちょうどあるので、いまから入れましょうとトントン拍子に決まった。箱と器具も見せてくれた。ものすごく緊張して血圧も心拍数も高めだったので拍子抜けした。
 経産婦は子宮口が開いているのでそれほど痛くはないとネットから前情報を得ていた。装着はほんの5分ほどで、前駆陣痛くらい、薬を飲むほどではない生理痛くらいであっという間に済んだ。

 次の検診は1ヶ月後。その次は6ヶ月後、あとは1年ごとに、ズレていたり、異常がないかみてもらえることになった。待ち時間込みで3時間くらい。これで本当に生理がなくなったら、なんでもっと早くしなかったんだろうと過去の自分を恨むと思う。

装着後の不快感、不正出血について

 わたしの場合、装着直後は違和感も出血もなにもなかった。でも、装着時に傷がついて出血する人もいるらしいので、小さいナプキンを持っていくと安心だと思う。

 装着から2.3時間あたりで出血が始まったが、今のところ昼用ナプキン1枚で余裕。どのくらいで止まるのか、また追記する。
 装着後は、痛みがちょっと気になったので鎮痛剤を飲んだらすぐに忘れた

ミレーナの効果について

 ミレーナを入れて1日目、とりあえず忘備録として書いた。実感した効果については後日追記する。