見出し画像

メイドと巫女が育てるは、究極の蟲遊戯王デッキ紹介「究極昆蟲第七形態」

はじめに

こんにちは
カモフィーと申します。
2023年4月から、デュエルサークル「摩天楼」に所属しております。そこで、色々な人の色々なデッキに触れて刺激を受ける毎日であります。
そして、この度、本業の練習もかねて自分の所持するデッキの解説記事を書くことにしました。
自分のデッキを言語化することで、改めて自分のデッキを見直すきっかけになればよいと考えています。(決して自己顕示欲と承認欲求に負けたわけではありません…)
デッキの解説記事を書くのは初めてなので、拙く見苦しい解説になるかもしれませんが、最後まで読んでいただければ幸いです。
それでは、どうぞ

デッキレシピ

2023年9月7日現在

アルティメット・インセクトLV7

発端

あれは、サークル活動中の一コマでした。僕が、とある会話に入るとそこは【ドラゴンメイド・パルラ】と【霞の谷の神風】をどのように組み合わせるかという話に花が咲いていました。

ラドリーの次にかわいいのはパルラ
ぱっと見イラスト分からんかった

なるほど
確かに【ドラゴンメイド・パルラ】は自身の効果で手札に戻るため【霞の谷の神風】と相性が良いです。さすが、サークルの人たちは目の付け所が違うなぁ~と感心して聞いていました。
話は進み、【霞の谷の神風】から何を出すのかという話になりました。みんなで意見を出し合いますが、なかなかまとまりません。そんなとき僕は、冗談120%で「【アルティメット・インセクト】出しますか。」と呟きました。すると、誰が言ったか「それですよ!カモフィーさん!」。他の方のデッキについて話し合っていたはずなのに、なぜか【アルティメット・インセクト】についての話し合いが始まりました。終いには「【御巫】とか混ぜて、メイドと巫女で蟲を育てるデッキなんて、なんかエロくないですか?」と聞かれる始末…(僕にそんな趣味はなーい!)
最後に「じゃあ、カモフィーさん。よろしくお願いします。」とデッキ構築を託されて会はお開きとなりました。
しかも、【ドラゴンメイド】と【霞の谷の神風】と【御巫】を入れながら、可能な限り昆虫族要素を排除した【アルティメット・インセクト】デッキを作れというオーダーです。
はっきり、言いましょう。僕のデッキビルド能力を顧れば、かなりの難問です。
しかし、僕も決闘者の端くれとして、また自分のデッキビルド力を試す良い機会として、この課題に挑むことにしました。

ステータスと効果

こう見るとなかなかカッコいい

【アルティメット・インセクト】の最上級体は【アルティメット・インセクトLV7】です。以下、ステータス&効果を確認します。
・レベル7
・風属性
・昆虫族
・攻2600/守1200
【アルティメット・インセクトLV5】の効果で自身が特殊召喚されている場合に、フィールドに存在する限り相手フィールドのモンスターの攻守を700ポイントダウンさせる永続効果

「うーん…微妙だ…」これが第一の感想でした。
【アルティメット・インセクト】は、特定の条件下で進化前のモンスターをリリースし、進化後のモンスターを特殊召喚するいわゆる「レベルモンスター」の1体です。
そんな【アルティメット・インセクト】が進化するための条件は、「自分のターンのスタンバイフェイズ時、表側表示の進化前を墓地に送ることで進化後1体を手札・デッキから特殊召喚する」というものです。他のレベルモンスターに比べて、戦闘破壊や装備カードを墓地に送るなどの面倒な手順を踏まずに自分のスタンバイフェイズを迎えるだけで進化できます。

それだけ聞くと進化だけならなんとかなりそうな気がしませんか?

しかし、いざやろうとすると、高速化が進んだ現代遊戯王において進化前の弱小モンスターなど展開の途中で「ついで」感覚でやられてしまいます。
そして、何とか敵の猛攻をかいくぐり、得られた成果が相手の攻守をダウンするだけ…確かにステータスダウンは時に馬鹿になりませんが、本人に耐性が一切ない以上、下手をしなくても適当な破壊効果でサヨナラグッバイです。
さらに、【アルティメット・インセクトLV7】の効果は、【アルティメット・インセクトLV5】から出さないと有効になりません。
召喚にも、維持にも気を遣うエースモンスターになりそうです。

霞の谷の神風

2度目の登場

このデッキのキーカードであり、昔は1キルパーツに使われていたこともあるくらいポテンシャルの高いカードです。
このデッキにおいて、このカードを手札に素早く加えるのは至上命題です。
制限カードの【テラ・フォーミング】や罠の【メタバース】では確実性や即効性に欠けると判断しました。
そこで今回採用したのが【救いの架け橋】です。

いつか①効果を使いたい

②効果で任意のフィールド魔法と【宝玉獣】モンスターをサーチできます。
これで、【霞の谷の神風】だけでなく【宝玉獣サファイア・ペガサス】をサーチできるので、あとは【宝玉獣サファイア・ペガサス】を場に出して、何らかの手段でバウンスすれば、【霞の谷の神風】を即座に起動できます。

ドラゴンメイド・パルラと御巫

課せられた課題は、もう一つ【ドラゴンメイド】と【御巫】を使うことです。
一方の【ドラゴンメイド】はドラゴン族で統一された融合テーマ、他方の【御巫】は攻守0で統一された装備魔法を駆使するテーマです。
こう見ると、互いのテーマに親和性を見出すのは難しそうです。
しかし、【ドラゴンメイド】に属する風属性【ドラゴンメイド・パルラ】はレベル3であり、【御巫】の儀式モンスター以外のモンスターは全員レベル3です。また、【ドラゴンメイド】は展開の際に自身を手札に戻す効果を持っており、【御巫】にも【御巫の水舞踏】というバウンスを行える展開札があります。
よって
・レベル3
・バウンスで展開していく
かわいい
という点で親和性がありそうです。加えて、二つ目の共通点は、【霞の谷の神風】ともシナジーしています。

ドラゴンメイド

cv.悠木碧

【ドラゴンメイド・パルラ】というモンスターは、【ドラゴンメイド】の中でもかなり重要な存在です。①効果で、任意の【ドラゴンメイド】カードを墓地に送れます。この効果で、【ドラゴンメイド・ルフト】、【ドラゴンメイドのお召し替え】、【ドラゴンメイドのお片付け】などを墓地に送り、一人で【ドラゴンメイド】全体の動きを疑似的にこなせます。
また、②効果(【ドラゴンメイド】の半共通効果)で手札とフィールドを往復するので、①の効果や【霞の谷の神風】を繰り返し使用できます。

いつみても寝違えたようにしか見えん

融合モンスターの【ドラゴンメイド・シュトラール】はこのデッキでは貴重な万能無効要員です。早い段階で融合召喚できれば、【アルティメット・インセクト】の進化の可能性を高めることができます。

御巫

【御巫】の中では、先ほども述べた【御巫の水舞踏】に注目しました。

バレエ用語分からん

②効果をよく読むと、特殊召喚先は【御巫】に限定されていますが、このカードを装備する対象には一切の制限がありません。なんなら相手モンスターにも装備できます(このデッキではあまり想定される動きではありませんが…)。
これを自分フィールドの風属性に装備して、効果を発動すれば【御巫】モンスターを展開しつつ【霞の谷の神風】を起動できます。

展開

初動

さて、ここまでこのデッキのキーカードたちを紹介してきました。しかし、これらを如何にそろえるかが問題となります。
上の話を整理すれば、次のようになります。
1.【救いの架け橋】を使って【霞の谷の神風】と【宝玉獣サファイア・ペガサス】をサーチする。
2.フィールドのモンスターをバウンスするギミックとして、①セルフバウンス効果を持つ【ドラゴンメイド・パルラ】をサーチするか場に出す。あるいは、②自分フィールドのモンスターをバウンスする効果を持つ【御巫の水舞踏】をサーチする。
1と2①あるいは、1と2②を達成することが初動になります。

1は【救いの架け橋】を墓地に送るだけで完了するので、2①あるいは2②を達成する過程で行えれば無駄がなさそうです。
そこで、いつかサークルで見た【永遠の淑女ベアトリーチェ】を【御巫】を絡めて出す展開があることを思い出しました。

永遠の淑女ホーリー・エル…😎

細かい展開方法は書くと本気で長くなるので省きます(おそらくネットやYouTubeにあると思います。)が、【永遠の淑女ベアトリーチェ】と展開途中で使う【伝承の大御巫】の墓地効果で、任意のカード2枚と【御巫】カード1枚を墓地に送り込めます。
ここで、墓地へ送るカードは【救いの架け橋】【剣の御巫ハレ】【御巫舞踊-迷わし鳥】にします。

何がとは言わないが好き
ふぁさぁって感じ

【御巫舞踊-迷わし鳥】は墓地効果で、墓地の【御巫】を蘇生してそのモンスターに墓地の自身を装備します。
これで、【剣の御巫ハレ】を特殊召喚して自身を装備させれば、【剣の御巫ハレ】の③効果が誘発し、デッキから【御巫の水舞踏】をサーチできるという寸法です。
あとは【救いの架け橋】から【霞の谷の神風】と【宝玉獣サファイア・ペガサス】⇒【霞の谷の神風】を発動⇒【宝玉獣サファイア・ペガサス】を召喚⇒【御巫の水舞踏】を装備して効果を発動させれば、このデッキが始動します。

アルティメット・インセクトを展開に組み込む

さて、ここまで書いて皆さんお気づきでしょうか?
そうです。初動の展開には【アルティメット・インセクト】のアの字も登場しません。
冒頭でも申した通り、【アルティメット・インセクト】は自前では耐性を持っていないので、ただ出しても棒立ちになってしまいます。相手からの妨害が怖いなら、自分ターンに出すのが得策ですが、進化する条件がスタンバイフェイズを経ること、加えて最上級体の【アルティメット・インセクトLV7】以外の【アルティメット・インセクト】は「召喚・特殊召喚・リバースしたターンには進化できない」という制約がついており、自分ターンに出すのはむしろ遠回りになります。

LV1はクビになりました。
見た目苦手

そこで、自分ターンでは、【ドラゴンメイド・パルラ】を【霞の谷の神風】から特殊召喚し(この時に【ドラゴンメイド・ルフト】を墓地に送ります。)相手ターンのバトルフェイズ中に【ドラゴンメイド・パルラ】ないし【ドラゴンメイド・ルフト】のバウンス効果から【霞の谷の神風】を起動して、満を持して【アルティメット・インセクトLV3】をデッキから特殊召喚します。⇒相手のバトルフェイズは【和睦の使者】や【安全地帯】で全力で生き残ります。
これで、【アルティメット・インセクトLV3】は特殊召喚した返ってきた自分ターンのスタンバイフェイズに【アルティメット・インセクトLV5】に進化できます。
あとは、横で【ドラゴンメイド】や【御巫】を回して妨害や守りを固めながら【アルティメット・インセクトLV5】を【アルティメット・インセクトLV7】に進化させるだけです。

アルティメット・インセクトを活かして戦う

さあ、【アルティメット・インセクト】を召喚することが出来ました。
これでめでたしめでたし…とはいきません。
出したからには、それを活かして戦いたいですよね。
ここで、思い出してみましょう。
【アルティメット・インセクト】は、相手の攻撃力を下げる効果を持っています。つまり攻撃力減少とシナジーするカードと組み合わせられます。

キシリア様ご乱心モードみたいな見た目しとる

真っ先に思い浮かんだのが、【No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ】です。「攻撃力が元々の数値と異なる攻撃表示の相手モンスター」を破壊し、自分が1枚ドローするという強力な誘発即時効果を持ちます。
【アルティメット・インセクト】で攻撃力の下がった相手モンスターを【No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ】で仕留めるという構図をこのデッキの最終着地点にすることにしました。

しかし、大きな問題があります。それは、【No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ】がランク4モンスターということです。上記で述べた通り、展開で使う【ドラゴンメイド・パルラ】や【御巫】はレベル3であり、【No.103 神葬零嬢ラグナ・ゼロ】を下準備なしでX召喚するのは不可能でした。
最初は、頑張ってレベル4モンスターを組み込んだり、【RUM】で出したりしようとしましたが、デッキのコンセプトやスロットが滅茶苦茶になりそうだったので諦めました。
そして最終的にたどり着いたのが、一旦ランク3の水属性モンスターをX召喚し、【エクシーズ・リバイブ・スプラッシュ】の墓地効果を使って、X召喚するという方法です。

このシャーク・ドレイクはカッコいい

【エクシーズ・リバイブ・スプラッシュ】は、【おろかな副葬】や【永遠の淑女ベアトリーチェ】(初手で、【救いの架け橋】【剣の御巫ハレ】【御巫舞踊-迷わし鳥】のいずれかを握っている場合に素材が一つ余るという上振れがあります。)などを使って墓地に送ります。

その他の採用カード

【八汰烏】

悪魔だという自覚はあるんですね…

もはや言うまでもない元害悪禁止カードです。
このデッキでは、色々な点でシナジーがあります。
1.ステータスから1枚初動である【宣告者の巫女】をサーチするための【スモール・ワールド】のコストになれる。
2.セルフバウンス効果を持つ風属性のため【霞の谷の神風】を起動できる。
その他、【No.26 次元孔路オクトバイパス】を利用して、八汰ロックを仕掛けることもできます。

【彼岸の黒天使 ケルビーニ】

その顔で天使は無理

レベル3軸のデッキで使用される便利カードです。
イメージとしては、③効果が多く使われてるイメージですが、このデッキでは①効果を利用します。
これにより、【彼岸の黒天使 ケルビーニ】のリンク先に【アルティメット・インセクト】を出すことで手軽に効果破壊耐性を付与することができます。
また、自身が狙われた時に②効果と【安全地帯】を使って、逆に相手を返り討ちにすることも狙えます。

おわりに

ここまでのご精読ありがとうございました。
さて、如何だったでしょうか?
ここで、デッキレシピを再確認しましょう。

ローカスト・キングとグレートフライも要らないっちゃ要らない

なんとか【ドラゴンメイド】、【御巫】、【霞の谷の神風】を入れつつ、昆虫族に寄せないで【アルティメット・インセクト】を活躍させるデッキを作ることが出来たのではないでしょうか?同意を求める目
余談ですが、僕は昔【魅惑の女王】のデッキを組んでいたことがあり、現在握っている【アームド・ドラゴン・サンダー】のデッキと合わせて通算3個目の「レベルモンスター」のデッキになります。
【魅惑の女王】デッキでのノウハウがこのデッキにも活かされているように感じます。(【レベルアップ!】が不採用な点など)

ちなみに、デッキ名は【アルティメット・インセクトLV7】を漢字にしただけです。蟲という字は、蟲のいっぱい集まった感じを表現する漢字らしいので、【アルティメット・インセクト】のイメージとしては「虫」の方が正しそうですが、なんとなくかっこよいので、こっちの「蟲」にしました。

最後に、「はじめに」でも述べた通り、初めてデッキ紹介を書きましたが、いやはやとても難しいですね。頭の中で、カードテキストとイラストがグルグル巡って途中わけわからなくなってました。しかし、同時に言語化してデッキの本質を知るという目的は達せられたかなと思います。

皆さんにおいても、これを読んでくれた人が僕の構築や記事内容を参考にしていただくなり、反面教師にしていただくなり今後の決闘者ライフの糧にしてくれれば幸いです。
では、また次の記事でお会いしましょう。

カモフィー


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?