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それはハッピーエンドなんだ。

こんにちは。
松下です。
このnoteを書いているいま、成田空港で夜を明かしている。
最近はありがたいことに、出張で県外に呼んでいただけることも少しずつ増えてきて今回もその一環として東京に来ていたのであった。
空港で夜を明かす理由はいくつかあるのだが、ひとつは翌日のフライトが早朝であることで、もうひとつは案外集中して徹夜で仕事ができるので、いい機会だと思って黙々と作業をこなしている。

もちろん撮影の仕事で呼んでいただいているのだが、その時間以外にもカメラを持ち歩いていて
常に写真を撮っている。
今回はとある目的のために、吉祥寺付近を散歩する時間があった。
記事にしたためようと思う。

揺れる水面。
鳥のさえずり、子どもの笑い声、木々を揺らす風。
感じてもらえるだろうか。
そんな写真が撮りたい。
美しい樹形。
こういうのを俯瞰して見ている自分、そのもの自体が面白い。
定番。

ちなみに今回の記事のタイトル、わかるひとにはわかると思うのですが
andymoriというバンドのハッピーエンドという楽曲の一節を引用しました。
ボーカルの小山田壮平は歌詞に井の頭公園をよく使う。
私が高校の頃よく聴いていて、いまでも聴く度に心踊る。これが名曲というやつですね。
ここがあの井の頭公園か、なるほどこりゃインスピレーションを掻き立てられるな、とかなんとか思いながら
公園を少し外れて、目的の場所へと向かいます。

公園を外れて続く住宅街が素晴らしかった。
こういう道、雰囲気、私が住む鹿児島とはやはり違うのだ。
到着。
ここが目的の場所、book obscura

東京に行くタイミングで必ず立ち寄りたいと思っていたお店。
book obscura。
写真集一筋20年の店主がひとつひとつセレクト、こだわりの詰まった作品が立ち並ぶ。
実際に店主の方の話を聞かせていただいて
写真に対する考え方が変わるほどの衝撃を受けた。

写真家の撮る写真、そして行動からその意図を汲み取るということ、それを踏まえて作品に目を通すことで見えてくるもの。
果たしてその作品で、世の中になにを訴えているのか、なにを伝えようとしているのか。
一冊の写真集を深く深く考察することで見えてくるものがあり、私も一写真家として、そうしなきゃ得られないエッセンスがあるということを改めて認識した。
なんだかまた堅苦しい内容になってしまいそうなのでこの辺にしておきますが、
写真が好きな方は間違いなく行ったほうがいいです。
Instagramのリンクを貼っておきます。
文章からも伝わる店主の熱。

そしてその後、再び井の頭公園を通ってこの日は新宿へ。

駅前の飲み屋街。優しい光。


ひしめくひとびと、息づかい、生活、物語、めまぐるしい喧騒のなかにあるからこそ
見えてくるあたたかさや光がある。
井の頭の住宅街を歩いて感じた、自分の住むまちにはない感覚の正体は、きっとわからない。
わからなくてもいいんだ。

松下

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