音楽が、いま見ている景色をより一層色づけてくれることがある。

初めてそう思ったのは、大学生のころ。

池袋から西武池袋線で江古田へ向かう、ほんの数分。

黄色い電車の窓から見えるのは、ごちゃごちゃした池袋とそう離れていないのに、のんびりとした風景。

一限には到底間に合わず、各駅停車で向かう午前十時すぎ。

しょぼいヘッドフォンから歌が流れた瞬間、窓の外の景色に息を飲んだ。

椎名町の駅から東長崎に向かう、なんてことない景色。

電車の窓から見えた、ホームの情景が急に色づいて見えた。

どう表現していいかわからないけど、見えていた色が急に深みを増したように感じた瞬間。

写真に撮っていなくても、いまでもあの光景は忘れられない。

ふつうの景色が愛おしくなる曲って素敵だな、このとき初めてそう思った。

「夕暮れ電車へ飛び乗れ／空気公団」

今でも、なんど聴いても大切な曲。

追伸：あのとき見た景色に近い写真がなかったので、年末の帰省で見た冬景色を。

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「 #音と写真と 」という企画を、思いつきで始めてみました。

好きな曲が連れてきた思い出や感じたことを書いたり、写真と好きな曲を合わせて紹介していこうと思います。

何気ない日常の写真を、気軽にアップできる場が欲しいなと思って企画してみたのですが、ついつい文章書いちゃいました。

Twitterとnoteでかぶらないタグを使ってみたつもり（もしあったらごめんなさい、、、）なので、「わたしもやってみたい！」という気持ちになられた方はぜひー。

いろんな人の、あるフィルターを通した、いろんな日常が見たいです。

#音楽 #日常 #暮らし #エッセイ #音と写真と