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ジョブ理論による事業創出

マーケティングの新たな手法として、ジョブ理論という考え方が広がってきています。アメリカでは数年前から複数の本が出版されていますが、「イノベーションのジレンマ」でも有名なハーバード・ビジネス・スクールのクリステンセン教授が書いた「ジョブ理論」(原題は、”Competing Against Luck")という本が日本では有名です。

イノベーションが、如何に幸運や偶然で生まれているかということ、だから、それを論理的にして、成功確率を上げていこうということが説明されています。

顧客思考ということを、深く確かにする方法として、素晴らしい論理だと思っています。

さらに、ジョブ理論は、アメリカではスタートアップの方法論としても取り上げられるようになり、エリックリースの書いた「リーンスタートアップ」という起業家にとってのバイブルのを置き換えようとする動きさえあります。

私は、このジョブ理論を単なるマーケティングツールとして活用するのではなく、事業創出のためにこそ使うべきと考え、これまでの製品企画や開発の事例を基にジョブ理論の意義を検証してみました。

起業を目指す方、大企業の再生のために頑張っている方、製品企画や開発で悩みを持っている方にぜひ読んでいただければと思っております。

目次
1. はじめに    ---------------------------------------------- 2
2. ジョブ理論によるイノベーション概要    ------------------- 3
3. フォトフレームの失敗    ------------------------------------- 6
4. 欲求を制御するファクター    -------------------------------- 9
5. プロダクトアウト成功事例にみるイノベーションの正体   11
6. リコー、デジタル複写機のイノベーション   ---------------12
7. イノベーションの真の原因    --------------------------------18
8. ジョブ理論によってビジネス全体を俯瞰する   -------------23
9. 事業化プロセスの中にある3つの壁    ----------------------28
10. リコー、全天球カメラ   ------------------------------------30
11. 事業のエコシステム    ---------------------------------------31

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