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格安SIMへの乗り換えシミュレーション

携帯電話の世界で格安SIMが今話題になっています。私自身の今の状況は、大手の2年縛りの真っ最中なので始めからあきらめていたのですが、念のためと思っていろいろと調べてみたところ、愕然とする結果になったので共有したいと思います。

我が家は3人家族なのですが、月々3人で約24,000円の通信費を払っています。データ通信契約は3人とも7GB/月ですが、娘を除くと私も妻も2GBも使っていません。
携帯電話は、1年半前にソフトバンクのiPhone6に変えました。ここもポイントなのですが、2015年5月以降に発売の機種はSIMロック解除が義務付けられていますが、使っているのはそれ以前の機種のため、キャリアでSIMロック解除はしてもらえません。

ドコモのiPhoneであればSIMロック解除をしなくても、ほとんどのMVNO業者がドコモ回線を使っているため、そのままiPhoneを使って格安SIMに乗り換えられます。au機種もいくつかのMVNO業者で使えるようです。
ソフトバンクだけは、まったくつぶしがきかず、関連会社のワイモバイルでも使えません(なんとなく裏がありそう)。

要するに、家族3人でそれなりの額のキャッシュバックにつられてソフトバンクに変えたことが、今裏目に出て、格安SIMに乗り換えるのは最悪のコンディションであることがわかっていたので、シミュレーションをすることに高いモチベーションはなかったのですが、なんと結論は、今すぐに変えても今後2年間のトータルコストは大幅に下がる、というものでした。

2年縛りの途中で格安SIMに乗り換えるということは、1台当たり1万円の違約金、MNP費用とiPhoneの残債、残り期間に受けられるはずのキャリアからの補助費用すべてを清算する必要があります。これは乗り換える覚悟を決める以上しかたのないことなのですが、納得いかないのは、持っているiPhoneの処置についてです。

家電量販店をいくつか回ってみると、あきらめて新しい機種を買うしかないですね、という店員さんがほとんどでしたが、色々と突っ込んだ話をしたり、いろいろネットで調べると、いくつか手立てがあることがわかってきました。

まず一つ目は、ファクトリーアンロックという方法で外部サービスを使ってSIMロックを解除する方法で、香港の会社が有名で、1台当たり24,000円くらい(機種によって違う)でロック解除ができるということです。
また、下取りに出すことも可能で、Appleで新しいSIMフリーの機種を買うのであれば、1台25,000程度で買い取ってもらえること。下取り業者も多数あり、高ければ30,000円くらい、ソフトバンクのロックが付いていると値切られることもあるようですが、検討してみる価値はありそうだとわかりました。

で、こういう状況を合わせて考慮してシミュレーションしてみたところ、このような最悪の状況でも、大手から格安SIMに乗り換えると、今後2年間のトータルコストが家族3人で、最大で20万円ほどプラスになるという結果がでたのです。ちょっとびっくりですよね。
私たちよりも条件の緩やかな人たちはいっぱいいるはずです。検討してみてはいかがですか?
今回、いろいろと調査したことを含めて、Webにまとめてみたので、興味のあるかたはそちらも参照してください。

モバイルデバイス最新情報
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今回いろいろと店を回ったり調べてみて感じたのは、格安SIMで価格破壊が起きようとしていて、われわれ消費者にとってはやっと適正な価格に落ち着こうとしてくれると喜びたいところですが、大手キャリアは、これを阻止というか、少しでも今のビジネスモデルをキープしようと躍起になっているのが垣間見えました。

具体的には、ワイモバイル(ソフトバンクの子会社)とUQ-Mobile(auの関連会社)の2社です。

この2社も、格安SIMのトップ2として安いプランを提供していますが、トリックがあって、ソフトバンクからワイモバイルの乗り換えにはキャンペーンは適用されない、また、auからUQ-Mobileの乗り換えにも同様にキャンペーンが適用されないようになっています。カタログを目の皿のようにして見てもこれらの記述は簡単には見つけられませんでした。

また、これはこの2社に限りませんが、機種の販売と込みこみで、大手と同じような分割、実質0円(0円に近い)をうたってますが、これってまた2年縛りに入るってことなのです。
消費者はやはり目先のキャッシュが大事なので、これに再び騙されてしまいます。

格安SIMのメリットは、安いということはもちろんなのですが、2年縛りからの解放が一番大きいと思っています。ここに多くの人に気付いてほしいと思います。
端末を買うことと、回線の契約(SIMの購入)を独立にすることで、通信業者に好きなようにお金を巻き上げられる”2年縛り”を一掃していきたいと思っています。

端末を定価で買うのが馬鹿らしいと思うかもしれませんが、キャリアの戦略で、まだ使えるのに何気に2年ごとに買い替えて、2年縛りで必要以上の通信量で契約して、必要以上のお金を通信業者に払っていて、でも、端末買うのにいっぱい補助してくれてるからと騙されてることにそろそろ気づきたいですね。

かくいう私自身も、こういうシミュレーション結果が出たのですが、目の前のキャッシュにおののいて、今日現在、乗り換えきれていません。(必ず近いうちに乗り換える予定)

格安SIM市場は、今まさに激しい競争に入ってきていて、キャンペーンの内容も日々変わっているようです。金額を下げて、キャンペーン期間を1年から半年に変えるような小手先の販促も見受けられます。

消費者は一層賢くならなくてはいけないですね。


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