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2012年08月25日15:50、MIXIの日記(非公開そのまま記録)

この考え方は自分の独創的な要素が高い(このような形での説明はされていないように思っている)ので、もし何らかの形で真似をされることについては複雑な心境である。配慮をお願いしたいと思います。
以下の文章はMIXIの日記欄に自分の考えを書き込んでいたころのものです。
経済を意識し始めてから5~6年ぐらい経った後ふと思いついたことがあり書き込んだと思います。

ネットの動画で「信用創造」の解説を観て以来、国家財政の破綻等の言説に何となく疑問を持ち始めました。
それが初めて思考として繋がった感覚を持ち、書いたのがこの文章になります。
特徴的なものは、BSとP/Lを関連付け、BSを数値としてでなく面積としてとらえ、拡大と縮小と時間の関係からバブル崩壊を説明していることです。
この着想は今の私の根本になっていることでもあり懐かしく興味深いものです。
今から見れば荒削りで的外れな論述であると思います。
※これを当時臨職の同僚(東工大卒のリタイヤ組:家族に地銀行員あり)に話したところ「見せてくれ」とのこと。
渡したあとの感想は
「あまりよく分からなかった」
ということでした。
まあそういう文章ですが、個人的にはMMTの基礎概念に触れた意義深い文章になっていると思っています。

さて、以前も書いているが、国家財政の複式簿記化による説明をまとめる。
三橋氏などの説明は素晴らしく敬意を表するが、素人にはそれでも分かりにくい。

この考え方であれば理解しやすいうえに、家計、企業、地方公共団体にも適用可能である。
ただし、この考え方が正しいかどうかについては専門家ではないために検証はできない。
それから、国家財政に関しては、通貨発行権があることを考慮していない。
もう一点。お金の信用創造(通貨発行量と実際の経済活動とは一致しない)についても採り入れていない。
できるだけ基本的に簡略化して整理する。
もっとも、この基本原則に則って考えると、大抵の経済問題については理解がしやすくなると思う。

バランスシート。(忘れたり、理解不足についての間違いは気付いた時点で修正したい。兎に角一応書いておく)

借り(左:資産)貸し(右:負債)
国の資産を国土や建物・現金・金融資産など何でも含めて規定した場合。(例100通貨単位の資産価値)

ここで政府が国債を発行、公共投資を行いインフラ整備事業を行うとする。
10通貨単位。
資産の一部の負債への繰り入れとなり、貸し側に10通貨単位の負債が記入。残りは資本に。

道路、橋、区画整理などを行い人口増加。経済活動の活発化により国の評価額が高まる。
つまり、バランスシートが拡大することになり、資産価値が110に成長。(バランスシートの四角形が大きくなるということ)

乗数効果も意味を持つ。
10の資金があり、そのうち7が別人に渡ることによってさらに経済効果を持ち、さらに別人を経る度に少しずつ経済効果をあげると、通貨10がそれ以上の経済効果を持つということ。
道路や橋を造り、人が住みやすくなり集まることによって、経済が大きくなるというイメージ。

このとき国債については10通貨単位であることは変わらないから、経済成長した分、国債の返済負担は相対的に軽くなる。従って、返済しながらさらに国債を発行しても、返済負担の割合は左程増えることは無い。
このような状況では借金がしやすいということ。(インフレ)

バランスシートが大きくなることは、経済規模の拡大を意味し、国民の所得は上がる。経済原理の基本として、所得が上がると、需要が増加。

供給<需要=インフレ

国ばかりではなく、民間の経済活動も活発となる。従って借入による事業展開が行われやすい。投資も盛んに行われる。株価は上昇。

ただ、経済成長は同じ価値観の下ではいつか飽和する。バランスシートが縮小し四角形が小さくなる場面が生じる。
公共投資も乗数効果が得られにくい状況も生じる。

バランスシートが小さくなるということは

供給>需要=デフレ

となるわけで、経済規模の縮小。所得の減少が生じる。需要の減少と所得の減少が同時進行するわけだから所謂デフレスパイラルとなるわけである。
この状況では、借金や国債の発行は後々返済負担の割合が高くなってしまうということを意味する。
したがって、経済活動は低調となる。

これが経済の基本である。BSを四角形のシートとしてとらえ、その形が実際に大きくなっているか、それとも小さくなっているかを考えることによって、経済を考えることがある程度可能である。

★バブルとは何か。
バランスシート拡大状況から、縮小に向かう狭間で、その状況を読むことができず、さらに投資を増加させ続ける場合に生じる現象である。
投資は仮想の経済活動である。
実際の経済活動(実体経済:実物経済)は低調になっているうえに、借入を行い投資をしたりすることによって、返済が不可能となるものが増加する。
つまり、引当金が激増し、信用不安が発生。投資金を回収しようと引き去りが起こると、株価の下落となる。
教科書で習った「コンドラチェフの波」などは周期的に起こると教わった世代である。

最近は様相が違う。仮想の取引で市場のコントロールがきかない状況が起こっている。
因みに大金持ちが仲間と組んでネット取引などで市場を恣意的に操作することもできるような気がする。

時間の都合で、SP表については少し。
国家財政の場合、収入元(収益)は基本税収ということ。
公共投資(インフラ等)、民間投資の乗数効果によって経済成長すると、税の増収となり、BSが拡大する。

☆応用
・日本はデフレ(バランスシート縮小)状況。
前にも書いた、自民党の国土強靭化計画。これについて考察。

やることは悪いと思わないが、乗数効果は得られるのか。(私には判断は難しい)BS縮少期は国債の返済負担は年々大きくなる。税収がアップしないと借金が残る
ばかりだということにならないか。(BSにおける負債の割合が問題)

ただし
日銀による国債の買い取りが行われた場合。
国民(とは限らない)の債権を日銀券に交換。つまり、お金を刷るということ。
預貯金を国債に入れ替え、その国債をお金に交換するということであるので、お金が無限に増やせることになるのではないか。
因みに、日銀が引き受けた国債債券は消えて無くなるのであろうか。そうでなければ結果的に負債は増加するということになる。

ただ、継続的にBSが拡大する流れを計画的に作り出すことができるなら、民間の投資が活性化し、インフレによって負債の負担が減少するということにはなる。

世界経済との関わりを考慮しなければ、インフレ傾向が絶対によさそうな気はする。このままでいけば世界がものすごく豊かにならなければ日本が回復しないということになりそうな理解となる。
何らかの手を講じた方がいい気もする。

・国債発行について。
日本国債の状況については、家計の借金とは違うということ。(国民の資産であり、政府の借金。しかも政府には通貨発行権があり)
バランスシート上では国民の貯金や預金等が国の資産の場所から負債部分に記入変えされ、公共投資として消化されたということ。

現在は、BS縮小期であり、当然民間投資は低調。銀行は借りてが見つからず、代わりに国債を買う状況である。(でないと銀行の経営が厳しい)銀行は国債発行大きい方が嬉しいはずである。要するに家計や経営が苦しくて借金をするのとは意味が違う。

ただ、この状況問題無い(投資によって国の経済規模が大きくなり、資産価値が上がっている)ということが言われるが、要するに歳入によって返済レベルがどうかということが問題になる。だから、返し続けることができるかは気にはなるところである。

※投資信託などで配当金収入での生活をしている人を想像すると分かりやすい。
貯金は無いが、配当金が生活するに満たされていれば、継続が確約されれば問題は無いということである。ただし、常にリスクは抱えている。

国債を返済できない状況になれば、国は通貨を刷ればいいわけであるが、それができたとして国債の債権を債権者に返済すれば通貨流通量が増加し、インフレが生じる。ハイパーインフレなどと言われるものである。
円安になってもいいなら一つの手かもしれないが・・・・・。
アメリカなどは、ここ数年で3倍程度の通貨発行をしているらしい。

☆日本が円高
ドル建てで取引すると、外国で得た収入は日本円に交換する必要がある。
そうすると、円を買わなければならないわけで、買い手の多い通貨は高くなる。つまり円高。
日本が外国に持つ債券等は買った金額が時間を経るとどんどん安くなっていく。
つまり、日本は損をすることで、外国に支払い猶予をしてあげているということ。
ただ、逆の立場になったら、同じ状況とはなる。
どちらがいいとは言い切れない。

☆マルクス「資本論」
経済成長期、バランスシートの拡大。企業の業績拡大となると、社員への給料・賃金は増加することが望ましい。しかし、現実的には経営サイドの分配が優先されることになり次第に格差が拡大することとなる(かもしれない)
「資本論」はこの予見をもとに書かれたと考えると理解しやすい。

今さら資本論という感じがあるが、
今後の社会として、資本主義に基盤を置いた社会主義的システムがいいのではないかと思っている。まあ左翼的な考え方にはなってしまうが・・・。
別に目新しい概念ではないと思う。成功しているとは言えない気もするが・・・・。
お金の循環を握ることのできた立場のものはできればお金を循環させる意識を持つということだ。これは道徳的な世界であり、名誉が満たされそうな気はする。

共産主義は人の欲望に即さない欠点を持つ。
頑張っても認められない。ズルしても処遇が同じではまともな人のモチベーションは高まることが無い。
儲けることを容認しつつ、分配においてはできるだけお金の循環がなされるような働き方が可能な社会という感じ。

もっとも、エネルギーが潤沢で、資源も同様の状況になって初めて可能になるような夢物語かもしれない。格差が無ければ世界の資源がもたないということも一面の事実。

バランスシートで考えると結構マクロ経済については理解しやすくなる。
今後もできるなら書き足していきたい。

6.28スペシャル対談「麻生太郎元総理×三橋貴明」 YouTube

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