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樹木におしえてもらった10のこと①

樹木の写真を整理していた時のこと。
写真越しにあの時感じたことがよみがえってきました。
あ、こんなインスピレーションをもらったな、とか、
この木の下でこんなメッセージが下りてきてはっとしたな、とか。
よみがえってくる樹木との時間。
どこにいたって私の中から消えてなくなったわけではない。
樹木が好きになってから教えてもらったこと。
人生の先輩から教えてもらうことは人だけじゃない。
優しく、ひそやかに、でもしっかりと教えてくれたこと。
いつだってちゃんと覚えていられるように
書き残していきたいと思いました。

まずは10個のエピソードからはじめていきます。

樹木におしえてもらった10のこと
1.生きることは美しい。

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樹木が花の季節を迎える時、
「生きている!」キラキラオーラが
マックスになるような気がして目が離せません。
花が美しいのもあるけれど、
樹木の周りをまとうエネルギーそのものが
力強くって美しいのです。

私がはじめて樹木に目を向けたのは17歳の時。
ニセアカシアの花が咲き乱れている姿に出会いました。
良い香りが風に漂う姿は、とても美しく、
まさしく「生きている!」を体現していました。
将来のことに不安を覚えていた10代の私は、
この木の生命力に感動し、
「生きているって美しいんだ。」
ということを教えてもらいました。

その後、樹木のことを学んでいく中で、
あの時感動したニセアカシアは外来生物で、
生態系を脅かす植物であることを知ったけれど、
それでも憎む気持ちにはなれず、
毎年ニセアカシアの花をみると嬉しくなります。

花は、樹木にとって子孫を残すための手段。
確実に受粉してもらうために様々な工夫をします。
花の形、色、雌蕊雄蕊の工夫、等々
子孫を残すためにまっしぐら。
そしてそれがきっと
美しさにつながっているのではないかと思います。

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いきるって本当はとってもシンプル。
与えられたいのちを全うすることで、
自然とキラキラとかがやくもの。
全うしていないのは私達くらいなのかも。

花の季節、樹木の下でほーっとなる度に、
そんなシンプルだけど大切なことを教えてもらっているような
暖かな気持ちになるのでした。

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