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神武寺の森と巨木

ここ2週ほど、神奈川県逗子市にある
神武寺周辺を歩いています。

 山岳信仰の場として、
また鎌倉幕府の信仰が厚かった神武寺。
三浦半島特有の森を残す場としても知られています。

イタヤカエデやエンコウカエデ、
サルナシと嬉しい植物との出会いが楽しめる森です。

また林内は湿気が多いため
シダの宝庫でもあり、様々なシダに出会えます。
ミツデウラボシなど、まるで普通の葉っぱのような
シダもいるのはまた面白いものです。

私がこの場を気に入っているのは巨木が多いこと。

信仰の場に自然林が残されていると、
神奈川のような人口の多い場所であっても、
樹木がむやみに伐られることが少ないため、
樹木本来の姿を見ることができ、安心します。

今回もヤマザクラ、クスノキ、スダジイ、
アカガシ、タブノキ、ホルトノキ、と
幹周り1~2mもある樹木を道すがら見ることができて
心満たされました。

神武寺境内にある「なんじゃもんじゃ」のホルトノキ。
神奈川名木100選に指定されています。

こちらは柵に囲まれていることもあり、
損傷が少なく樹勢もよいようです。 

鷹取山のハイキングコース内にある池間のスダジイ。
かまくらと三浦半島の古木・名木50選に指定されています。

こちらはハイキング道脇のため、近くまで行って触ることができますが、
株元のくぼみ部分の腐朽が進んでいるようでした。

樹種による違いはあれども
腐朽は樹齢を重ねていくうちに出やすいものです。 

でも、ハイキング道という人通りが多い環境
というのもありそうです。 

こんなとき、
ある程度自然の中での樹木の保護について考えます。
どこまで保護するか、
どんな風に保護するか。
良い加減とはなんだろうなあ、と。
答えがみつからないあたり、
自分はまだまだだなあ、と
思うのでした。

 

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