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タブノキの巨木との出会い

神奈川県に引っ越してきてからも
密かに楽しみで続けていることがあります。

それは「巨樹古木に会いに行くこと」。
今年も
この目標を達成させるべく動き始めました。
その日は雨でしたが、目標達成だ!
ということで藤沢市の巨樹古木を2本みてきました。

 一つ目は常光寺の巨木林に。
境内に入ると、対の大きなクスノキがお出迎え。
静かな空間が広がっていました。
お墓の間に樹木たちが立ち並びます。

お墓の中に立つカヤの木は市指定天然記念物に指定されていました。
根は伸びづらい環境にあるようで、
巻根などが所々見受けられましたが、
大きな枝を広げ、美しい樹形を維持していました。

 
そして、驚いたのは
幹のほとんどが空洞で生存部は樹皮と一部の辺材部だけ、
という状態の2本のタブノキでした。
 支柱も設置しない状態で、
生存部の根張と支柱根で立ち続けている姿は圧巻。
お寺の奥のほうにももう一本同じようなタブノキがありました。

しかも、萌芽し、次の代の樹木も育っていて。
なんなら別の種類の子供もいたりして。
境内にはイチョウの大木もありました。

これも同様の姿で生命力の強さを感じましたが、
イチョウが生き延びるのはよく聞くけれど、
タブノキの生命力の強さを今回体感することになるとは
思いもよりませんでした。

 次に見に行った臺谷戸稲荷神社のタブノキも同様でした。
これも中が空洞になっているにも関わらず、
新しい幹を出し、次世代の準備が整っている状態でした。

 ああ、タブノキもこうやって、次に受け継いでいくんだ。
1本でひとつの集合体のようになるんだ。
そんなことに気づかされたタブノキとの出会いでした。

 

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