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文字をめぐる日常

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いつでもどこでも文字が気になってしまうデザイナーが綴る日常系文字コラム。
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「文字をめぐる日常」同人誌版通販開始のお知らせ

「文字をめぐる日常」同人誌版通販開始のお知らせ

noteでの連載「文字をめぐる日常」を加筆・修正してまとめた同人誌版の通販を開始します。本来であれば5月のコミティア132extraで頒布予定でしたがCOVID-19による影響での開催中止にあたり、この様な形での頒布とさせていただきます。

文字をめぐる日常
Format:A5 Pages:42P(Full Color) Price:¥800
通販は↓のリンク先にて行っています。

雑誌的な構成の

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メニューの文字は、食欲の文字 【文字をめぐる日常 vol.07】

メニューの文字は、食欲の文字 【文字をめぐる日常 vol.07】

午前中、重めの仕事を片付ける。最近は朝食を少なめにしてるのでもう腹はペコペコだ。いつもより沢山食べたいから会社から少し離れたあの街中華。五目チャーハンに半ラーメン。そう言えばあそこの「うまにそば」ってなんでうま煮じゃないんだろう…気になりだしたらそっちでも良いかも。メニューの文字は、食欲の文字。

文字が食欲として立ち上がってくる自分は食べる事が好きな方だ。それもチェーンではなく個人店、個人店でも

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日常で文字を撮る。路上観察系カメラ遍歴 【文字をめぐる日常 番外編】

日常で文字を撮る。路上観察系カメラ遍歴 【文字をめぐる日常 番外編】

半年ぐらい月一で書いてきた当コラムも半年経ったのでそろそろ番外編でも、とうことで文字を撮ることに欠かせないカメラの遍歴について。色々使ってきた中で「これは」と思うものが遂に見つかったのでその辺のお話も。

特別なカメラはいらない。コンパクトであれば

CANON EOS kiss X7, SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM

元々学生時代にリコーGR1を借りて撮って

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タイポさんぽとサイクルツーリズム 【文字をめぐる日常 vol.06】

タイポさんぽとサイクルツーリズム 【文字をめぐる日常 vol.06】

最大10連休となった2019年のゴールデンウィーク。せっかくだしどこか行こうかなと思い決めた場所は信州松本。自転車を輪行してサイクルツーリズムとタイポさんぽを満喫してきました。

サイクルツーリズムと松本市そもそも長野県はサイクルツーリズムを推奨していて、松本市でもレンタサイクル、シェアサイクルのサービスが充実しています。特に松本市街は自転車で動きまわるには最適なサイズ感とアップダウンの無さ。そし

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いざ、ふたたびの文ッ字フリマ 【文字をめぐる日常 vol.05】

いざ、ふたたびの文ッ字フリマ 【文字をめぐる日常 vol.05】

4/27に開催された文ッ字フリマ、やはりというか超出たかったイベントでした。気がつけば知り合いも沢山出店してるし前回から4年ぶりだしということで、今回はいつも以上に買い気多めです。

開催場所は渋谷から町田へ前回の文字フリマは旧渋谷区役所で開催。当時行ったツイートが残ってました。(なんか大分疲れていた模様)今回は町田市は町田市民文学館ことばらんど。町田駅の最寄り口であるターミナル口から5分ほど。

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トーキョーでサインペイントと出会う 【文字をめぐる日常 vol.04】

トーキョーでサインペイントと出会う 【文字をめぐる日常 vol.04】

去る4/11から14日、東京で初めてとなるLetterheadsが開催されました。世界中からペインターの集まるイベントとあってチケットは早々にソールドアウト。しかし開放されているギャラリーもあるとのこと。ペインターの仕事が直に見れる機会は中々ないので世田谷ものづくり学校へ行ってきました。

池尻大橋駅から世田谷ものづくり学校へ

世田谷ものづくり学校の最寄り駅は田園都市線の池尻大橋駅。そこから10

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愛のある、ユニークで豊かな愛 【文字をめぐる日常 vol.03】

愛のある、ユニークで豊かな愛 【文字をめぐる日常 vol.03】

フロップデザインさんにオファーを受けて平成最後のフォントにゲスト参加しました。自分に振り分けられた文字は「愛」。フォント見本帳にあるあの文言の一文字目。これは結構な重責なのではと思いながら制作してみました。今回はその過程をご紹介します。(制作方法や考え方は参考にした文献もありますが個人的なものです。あしからず)

愛ってなんだ、ためらわないことさまず、今回の平成最後のフォントというお題目に対してコ

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きっと、だれもが、しあわせになるフォント 【文字をめぐる日常 vol.02】

きっと、だれもが、しあわせになるフォント 【文字をめぐる日常 vol.02】

平成が始まった1989年、マツダからオープンタイプのスポーツカーが誕生した。世界中の自動車メーカーからフォロワーを生み出し、ついにはギネスブックに載るほど売れたそのクルマの名は、ユーノス・ロードスター。最初の広告コピーにはこう書いてある―「きっと、だれもが、しあわせになる。」そして10年後、MB101で組まれたその箱組のコピーを模写している自分がいた。

2019年2月でちょうどマツダ・ロードスタ

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止まらずに、下を向く 【文字をめぐる日常 vol.01】

止まらずに、下を向く 【文字をめぐる日常 vol.01】

路上で文字探しをしていると、街で出会う「この文字はヤバい」と思う純粋な気持ちから段々とレアでマニアックな文字に執心してくる。文字探しは宝探し。グーグルマップを開いてアーケードと飲み屋街の位置をまず確認して、県庁がある程度の街だとよく見つかって…でも大体はそんな簡単には見つからずトボトボと家路に着く。下を向くと、あの文字がある。

レア度ゼロの路上文字

「止まれ」という道路表示は法で定められた

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