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春のHRに!みんな "で" 短歌をつくろう!

まいど。
こくごのせんせのナギです。

 新学期ですね。
 新しいクラスは生徒も期待と不安でどきどきですが、先生だってどきどきです。
 ただ先生はひとえに胸を高鳴らせているわけにもいきません。なんせ忙しいんです。新年度は情報処理、事務作業の洪水。
 それでも教室で何をするか考えねばなりません。
(そもそもこれを読んでいる暇もないかもしれません)

新学期のクラスでやってみたいコミュニケーションワークを紹介します。
春ですし、春っぽいやつを。

みんな "で" 短歌をつくろう!

みんな「で」っていうのがポイントです。

 みんな「の」短歌をつくろう! だと、生徒が一人ひとりでつくることになりますよね。
 さすがに創作のソロワークはハードルが高い。
 そんなことは求めません。それは歌人の所業です。

みんなでアイデアを出し合ってひとつの短歌をつくるワークです。
想定時間は30分〜45分。
それでは手順を紹介していきます。

  1. 短歌の説明をしましょう。これが短歌の基礎知識の学びにもなります。説明はこうです。「短歌とは五・七・五・七・七のリズムで詠むことのできる短い詩です」

  2. 短歌のテーマを発表します。今回は「春」でした。
    テーマはなんでもかまいません。テーマ無しでもいいです。
    ルールはシンプルな方がいいですが、僕は今回「エモい短歌にしよう」というのも付け加えました。
    (エモくするってどうすれば、、、ってコミュニケーションもとって欲しかったので)

  3. 1人2枚の短冊を配布します。生徒は短冊に5音と7音の言葉(意味のある文字列)をそれぞれ書き出します。〈5分〉

  4. 4〜6人程度でグループを組み、それぞれ自分の短冊を机の真ん中に出し合います。攻撃表示で。

  5. 短冊を媒介にして、グループで話し合いながら「春」の「エモい」短歌を組み合わせてつくっていきます。〈10〜15分〉

  6. 完成した短歌はGoogleフォームで回収しました。
    QRコードを提示して、グループの代表者が入力して提出します。今回は「エモいポイント」も書いてもらいました。短歌+αでコメントを記入してもらってもいいですね。

  7. 回収した短歌は教室全面に投影して、みんなで共有しました。

 今回、回収した短歌に投票してどれが1番エモかったか? みたいなことはしませんでした。
 理由は今回できた短歌は芸術作品であること。そして芸術は自己表現と他者理解が軸にあることでした。今回できた短歌は、生徒たちのはじめてのグループワークの成果物であり作品です。みんなで鑑賞して、拍手して認め合うことでじゅうぶんだと考えます。

いかがでしたか。
生徒どうしのコミュニケーションワークですが、先生が入ってもいいかもしれません。

国語に全振りしてるので誰もが使える事例とはいえませんが、よければ忙しい春の嵐の1コマに短歌で生徒とコミュニケーションしてみてはいかがでしょう。
やってみた感想など、コメントいただけると励みになります。

ほなまた。

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