~DV彼氏の言いなりの日々③~

学校辞めるという方向で話が進み、北海道に戻ってきた私たち。

学校を辞めたら仕送りなしという約束を両親としたため、仕事を探さなければなりません。

Dも仕事が見つかるまでの間はバイトすると言いました。
そこでDが私に言ったのが、
「たままちゃんのバイト先で俺もバイトするわ。」

とうとう唯一、一人になれるバイト先にまでDが入りこんできました。
私の紹介という形でバイトをスタートすることになりました。
私と全く同じ日同じ時間にシフト希望を出すD。本当に恐怖でした。

私は半年以上働いてきており、ほとんどの仕事を一人できるようになっており常連さんからもかわいがってもらっていました。
もちろん人数が足りている日はDより私をお店は使います。
更に、Dは仕事が本当にできなかったんです。接客業できないんです。
仕事の覚えも悪いし、笑顔でお客様に接することができない。
紹介した私が恥ずかしくて店にいるのがいやになる日々…
シフト希望を出すと私はほぼ100%で通り、仕事ができないことも相まって、Dは半分程度しか通りませんでした。

それが気に食わないようで、私だけバイトが入った日は何かにつけてシフトを変えてもらうように言ってきました。

そんな日々が数か月続いたころ事件が起こります。


私とDが出勤している日にお店がやや混んでしまい、店長から、
「たままだけ30分延長してくれる?D君は時間通り22時で上がっていいよ。」
と言われました。
そりゃそうですよね。30分残業つけるなら、仕事が分かっていて仕事早いほうを使いたいですよね。
実はそのようなことが何度かありました。
ですが、今回とうとうDはぶち切れ。22時になる前の仕事中に店からでていきました。
仕事放棄はあり得ない!慌てて、私は追いかけて、
「そんなことで怒るなよ。仕事ができない自分が悪いんじゃん。みんなDは仕事できないって言ってるよ。仕事の途中で怒って帰るってどんだけガキなの。」
日頃の鬱憤もありつい強めに言ってしまいました。
それに更にカッとなったDは私を強く押しました。
私は降り積もった雪に倒れこみ雪まみれになりました。
話せる状態じゃないと思い雪まみれのまま店に戻りました。ですが、ポケットに入れた携帯が鳴りやみません。
恐怖に襲われた私は恐る恐る携帯を見ると外に出てこい。とラインが…
言われるがままに外に出ると手をつかまれそのまま家に連れて帰られました。

それ以降バイト先に行くことはありませんでした。
北海道に出てきて初めてしたバイト。接客が好きだった私は大変でしたがすごく楽しくバイトをしていました。こんな終わり方になるとは夢にも思っていませんでした。

もう何もかも嫌になり、この頃からDに死んでほしいと思うようにもなりました。そして、私自身も死にたいと強く思うようになりました。
夜な夜な喧嘩をして、顔面に携帯を投げられ目が片方開かないほど腫れたこともありました。
喧嘩の声が大きかったんでしょう、管理会社から苦情の連絡が来ることもありました。
死のうと言って私は包丁を持つこともありました。
でも大好きな家族や、友達の顔が浮かび死ぬこともDを殺すこともできませんでした。



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