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ラクガキこそ本番

ラクガキのほうが良い、と言われることがある。
肩の力が抜けて、いい感じの絵になるようだ。
苦心したり一生懸命描いたものより、手軽にササッと描いたものが良いと言われるのは、ちょっと納得いかないなあと思っていた。

先日、夫が言ったことには、
「一生懸命描いてきたものの積み重ねや経験が、ラクガキに生きてるんだね」

そうか。本気で描いたものも、一生懸命描いたものも、今までのどれもこれも……全てはこのラクガキのためだったのか!

一生懸命描いた絵は無駄ではなく、ラクガキのための肥やしだった。
ラクガキのために本気絵を描いているようなものだ。
ははあ、なるほどと納得。
目から鱗です、夫よ。

頑張って描いた絵が期待した反応をもらえなくても、それは未来のラクガキに生かされる。
ラクガキを良いと言われたら、今まで一生懸命描いてきた絵のおかげなのだ。

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