見出し画像

生きることをあきらめてしまわぬように、を考えている

病院から帰って母にテレビ電話した。
母が「どした?悪い話?」と言うので、心配かけてゴメン!と思い冒頭から泣いてしまった。先生の話を説明した後、自分の気持ちも話した。

私「抗がん剤の副作用が辛いって聞くし、ハゲるのがイヤすぎる。数%の確率のためにやるべきなのかな」
母「でも先生はやった方がいいって言うんでしょ」
私「そうなんだけど、、、、人間っていつまで生きればいいの?
子供がいたら即決でやったと思うけど、子供もいないし、、、、
やりたい事まあまあやれたし、後はママとニコ(愛犬)が死ぬのを見届けられたら良いかなって気持ちもあるんだよね。」
(解説:抗がん剤の治療をやめたら、生きる事を諦めた事になるの?
命を粗末にした事になるの?
癌で死ぬのはある意味自然な事と言えるのでは?と考えていた。)

母「生きているうちは生きるんだよ。生きてるうちは、生きなきゃ。」
私「うん、、、(生きているうちは生きる、か。沁みるなー)」
母「私は母親だから子供には長生きして欲しいけど、あんたの体の事だから自分で決めなさい」
私「うん、、、、わかった(ママ大好きだよー)。ニコ(愛犬)に決めてもらうよ」
母「バカたれ」
最後は笑いながら電話を切った。

いっぱい泣いた日だったので、疲れてうたた寝をしていたら甥っ子(ゆうき)から電話が来た。
ゆうき「かなちゃん、今話していい?」
私「うん、心配かけてごめんねー」
ゆうき「かなちゃんさ、自分に子供いないって言ってたけどさー、俺のこと、自分の子供だと思ってよ」
私「!!!(号泣)」
ゆうき「だからさーちゃんと治療してくれよ」
私「ゆっち、うちの子になってくれるの?(号泣)」
ゆうき「なるからちゃんと治してよ。また旅行行こうよ」
私「うん、わかった、ありがとう。。。。ゆっち、今ダイエットがんばってるんでしょ。ゆっちもダイエットがんばってるし、私もがんばろうかな。お腹の写真送ってよ」
ゆうき「やだ。自分で見にくれば?」
私「、、、、(号泣)うん、、そうだよね、元気になって見にいくよ」
ゆうち「そうだよ。」
私「ゆっち愛してるよ(マジでーーーー)」
ゆっち「わかった、じゃーね」

ゆっちから初めて電話もらった。やー嬉しいなー。
大学生の子供ができた。優しい子になったね。

抗がん剤治療やろうと思えてきた。80%くらい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?