しぼうせんげん

大衆に無駄だ、不要だと切り捨てられる側になってみると、この世の中には不要なものはほんのわずかしかないのではないかと思えた。昨年から自分の周囲が怒りと不安に溢れるような出来事ばかりで、私自身もずっと不安な気持ちに苛まれている。演劇という表現に出会わなければ、続けていくと決めなければ知らなかったであろう不安だ。この先こんな不安を拭えないまま、むしろ増えていくままこの世界で生きていくことになるような気さえする。他人のことを考える余裕も、声を上げるための余裕も度胸も力も名声も知識も何も無い。ここに書き殴ることしか出来ない。エンターテインメントは、演劇は、いつか死ぬのかもしれない。その時私も多分何もなくなって死ぬ。

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