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見えない世界ふたたび

以前、目が見えないAさんの入浴介助についてnoteに書いたことがありました。

その後、スタッフの入れ替わりがあったり、スタッフの成長があったりして、私はあまり訪問することがなくなっていたのですが、先日たまたま私が訪問する機会に恵まれまして…行ってきました♡

久しぶりにAさんやヨシコさん(お嫁さん)にお会いできることにワクワクが止まらなかったとともに、お二人のお変わりない様子に嬉しくなり、介助中のニマニマが止まりませんでした。
Aさんもしっかり機能を維持されていて、当時と同じように入浴されました。
私が訪問していなかった間にもAさんの暮らしは続いていて、訪問看護や訪問リハビリなどのサービスを利用しながら、ご家族とともにお元気でいてくれたことに感動しました。
暮らしを支える仕事は様々ありますが、我ながら良い仕事だと心から思います。

さて、久しぶりのAさんの入浴介助でしたが、
サウナばりに温められた浴室で、体の隅々まで洗って、さっぱりしました♡

浴室に入った瞬間、
「おー!熱い熱い!頭が熱い!」
スキン多めの頭部に熱風がかかった様子。

「もうちょっとお湯を熱くしてください。これだと39度くらいだな…やっぱり40度くらいでないと…ブツブツブツ…」(実際の設定は41度)
お湯の温度へのこだわり。

「おー!すごく力強く湧いてきました!(追い焚き)止めてください」
追い焚きパワーに大感動。

「ひゃ〜〜(裏声)いい湯だ!」
これこれ、この瞬間♡
たまらんです♡

背中を洗うと
「こんなふうに背中を洗ってもらったのは初めてだ」
(実際は毎回洗っている)と感動され、

足の指の間を丹念に洗って
「ここのユビマタがやっぱり汚れるから、でも一回ではとてもきれいにならないな…」
(実際はツルツルピカピカ)とユビマタへのこだわりも変わらず、

全てのケアを終えると

すっ…(右手を差し出すAさん)

あ、握手…!!!!!
「またよろしくお願いします」
(この儀式も変わってない…!!!)

「もちろんです!こちらこそよろしくお願いいたします!」
(珍しく声がデカくなる看護師)

退室すると
「麦茶どうぞー」とキンキンに冷えた麦茶がお盆に用意されている。

ヨ、ヨシコさん…!!
「いただきます!」
(一気飲みする看護師)


Aさんもヨシコさんもとにかく最高。
久しぶりの訪問も変わらず迎えて下さり、私の家ではないけれど、「ただいま!」となる。
看護師として役割をもらっているから、私にとってもAさんのおうちが居場所になっているんだと思います。
ありがたくて楽しくて、やっぱりやめられません。
Aさん、ヨシコさん、ありがとうございます!


管理者になって、私は変な汗をかいたり、いろいろうまくできずに涙したりしています。
仕事以外にもやることや考えることがいっぱいあって、最近は顔でクマを2頭ほど飼っています(ただの寝不足)
他人の評価を気にして、どの自分が本当の自分かわからなくなることもあります。
でも、利用者さんやご家族と接する時、私は1人の看護師になることができます。
看護師でいられる時間が、私の暮らしに光を与えてくれます。
利用者さんやご家族のおかげです。



支えているようで支えられている。

いえ、支えられていることの方が多いです。
私のような人が管理者でいられるのも、会社やスタッフ、繋がってくださっている皆さまのおかげです。
本当にありがとう。
そんな気持ちが溢れる朝方の自宅リビングにて。
さて、今日もお仕事頑張ろー!

ここまで読んでくださりありがとうございます。
あなたは私のnote挑戦生活を支えてくれています。
ありがとう。心から。
幸あれ〜!

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