hana

文章を使う仕事をしているアラサーです。 こじんまり、理路整然とした文章でなく雑然と想いを吐き出す場所として使っています。 好きなこと・もの:食べること、料理、家庭菜園、音楽、旅行、写真、芸術、デザイン

初めての恋 6

屋上を背にし、そっと非常階段へ向かう。 部室のある2階の踊り場に、先輩はいた。 「何かあったんですか?」と聞きながら近づき、ハッとする。 先輩の目は真っ赤だった。 ...

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初めての恋 5

先輩は、店先でたこ焼きを焼いていた。 白地の小花柄シャツにジーパンは、なんとも「チャラい」。 友達とたこ焼きを買いに行くと、「あ、浴衣なんだ」と笑った。 え、そ...

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初めての恋 4

『おはようございます。今日は雨ですね。 今学校に向かっています。授業が終わったら、サークルに顔を出します。』 彼女のメールはどこかぎこちなく、 のちに先輩から「イ...

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初めての恋 3

大学は刺激的だった。 勉強は忙しく、サボると授業についていけずに留年するという噂。 事実、毎年何人かが同じクラスを去っていった。 もっとも、彼女の辞書にサボると...

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初めての恋 2

「そうだ、経験者なんでしょ。一緒に合わせてみる?知ってる曲やろうよ。」 そう言って先輩は、楽器庫の隅で楽譜を取り出した。 こんなに上手な人と合わせるのか。 どきど...

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初めての恋

ある女性のはなし。 12年前のことである。 彼女は女子校の出身で、両親にそれは大切に育てられてきた。 いつも温かいご飯があり、夜遅い日は車で迎えに来てくれる。 教鞭...

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