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『凪いでる海へ行こうか』

私の代表作とされている作品です。
2017年9月10日頃書き始めました。
自殺予防週間のことでした。
その後小説投稿サイトで発表、2020年に電子書籍版をAmazon Kindleで公開しています。
2023年11月現在、文庫本(非売品)を制作中。

あらすじ


「どんな言葉なら、心まで届くの?」

夏休みの最終日。姉の婚約者が突然自殺してしまった。
愛する人の死。動機がわからず、自分のせいかもしれないと思い込んだ姉の心が壊れていく。
鬱状態になり、やがてそれが双極性障害であることがわかる。
病気をなかなか受け入れられない、頼りない両親。
妹である凛恋は、姉の助けになりたいと思うのだけど……。

どうしたら支えてあげられるんだろう。
自殺を止める言葉なんてあるのだろうか。
悩みながら向き合おうとする高校生の妹と、そんな妹に感謝しながらも死への誘惑に抗えない姉。
病気の家族を持ちつつ、友情や恋や進路にも悩みが尽きない凛恋の青春物語。

こぼればなし(文庫本あとがき・改)

生きることが苦しくて自殺したいくらいだった当時の自分。
そのくせ、他の誰にも死んで欲しくない、そんな身勝手な自分。
私の中にあるその二つの気持ちを描こうと思いました。
……とはいえ、もちろんこれは実話じゃありません。
発表当時から実話だと誤解されることが多かったのですが、私としてはどこが実話に思えるのか本当に不思議。
(みんな私のことを何だと思ってるの?)
あと、気になる異性に読んで貰うと、高確率で避けられるようになります。(何でだ。そっちが読ませてって言ったんじゃん……)
やっぱり題材が重すぎるのか。

ありがたいことに、この作品を好きと言ってくれる人もいて、電子書籍版での評価は良いみたいです。感謝……!
今のところこれが『結城奏の代表作』と言われています。
なかなか次の本を出さないからかもしれません。

全ての荒波に苦しむ人たちに、凪の時間が訪れますように


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