ほんとにかっこいいやつ

雑談をしてる時に、僕は基本的に4人以上になると喋らなくなるんですよね。

なんでかっていうと、僕にとって会話が面白くなくなる人数のラインが4かなと思うんです。


あくまで「雑談」という状況に限った話ですけど。

例えば4人で雑談してたら、4人全員が楽しく喋るには4人全員がしゃべれる共通の話しかできなくなります。

4人いるのに手前の奴の二人しかわからない、あるいは3人にしかわからない話をするのは自分のことしか考えてないと。


例え全員笑えてたとしても、一人でも会話に参加できていないという状況は僕の中では論外とします。

会話に参加できなかった人からすれば、「会話の内容は面白かったけど、結局私、全く会話に参加できなかったな。。。」とマイナスな感情を必ず抱きます。となると、その会は良い会だったとは言えないと思います。




だからその場にいる全員が喋れる共通の話題がないとダメだと思う。もっと言うと、その場にいる全員が発言できるという状況じゃないと、喋れてない人はなんらかの不満を感じる。

3人までだったら面白い話ができるかもしれないけど、4人が共通で楽しく喋れるくらいとなると、一気に話題が浅くなるんですよね。


これは完全に僕個人の価値観なんですけど、浅い話じゃなくて深い話ができないと時間の無駄だと思っちゃうんですよね。

浅い話というのは、わざわざ時間割いて話す内容じゃない話ってことです。


もう6人とか8人とかになると、僕からすれば「そんなのわかっとるわ」「何がおもろいねん」って話しか出てこなくなるんですよね。



もう一回言いますが、これ雑談に限った話ですからね。

あるテーマについて議論を進めるという状況であれば、ある程度人数がいてもできますよ。でもいろんな種類の人間がいるといる状況で、固定されたテーマなく、ルールなし、縦横無尽に会話を繰り広げるという雑談だと、そううまくはいかないやろと。


例外を挙げるとしたら、二人だけでしゃべってる内容を、周りの僕含めた5人で聞いてるみたいな状況。もう僕らは会話の一員じゃないですと。あなた方二人の話を聞くために黙って聞いてますと。ここにいるみんなで言葉を交わすつもりはさらさらありません。という心持ちでいるときは、僕らのこと考えずにお二人で勝手に好きなように話しても構いませんと言えるんですよ。


とはいえ、仕方なくある程度の人数がいて、雑談しとかないと気まずいみたいな状況はあるわけです。



2年前くらいの話なんですけど、僕含め、サークルの人たち10人くらい(たまたま寄せ集まったメンツ。仲悪くもないが、全員が仲良しというわけではない)で居酒屋で飲んでたことがありました。

みんなほぼ同じ年齢(±1歳くらい)だったんですが、一人だけみんなとは世代が違う少し歳上のOBさんがいました。その方はサークルの代表をやられていた方でした。



結論から言うと、僕は1時間くらいで「もうええわ」となってお金だけ置いて帰ったんですけど、とにかく不毛な会話が繰り広げられていたわけです。


ほんとに中身がAmazonの梱包くらいスッカスカで何しゃべってたのか記憶にないくらいなんですけど、

その10人くらいでしゃべっていたんですが、会話の中心(話題の中心)はたまたまその元代表の方だったんですね。


だから、サークルの代表やってた立場の彼はこう思ったと思うんです。

「サークルの後輩たちがこうやってみんなで飲んでるという状況。元代表として、今の自分の立ち回り重要やぞ」と。


僕はその会話の中で一人喋らずにいました。みんなが上辺だけのつまらん会話しかしてなくて、いつ帰ろうかなと思ってたんですけど、



その時、元代表の方が会話に入ってない僕にこう言いました。


「カナディアンはどこ出身なの?」



(なんで俺の出身聞くねん。。。)



これ絶対、目的が僕じゃなくて周りに向いてて「しゃべれてない人に話振ってあげてる俺いい人」みたいな、自分の評価上げのために俺使われたと思ったんですね。たとえこの目的が僕に向いてたとしても、しゃべれてない僕に発言できるように話ふって頂いて御気遣い感謝しますという気持ちにはなれないぞと。むしろ(あ、なんか気遣われた。。。)っていうネガティブな気持ちが残るんですよ。

想像力が足りんぞと。


その、「カナディアンはどこ出身なの?」って話題が不自然であからさまだし。


そんな流れ無かったじゃんか今この会話でと。


とにかくあからさまに俺に話振ってるやんと。


下手くそかと。




僕のこの場合では、会話に入りたいという気持ちは特別無かったですけど、会話に本当は入りたいけどあぶれてしまってる人に対して、どういう行動を取るかでその人の力量が分かると思います。

会話に入れてない人に手を差し出してるのが誰にもわからないように、自然にその人を会話の中に溶け込ませられるやつがほんとにかっこいい奴だと思います。


さっきの元代表みたいに、あからさまに手を差し伸べることを言うと、例え純度200%の優しさからだったとしても、言われた方は

(あ、なんか気遣われた。。。)って気持ちが残るんですよ。



(あ、話しかけてくれた。。。うれしい。。)なんて子供みたいなことは思わんぞと。

そんな単純じゃないぞ。人の心は(俺の心は)。



でも行動が目に見えて後者の方がわかりやすいので、実際評価されやすいのは元代表のような人なんですよね。そんなんで評価されんじゃねえぞと思うばかりです。










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