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【第6話】日プガールズ感想

新たな審査、ポジションバトルの始まった日プ女子ことPRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS。この記事では第6話で放送された全4組の感想を書いていく。

※前回記事はこちら

【注意】
Shine A Light組に対してはモヤモヤ多めの辛口感想なので、他の3グループについて書いた後に一度記事を締め、感想はそのスクロール先にて記載します。ただし内容が内容だけにShine A Light組の練習生を応援している人は途中で引き返すことを推奨します。


WA DA DA

偶然にも前回順位44位〜50位までの練習生が集結したチーム。とはいえ失う物がない彼女たちのパフォーマンスは他のグループと比べても遜色のない仕上がりだった。

特に目立ったのはチーム内1位も獲得した川畑蘭華。余り物に組み込まれる形ではあったが、彼女にとってピッタリの選曲だったと思えるほどマッチしていた。特にあの挑発的な表情が、突き進もうとする怖いもの知らずな女子という曲のコンセプトにピッタリだった。その意味では前回メインボーカルで目立った内山凛も「WA DA DA」に合っていて「Love Dive」とは違う一面を披露できたという点を評価したい。センターの吉田彩乃が持つ堂々とした余裕のある雰囲気も、バラバラな個性が集まった7人をまとめあげる役割を果たしていて、もっと評価されてもいいと私は思った。

HERO

4人中3人がグループバトルでメインボーカルを務めたこのチーム。パフォーマンスは高い完成度を誇ったものの、練習で掴めたものは明暗が別れる結果に。

ここで特に一皮剥けたのが飯田栞月。前回はクラシック色の強すぎるメインボーカルで国プの賛否が別れた彼女だったが「脱クラシック」を掲げて新しい歌い方を見出した。それはクラシックで培った彼女の持ち味を程よく活かしながらも、ポップス楽曲にもマッチする飯田栞月らしい歌声だった。こういう自分らしさを見出した練習生は大きく伸びると私は思う。現在33位とボーダーラインにいる彼女だが、どうにか生存してほしい。

一方心配なのが海老原鼓安藤佑唯だ。編曲家からの提案で長めのアドリブパートを担うことになった海老原だが、彼女はそれを、センターの安藤に申し訳なく感じてしまう。その気持ちを打ち明けられた点は評価したいが、一方で安藤からしたら何とも複雑だろう。普通だったら海老原への嫉妬で怒りを爆発させてもいいと思うのに「なんかいろんな感情、今」という端的な言葉で済ませられたのは、彼女の優しさ故か。この時2人に寄り添う姿勢を見せた髙木舞優のフォローも個人的にはファインプレーだった。結果としてチーム内1位は安藤が獲得したものの、一連の出来事がしこりとして残らないことを祈るばかりだ。

そんな複雑な感情を抱えた海老原だが懸念点がもう一つ。それが明らかになったのが、この曲を選んだ理由を語る場面だ。彼女はこの曲を、脱落したレベル分けテストのチームメイトに向けて歌いたいと語った。「家族みたいな安心する仲」だったという心の支えを全て失った海老原の喪失感は想像に難くない。そこに前述の出来事が重なり、彼女のメンタルに限界が来ないか正直私は心配だ。

少し個人的な話をすると、私が海老原を知ったきっかけはこの動画だった。

ネタ曲もあいみょんのカバーも、どっちも楽しそうに歌うピュアな海老原の姿は一際輝いていて、1分PRの中では、あの清水恵子に次ぐインパクトを私は感じた。それがこの番組を通して味わった辛い経験によって失われてしまわないか、杞憂に終わることを祈るばかりだ。次の審査では同じく複雑な心情を味わった安藤ともども、心の底から楽しんで歌えるステージにしてほしい。

RUN RUN

このチームのみダブルミッションという、ハイリスクハイリターンなチャンスが設けられている。

その内容とは、通常ならチーム内1位でもらえるベネフィットが1万票のところ、曲のみ2倍の2万票、さらにダンス楽曲全体で1位なれたら追加で20万票加算されるというものだ。ただしそれを逃すとベネフィットは全て無くなるリスクも背負う。その賭けに挑んだ7人のパフォーマンスはまさに圧巻だった。

歌詞の内容は別れた恋人の幻影を追ってもがき苦しむ様だが、練習生たちがダンスで表現したのはそれではなく、這いあがろうとする己の闘争心ではないかと私は思った。それがよく表れていたのがセンターの荒牧深愛が冒頭で見せた獣のような目つきだし、あの象徴的な何かに向かって走る振付は、デビューという夢や上位の練習生に喰らいつこうとする7人の姿とも重なって見えた。

特に印象に残ったのが通称W田中の2人。クールな田中優希と情熱的な田中琴と性格は正反対だが、ともに下のクラスからAクラス昇格を果たしてみせた実力者。だが前回も今回もセンターに立てず悔しい思いをしてきた。その共通した感情を仲宗根先生のレッスンで見出した2人が見せたペアダンスは、まさに悔しさと悔しさがぶつかり合う火花のような熱を持っていた。

一方でセンターを勝ち取った荒牧深愛も、その役割を十二分に全うしていた。冒頭のあの表情でこの曲の方向性を示すことができていたし、サビ前のソロパートなんて、上位の練習生も青ざめるほどの威圧感があって、普段の無邪気な面影はすっかりなりを潜めていた。

他にも脱落圏内からの下剋上を狙う須谷緩山崎美月、キュートな笑顔を封印して「RUN RUN」に臨んだ北爪さくら斉藤芹菜と、切迫感をダンスにぶつけた7人の情熱を存分に堪能できたパフォーマンスだった。

後書き(Shine A Lightはスクロール先にて)

さて、Shine A Lightについては後述するとして、一旦第6話のまとめに入ろうと思う。

個人的に今回のMVPを挙げるなら、チームではRUN RUN組、個人では飯田栞月に贈りたい。いずれも新境地を見出すことができるパフォーマンスで、次の審査も楽しみな面々だ。

そして本日放送の第7話では、残る6組のパフォーマンスが見られる。個人的にこちらの方が気になる練習生が多いので、期待は高まる一方だ。

特に楽しみなのが美人組の3人。先日チッケムが先行してアップされていたが、その完成度は恐らく全10組中トップだろう。一体どんな過程を経て本番に臨んだのか、放送を心待ちにしたい。

※Shine A Lightの感想はスクロール先にて(辛口注意)










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それではShine A Light組の辛口感想に入る。

うーん…。

申し訳ないが、正直このグループはチームワークの面で大きくつまづいてしまった印象が拭い切れない。特にあの話し合いの場面は私にとって、それ以前の練習過程が全て吹っ飛ぶほどの悪い印象しか残らなかったのが本音だ。

とはいえリーダーの交代を不貞腐れずに受け入れた安藤千陽と、その役目を引き継いだ櫻井美羽の2人は責任を全うしたと私は思う。だがもし櫻井以外の他3人がもっと早く安藤に寄り添ってあげられたら、あるいはこのグループに加藤心や松下実夢のような仕切り上手がいたら、ここまで険悪な話し合いにならなかったのではと思わずにはいられなかった。

パフォーマンスもその場面が尾を引いたのか、正直私は入り込めなかった。負担の大きかったであろう櫻井が本番で全力を出しきれずに悔し涙を流す様は辛い以外の言葉が見つからなかった。

そんな櫻井の、頑張っているのに報われないこの状況はどうすれば打開できるのだろうか。鍵はマーテル先生こと青山テルマの言う「キレイよりも美羽がほしい」だと私は思う。それこそ前述の飯田栞月のように、櫻井美羽らしいパフォーマンスを掴むことができれば、きっと彼女は大きく飛躍すると思う。その瞬間が来るのを祈るばかりだ。

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