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裁縫をするために知っておきたい【糸】のこと。

裁縫や手芸をする時に使う糸。
いろんな種類がありますが、違いや適した使い分けが分からないと『どれを使うのがいいんだろう?』となってしまいます。
より良い作品を作るためにも、糸について調べました。

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【ミシン糸と手縫い糸の違いとは】

ミシン糸と手縫い糸の違いは、糸の撚り(より)が左右どちらの方向になっているかにあります。通常、手縫糸は右撚り(S撚り)ミシン糸は左撚り(Z撚り)になっています。ミシン糸はミシンの構造上、左撚りにすることで糸切れが起こりにくくなっており、 手縫い糸は手の動きに合わせて糸がよじれにくい右撚りになっているそうです。

手縫い糸をミシン縫いに使うと糸が切れたり絡まったりし、故障の原因にもなります。反対に、ミシン糸を手縫いに使うと糸がよじれてしまいます。ですが、短めに切って使えば絡まりにくくなり、使うことは可能です。

手縫いの時には手縫い糸、ミシン縫いの時にはミシン糸というように、用途に合った糸を使いましょう。

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【糸の素材】

〇天然繊維:絹糸、綿糸、麻糸など
〇合成繊維:ポリエステル、ナイロン・レーヨンなど

【繊維タイプ】

〇長繊維(フィラメント)糸:長く連続した繊維のこと。光沢があり美しく、なめらかで丈夫なのが特徴。
〇短繊維(スパン)糸:短い綿状の繊維のこと。毛羽がありソフトな風合いで、布なじみがよいのが特徴。

縫製するのによく使われる糸はポリエステル素材で出来ているスパン糸です。天然素材の方が良いように思えますが、天然繊維は強度や耐久性が弱い事もあり、特にこだわりがなければポリエステルなどの合成繊維が使いやすいです。

【ミシン糸の太さ】

番手・番数は、数字が大きくなるほど細く、小さくなると太くなります。ミシン糸の太さは主に30番手、50番手、60番手、90番手に分かれます。

〇30番手:厚手用の生地のステッチ用
アクセントとなるステッチを入れたい時。

〇50番手:厚手用
ウール、デニム等の地縫いに。

〇60番手:普通地用
通常の縫い合わせに。

〇90番手:薄地用
裏地などの薄い繊細な生地を縫う時。

また、ニット素材を縫う時は伸縮性のあるニット用の糸、ロックミシンにはロックミシン用の糸を使いましょう。

【手縫い糸の太さ】

太さは、細口、太口、普通地用、厚地用などメーカーによって書き方は様々ですが、手縫い用の木綿糸は『20番手』を『太口』、『30番手』を『細口』と呼ぶことが多いようです。

〇太口:ボタン付けなどに
〇細口:繕いものなどに

合成繊維の手縫い糸では50番手の商品が多く、スカートの裾まつりなどに適しています。

手縫い糸には、しつけ糸、ボタン付け糸、ししゅう糸などがあります。

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【糸の色の選び方】

基本は『糸の縫い目が目立たない色』を選ぶこと。
ですが、あえて目立つ色で縫うのもアクセントになります。

《無地の場合》

〇色の薄い(明るい)生地:生地と同じ色合いで、生地よりも薄い(明るい)色の糸
〇色の濃い(暗い)生地:生地と同じ色合いで、生地よりも濃い(暗い)色の糸

《プリント柄の場合》

総柄、花柄など、たくさんの色が使われている場合は、生地の中で一番多く使われている色を選ぶのが基本です。
チェック柄やストライプ柄などは、地の色の糸または模様の色を使うと縫い目が目立ちにくいです。

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糸の種類や特徴を知って、ソーイングライフを楽しみましょう。('ω')


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