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「組合」への誤解

こんにちは、KAPEです!
突然ですが、皆さんは「組合」というものに、どのようなイメージを持っておられますか?
労働者のためには必要な活動だけど、なんだか面倒そうだったり、余計な活動がついてまわったりするイメージはありませんか?

おそらくそのようなイメージは、古くからある大きな連合体の既存組合が作ってしまったものなのかなと思います。(もちろん、そうではない組合もあります。)
実は当会代表も、KAPE結成前までは「組合」というものに同じようなイメージを抱いていました。

しかし「組合」とは、働く上で悩み事がある仲間同士で集まり、使用者(学校で言えば管理職や教育委員会)と対等に話し合うことが法律上認められた、労働者の労働者による労働者のための組織なのです。
本来、公務員は法律で定められた働き方をしていますから、労働問題があってはいけないのですが、現実には様々な問題が生じています。しかも中には違法なものも少なくありません。
ある意味、公務員としては悲しいことですが、使用者側に法律違反を認識させ是正するためにも組合は無くてはならない存在です。
(正確には、公務員の場合「労働組合」ではなく「職員団体」と呼ばれます。)

PEACHでの活動を通して、組合の存在がいかに重要なのか、逆に言うと組合化していない状態ではいかに無力か、が分かったため、私たちは新型組合を結成したのです。
大手の組合にはマクロな視点での闘いを頑張っていただき、私たちのようなミニマムな組合は部活動問題にターゲットを絞って、顧問拒否等の効果のある活動をおこなっています。

顧問拒否を含む労働環境の適正化は、匿名で語っているだけでは簡単には変わりません。それは「#教師のバトン」から3年たっても、何も変わらないことが良く表しているのではないでしょうか。
神奈川を含め、各地のPEACH加盟教職員組合も記者会見や請願等をおこなっていますが、それでも現場レベルでの変化はほとんどありません。部活動問題を今すぐ解消する特効薬はないため、「顧問拒否」という草の根運動を広げています。

さて、顧問拒否を成功させるためには、組合等に頼らず個々に校長と交渉する手ももちろんあります。現にそのような実践をTwitter等で挙げられている方も複数おられます。
しかし、校長によって必ずしも同じ手が通じるとは限りません。理論武装だけで乗り切れるかどうかは諸刃の剣です。

そこで成功率を上げるためには、同じ考えの同僚を見つけ、複数名で校長と交渉することです。1対1と異なり、お互いを支え合うことができ、人数が増えれば数の論理で、話を有利に進められる可能性が高まります。

もしこうして複数名が集まったら、すぐにでもKAPEにご加入ください。その時点で「KAPE 〇〇学校支部」のできあがりです。組合として対等な交渉ができ、管理職はその交渉を拒否できなくなります。
いい意味で、KAPEの名をぜひ利用していただきたいと思います。

KAPEでは、自ら闘う意思のある方の仲間入りを大歓迎します!
PEACH加盟団体の一員として、様々なイベントや活動の案内を差し上げることはありますが、ご自身の部活動問題への対応以外は完全な任意としています。
政治活動等は取り扱わず、やりたくないことをやりたくない人に無理に押し付けることもありません。部活動をやりたくないことで集まっている組織が、やりたくないことを押し付け合う組織になっては本末転倒です。
執行部のメンバーであっても、それぞれ校務も家庭もありますので、お互いが無理なく、できる範囲でできることをやろう、と結成当初から申し合わせています。

皆さんが「組合」に抱いている懸念は払しょくされたでしょうか?
KAPEやPEACH加盟の各地の団体へ、ぜひご加入ください!