何歳から何歳までが一般的に”アイドル”として呼ばれる対象なのだろうか。幼い子どもだと、年齢が1桁からアイドルをやっている子もいるだろう。大人になってもアイドルをやっている人もいる。言ってしまえば年齢制限のない職業なのかもしれない。

　しかし、”アイドル”と言う言葉を聞いて一般的に想像するのは、若い子達が歌って踊っている姿ではないだろうか。その"若い"にも考え方は人それぞれだろうが、大体10代、20代だろう。

　私が大好きなアイドル集団「ハロー！プロジェクト」は少し前まで"25歳定年説"がファンの中で話題となっていた。みんな、25歳になるまでに卒業していっていたからである。最近は最年長の金澤朋子ちゃんが26歳を迎えたことから、この説は無くなったとされている。

　そして私がもう1つ大好きなアイドルグループ「なにわ男子」は最近、CDデビューが決まった。グループの中で最年長の藤原丈一郎くんは下済み期間が長く、現在25歳。早生まれなので、先述した金澤朋子ちゃんと学年は同じになる。

　25歳でアイドルを卒業する人もいれば25歳でデビューする人もいる。

　なにもおかしなことではない。でも同じ"アイドル"という職業でも年齢にこんなにも違いがあるのかと知った時、少しの衝撃と自分の見ている世界の狭さを感じた。

　私は魅力があれば何歳になったってやり続けることが出来るのがアイドルだと思う。それだけ幅広く、可能性が無限大なのがアイドルだと思う。

　しかし、若くしてアイドルを解散や卒業という形で終わらせ、別の道へ進んでいく人が多い。アイドルをやっていく中で他にやりたいことを見つけたり、もっと突き詰めたいことが見つかるのだろう。そう考えると、アイドルは次のステップに進むための場所でもあるのだろうか。死ぬまでアイドルでも悪くはないと思うが、年老いてもアイドルを名乗っている人を見たことがないので、どんなアイドルになるのか想像はつかないが。

　枠も規定もない自由な職業、それがアイドル。同じようなやり方に見えても、アイドルごとに異なった良さがある。だからアイドルは見ていて飽きない、面白い職業なのだろう。アイドルが嫌いな人もいるだろうが、それは食わず嫌いなだけのような気がする。色んな好みの人がいて、色んなやり方のアイドルがいる。探せば自分の好みのアイドルが見つかるような気がする。見つけないといけないものでもないけれど。

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