兼オタ名乗ってもいいですか??⑤

 井ノ原快彦さんと、なにわ男子(当時は関西ジャニーズJr.)の道枝駿佑さんが出演している、映画「461個のお弁当」がGYAO!で配信していた(現在は配信終了)ので鑑賞してみた。公開日に劇場で観て以来の鑑賞になる。
 この作品は、私が兼オタになるきっかけとなった作品である。どのような経緯があったか、少し語らせていただこう。

 この作品には、元モーニング娘。で、現在は女優として大活躍の工藤遥さんが出ている。工藤さんの演技を見るのが目的で、映画館に足を運んだ。それも都合によりたまたま公開初日に。勿論、彼女は主演ではないので、出演シーンはそんなに多くは無い。しかし、彼女の演技を見られたことに当時の私は大満足していた。おまけに入場特典までもらうことができた。
 しかし、私とこの作品との関わりはそんな簡単には終わらなかった。
 この作品で井ノ原さんと共に主演を務めたのが、なにわ男子の道枝さん。当時道枝さんのことはよく知らなかったが、映画を見て以降、SNS等で道枝さんをよく見るようになった。もしかすると、それ以前も目にしていたかもしれないが、自分自身が意識するようになったのは映画を見てからだ。グループの自己紹介ラップでは”美形ビジュアルなにわのエース”と言われるほど、彼は誰が見ても美しいビジュアルをしている。そんな彼をSNS等で目にし始めた頃は、「すごくかわいい人」という程度で流していたが、何度も目にしていくうちどんどん気になるようになっていった。その後どのような経緯があったか詳しいことは思い出せないが、なんやかんやあり、気がついたらファンクラブ入り、CDを買ったり、ライブに行ったりしていた。
 この作品を観に行っていなかったら、道枝さんやなにわ男子を好きになっていなかったかもしれない。そう思うと、この作品と工藤さんには感謝してもしきれない。そして、公開日に見に行って特典のレシピブックをもらってきた当時の自分を褒めたい。(工藤さんはクレジットだけでどこにも写っていないが、道枝さんは表紙に写っている)
 
 改めてこの作品を見て思ったのは、私の知らない道枝さんがそこにいたということ。私が道枝さんを道枝さんとして認識してしっかりと見るようになったのは18歳後半頃からであるため、この作品を撮影していた当時17歳頃の彼を私はあまり良く知らない。公開当時の作品鑑賞中は、工藤さんや話の内容に夢中で、道枝さんだけにクローズアップして見ていなかった。また、作品では一貫してメガネをしているので、いつもと雰囲気が異なる。それがこの作品の道枝さんを”私の知らない道枝さん”と思わせているのだろう。ただ、それだけでは無く、私の知っている道枝さんより、若干幼い顔をしているという事実もある。その事実に間違いは無いのだが、一般的に、大人になってしまうと数年経っても変化が余り分からない人が多い中で、経った1年程でもその違いがはっきりと分かる程、彼は成長過程の中でこの作品と出会っていたのだ。そして彼は今も変化し続けている。写真を見るだけで、デビュー前後かどうか大体の撮影時期の判別が付くほど、彼はここ数年で、いい意味で変化している。デビューは勿論、様々な作品で様々な役に触れ、たくさんの仕事をこなす中で、内面的にも外見的にも変化していることが手に取るように分かる。
 だから、この作品の彼は、私の知らない道枝さんと言える。決して悪い意味などでは無い。
 これからも変化し、成長し続けていく道枝さんをこの目で追い続けたい。

 映画などの作品との出会いは人生を豊かにする、とはよく言ったものだ。それを実体験から学ぶとは実に人生は面白い。次はどんな作品と出会えるのだろうか。


奏歩

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