ハロプロコラム②

 ハロプロはパフォーマンス力が高いと初回のコラムに書いたが、それはグループとしても個人としてもである。アイドルによっては大人数でパフォーマンスし、歌唱力を人数でごまかしているアイドルがいる。ハロプロのアイドルはユニゾンもかなり凄いが、なんと言ってもソロで歌ったときが凄い。

 アイドルによっては歌がうまいメンバーを”歌唱担当”などと称し、歌割りが多い歌唱メインのメンバーがいたりする。ハロプロにも歌唱力にスポットライトを当てられてメディアで紹介されるメンバーがいる。しかし、メディアで取り上げられるメンバー以外も全員が歌がうまいのがハロプロの凄いところ。もう一度言う、全員が。
 誰にどんな歌割りが回ってきても魅力的に歌い上げてしまうことなど、そう簡単にはできない。メディアで歌唱力について取り上げられることのないメンバーがいることがとても残念だといつも思う。世間の方々がそういうメンバーの魅力を知ることがあまりないのが勿体ないとも思う。
 歌がうまいと一口に言っても、それぞれ得意なジャンルがある。かわいい曲が得意な子、低音が響くようなかっこいい曲が得意な子、バラードを歌ったら右に出る子はいない子……。それぞれ得意分野があるから1つのグループとして成り立っているのだろう。

 ハロプロには「ソロフェス」と呼ばれる、メンバーがソロパフォーマンスで競う企画がある。コロナ禍で大人数で歌唱することが難しくなった時期に始めたものだ。パフォーマンスの様子はテレビで放送され、審査員と視聴者の投票でMVPが決まる。
 このソロフェスではメンバーがそれぞれ自分の個性を出せる曲を選んでパフォーマンスをする。どのメンバーも個性的で素敵なパフォーマンスをするのだが、これは全員が歌えないと成立しない企画だと思う。歌が下手だと、一曲聴くのもきついものがある。そして、個性があるから次々にパフォーマンスが行われても飽きることなく楽しめるのだろう。普段グループで歌っていると1人1人の歌声を集中的に聴くことは難しい。ソロで聴くとその人の良さがとてもよく分かる。この企画はハロプロならではだと思う。機会(オファー)があれば全員を音楽家目線で評価してみたいものだが、私にそんな機会はやってこないのが現実である。

奏歩

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