前回、ハロプロメンバーの歌唱力について語ったので今回はダンススキルについて。

　ハロプロ加入前からダンスを習っていた子も多いので、ダンスが得意な子は多い。しかし、グループで踊るとなると、ダンスの実力に差があってはならない。ダンス未経験で入って来た子も、レッスンで鍛えられていくうちにどんどんスキルアップしていく。だからハロプロはみんなダンスが上手なのだが、グループで踊った時がとても凄い。モーニング娘。が２０１２年頃から取り入れているのが「フォーメーションダンス」である。メンバー全員で1つのフォーメーションを作り次々に展開していくダンス。1人1人のダンススキルがあるだけでは成り立たないのがこのフォーメーションダンス。人数が多い方が見栄えがするのだが、人数が多ければ多いほど細かい動きが多くなり、決められた通りに動かないと他のメンバーとぶつかってしまう。自分の歌割りとダンスに加え、場位置をしっかりと頭に入れて少しも狂うことなくパフォーマンスをするのがハロプロ。フォーメーションダンスを上から撮影した映像はかなり見応えがある。

　”誰もが真似できる振り付け”で売り出しているアイドルもいる中、その逆を行くのがハロプロ流。誰も真似出来ないほど難しいダンスに挑戦し、”かっこいい”と絶賛される。ハロプロのダンスをカバーしているファンも割といるが、本家にかなうものは未だ見たことがない。どこまでもハイレベルに挑戦する彼女たちの努力は、想像を絶するものがあるだろう。

　また、ソロでダンスがズバ抜けて上手な子はSNSに「踊ってみた動画」を時たま投稿している。先輩の楽曲や他のアーティストの曲のカバーをしたりしているのだが、1人で1曲踊っているのもなかなかにかっこいい。モーニング娘。'21の石田亜佑美、加賀楓、アンジュルムの佐々木莉佳子などは特にお勧め。ダンスで表現することをしっかりと理解した上で自分らしいダンスを披露している。

　また、ハロプロには各グループの選抜メンバーによる「ハロプロダンス部」と称されたものがある。テレビ番組やライブでダンスを披露するのだが、可愛く歌って踊るアイドルのイメージとは一変し、ダンスだけで1曲"魅せる"ということをしている。本当にかっこよく、これがダンサーの集まりではなくアイドルの集まりだというのが信じられないほどだ。歌って踊るハロプロしか知らない方には是非とも見て頂きたいものである。

奏歩

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