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わたしがセラピストに会った日の話

夏の日で、奇しくも旦那の誕生日だった日。

義理の母と、実家の母と3人で夜遅くまで話し合った。
内容は旦那のこと。

そのうち書いていこうと思うけど、時系列にするとあまりにも大変だからまずはこの衝撃だった1日のことから書いていこうと思う。

その日3人で話したのは、去年のゴールデンウィーク突然気持ちが崩壊して、なし崩し的に2人で引っ越したばかりの大きくて綺麗なマンションを出て、すぐ近くの実家に戻ってしまった、旦那の話。

義理の母はひたすら謝っていた。

うちの息子がごめんね、頑固で気難しくて、ちゃんと話もしないでごめんね。

わたしは夕方からずっと泣いていて、うちの母も泣いていた。
義理の母もわたしの手を握りしめては謝っていた。

去年の7月の旦那はこれまでに輪をかけて忙しく、意味不明な働き方をしていた。
七月頭に突然ある国に出張に行くと言い出し、その数日後にはパスポートを取り直し、ろくに連絡もないまま行ってしまった。
帰ってくる日さえ、実家の義父母も知らなかった。

3人で夜中まで話して、ウーバーで韓国料理かなんかを頼んで食べた。

そして泣きすぎて若干頭を痛くしたわたしは1人マンションに残った。

誰か、誰か助けて。
何が起こっているの?
でもこんな時間に友達を呼び出すこともできない。
大好きなゲイの男友達に電話したけどもちろん夜中だから繋がらない。
起こしたらダメだと思ってみじかめに電話を切る。

誰か…
もう死にたい。本当に死んでしまいたい。

と思った瞬間突然思い出した。

漫画アプリで出てきた、女性用風俗のこと。

いやいや、、風俗、、?
でも漫画の中では主人公の女の子がパパ活を通して出会った彼とのセックスに悩み、自分の扱いに悩み、呼んでいた。
わたしもこの3年ほどほぼレスだった。
性のプロがいるってこと?…

こういう時、まずやってみようと思うのがわたしの性格。

とりあえず調べてみよう…調べても呼ぶわけじゃない。

そうしたら、びっくりするほどたくさんのお店が出てきた。
その中で1番ポップなデザインのお店を調べることにした。

部分的に顔をモザイクで隠した男性たち。

怖い!!!

思いっきり風俗じゃん…
ああ、でも本当にするわけじゃないらしい。
本番行為は禁止って書いてある…

いや、でも知らない人を家に呼ぶの?

でももう悩むのもめんどくさいくらい頭が疲れていた。
電話しちゃおう。

電話に出たのは明るい女の人で、そこからわたしは電話をかけたりやめたりを小一時間繰り返す。

ていうか、デリヘルだよね?
セラピストって呼ぶんだ…

でも話すだけとかでもいいんだ…

そうこうしているうちに呼ぶ手筈が整ってしまった。

優しくて、風俗!って感じじゃなくて、話しやすい人…という条件でお姉さんに紹介されてきたのはAくんとしておく。

夜中の一時半くらいにインターホンが鳴る。

液晶にちんまり映る男の人。

ここからわたしとセラピストの付き合いが始まった。

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