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君に届け

明けましておめでとうございます。

と、言いづらいニュースが、日本から遠く離れてしまった私の元にも届きます。
休まることのない新年を過ごす人がどれだけいるのでしょうか。

とても大切な人が彼の地に居ます。
長い間とても大切にしてくれて、何年も、誰よりも早く誕生日のお祝いメッセージをくださる人です。

私にパートナーと呼べる人が出来、一度、彼との年に数回のメッセージのやり取りを絶とうとしたことがあります。
ですがそれは無視され、何事もなかったようにメッセージがやってきました。

とても素敵な人なので本当は友人になりたかったんです。
でも彼にとってはそうでなく。

だから私も知らないふりをして、友人のような何でもないメッセージのやり取りをしていました。

一昨年の誕生日以降、彼からのメッセージは途絶えました。
寂しく思いはしましたが、彼にも誰か素敵な人ができたのかもしれないと、私からも連絡を控えていました。

そしてこの地震です。
何度も何度も、スマホに速報が流れます。

恐ろしい思いをしているでしょう。
酷いことになってはいないでしょうか。
生きていますか?

スマホに速報が流れる度に震えます。
胸がぎゅうっとなります。

どうかどうか、生きていてください。

ずっと薄情な態度であった私から、彼にメッセージを送っても良いのでしょうか。
心配です。
あの人の気持ちに答えることはできなかったけど、心配なんです。

「あなたが大切です。」
と、あなたではない人を選んだ私には言えません。

だけど大切なんです。
とても真っすぐで素敵な人だから。

どうかどうか、生きていて。

メッセージを送って良いものか。
そればかり。


あの素敵な人が無事でありますように。
被災地の方々の心休まる日々が一日でも早く訪れますように。

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